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Minnie Riperton - Lovin' You / ラビング・ユー - 1974

ミニー・リパートンのことは知らなくても、この曲は知っているって人は多いんじゃないかなって思います。

5オクターヴから5オクターヴ半という、広い声域を持つミニーのハイトーンボイスが特徴的なこの曲。日本でもたくさんの人がカバーしているし、CMでも使われたりしましたから。

アメリカはシカゴ出身のシンガーソングライターであるミニーですが、14歳からキャリアをスタートさせて、ソロやグループのヴォーカルを経験したものの、なかなかヒットに恵まれず。

スティーヴィー・ワンダーのバックコーラスに抜擢されて、彼のプロデュースによって発売されたアルバムがヒット!
ここからシングルカットされたのが「ラビング・ユー」

彼女が乳がんを発病したのは、そのたった二年後。手術を受けて快方に向かったものの、転移して1979年にわずか31歳でこの世を去りました。

スティービーはミニーの声(曲)を聴いて気に入って、注目していたとのことなんですが…自分のライブに来ていて、熱い思いを語ってくれたミニーを、当初単なるファンと思っていたならば、自分が探していたミニーと知って、とても驚いたとのこと。

このスティービーとの運命の出会いが、彼女と彼女の曲を世に出すきっかけになったのですね。

「Lovin' You」1974

このハイトーン・ボイス、素晴らしいです。でも、ものすごく特徴的な声ですよね。少女のような不思議な愛くるしい声で、マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンも彼女から強く影響を受けました。

そしてカバーなんですが、日本でたくさんカバーされているんですよね。英語にしても日本語にしても、世界中でヒットはしたけど、日本人好みな曲ってことなのかな。

MISIA カバー

宇多田ヒカル カバー

小柳ゆき カバー

IUちゃん カバー

高橋洋子 カバー

今井優子 カバー

その他もありますけど、とりあえず一部だけ。見つからないもの、動画にはないものの方が多いので。私としては宇多田ヒカルちゃんのが完成度高いって思いますけど、個人的好みとしてはIUちゃんなんだよな~
ちなみにIUちゃんは韓流アイドルで、女優さん。

「Simple Things」1975

こちらは「ラビング・ユー」の後でヒットした曲です。
歌手としてはアルバム一枚、ヒットも二曲だけど、報われてはいないというか、あまり恵まれてはいないわけですけど…
私生活では幸せな結婚をし、二人の子供を授かって、充実していたのが救いという気もします。

そして何よりも、そのたった二曲のヒット曲のうちの一曲が、こうして彼女亡きあとも世代を超えて愛されて、世界中の人に歌い継がれている。それって、この歌を作ったライターとしても歌手としても、名誉なことだと思うのです。


他blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。

「My Favorites〜音楽のある風景」
 2021/02/05 掲載記事より転載

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