Audrey Hepburn - Moon River / ムーン・リバー「ティファニーで朝食を」1961
9月10日は満月で中秋の満月。お月見ってことで、月に関する歌をばチョイス。
オードリー・ヘップパーンが映画の中で歌ったのって、確かこの曲だけだったかと思うんだけど、違ったかな。
あ、「パリの恋人」でも歌ってたか。
映画「Funny Face / パリの恋人」1956
「マイ・フェア・レディ」はミュージカルだけど、歌はほとんど吹き替えだったと思うし(歌って録音はしたが、使われなかった)。
映画「 My Fair Lady / マイ・フィア・レディ‐ I Could Have Danced All Night」1964
実のところ、私はあんまし女優としての彼女にはさほど興味が無くて、彼女が出演した映画で見たことがあるのは「マイ・フェア・レディ」と…
映画「Wait Until Dark / 暗くなるまで待って」1967
「暗くなるまで待って」くらいです。
実はこの「ティファニーで朝食を」も「ローマの休日」も、一度も見たことないのですよっっ 名画の、あの名シーンみたいなので見るくらい。
映画「ローマの休日」1953
なんでしょうね、嫌いって言うのではない。素直に魅力的で素敵な女優さんだって思います。人としての彼女にも興味がないわけではありません。
でもなんかなー
たぶん私が好きなタイプの女優さんでは無いってことかな。
この頃の女優さんで好きだったのは、
ヴィヴィアン・リーやマリリン・モンロー、キャサリン・ロス、エリザベス・テイラー、カトリーヌ・ドヌーヴとかだったから、セクシーな大人の雰囲気たっぷりな女優さんに魅力を感じてて、それに比べると、オードリーは清楚系って言うのかしら…スレンダーかつ中性的で、妖精みたいな雰囲気。
私がいまいちそそられなかったという感じ?
まあ、それだけですね。
映画「Breakfast at Tiffany's / ティファニーで朝食を」1961 予告
見てない映画ですけど、まあ有名なので内容は知ってます。原作はトルーマン・カポーティの小説<1958刊行
映画は小説とはだいぶ異なる部分もありますが、ニューヨークを舞台とした、自由奔放に生きる女性(娼婦)が主役。
ティファニーはニューヨーク五番街にある有名な宝石店で、レストランではありませんでしたが、タイトルの意図は
「ティファニーで朝食べるご身分」という例えによるもの。
Tiffany & Co - "Give Voice to Your Heart"
ティファニーと言うと、オープンハートとティファニーセッティングと言う、ダイヤモンドリングが有名。いやさ私はブランドにはこだわらず、興味のない人間なので、こうしたブランド品とご縁はございませんがっっっ
映画では実際にティファニーのウィンドー前で、オードリーが朝食を食べるシーンが作られました。
そして、この映画の影響を受けて、2017年…と半世紀も後になってからですが、実際にティファニーにブランド初となるダイニングスペースがオープンしたのでした。
(残念ながら、この時にはもうオードリーは世を去っていましたが、もし存命だったら、ぜひ再現して欲しかったですね)
はい、オードリーと言えばジバンシィですね。ティファニーなのにイインカイって思うけど、ティファニーは宝飾品だけで服飾系ではないので問題なしです。
ジバンシィスタイルを作り上げたのが、女優オードリーの功績のひとつ。
ちなみに原作者のカポーティは、オードリーがホリーを演じることに納得していなかったとか…
(彼は、マリリン・モンローが適役だと思ってたそう)
オードリー自身も売春婦なんて自分のイメージと違いすぎだし、当時妊娠中だったこともあって、固辞していたそうですが、熱心な説得に合い陥落。
しかし、脚本のきわどい部分をなんとかして欲しいと注文はしたようですね。
ですが、原作者などの思惑とは違って、オードリー主演で見事この映画はヒットしたわけです。まあ、マリリンでも良かったと思うし、別の傑作にはなったと思いますが。
挿入歌「Moon River / ムーン・リバー」1961
最初は映画会社社長の意向で、カットされる予定でしたが、プロデューサーが絶対にカットさせないとつっぱねたそう。
ジョニー・マーサー作詞、ヘンリー・マンシーニ作曲で、1961年のアカデミー歌曲賞を受賞し、グラミー賞では、最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞、最優秀編曲賞の3部門を受賞。
して、オードリーの歌無しでのシングルレコードが発売されました。
映画のために劇中歌として作られた曲で、作曲者のマンシーニ曰く、オードリーの存在があったがために作ることが出来た曲とのこと。
そして、たくさんの人がカバーしてはいるものの、マンシーニはオードリーのが史上最高と褒めちぎってたり。
(オードリーは1オクターブしか音域が無いので、オードリーに合わせて書かれた1音の曲です)
けれど、オードリーは「私はプロでは無いので」と、自身の歌をレコードがすることを頑なに断っていました。
なので、CD化されたのは、1993年オードリーが死去してからのでした。
ロックやポップス、ジャズなどジャンルを超えて、数百を超えるカバーが存在しています。
で、オリジナルはオードリーなんですけど、アンディ・ウィリアムスの歌ったバージョンがもっとも有名かと…
(カラオケでもアンディバージョンが出てくる)
Andy Williams カバー 1961
Henry Mancini, His Orchestra and Chorus 1961
2CELLOS カバー
村治佳織さん ギター
手嶌葵さん カバー
Frank Ocean (ft. Nieka Moss) カバー
Carla Bruni カバー
小野リサさん カバー
Sophie May Williams カバー
綾瀬はるかさん カバー
Andrea Ross カバー
Beyonce カバー
Judy Garland カバー
Andrea Bocelli カバー
Frank Sinatra カバー
Cocktail Jazz Piano
キリが無いのでこの位にしておきますが、そのくらい全世界あらゆる世代のシンガー、ミュージシャンたちに愛されている曲ってことですね。
もちろん映画もだし、オードリー自身もそう。あの時代 古き良きアメリカに出合え、時代の空気を懐かしみ、酔える曲って言うのかなあ…
はい ほんとムーディです。いやさ映画見てないのにねwww
今度カラオケでも歌ってみようかな。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/11/22 掲載記事より転載