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プロとアマチュアの違い

結局のところ、他人が絡むことを書くことは悪口に変わりなく、相手側の立場からの意見の無いところでの、こちら側からの一方的な言い分で自己弁護でしかありません。

私の主観であり私の立場から、正当性を主張して相手を非難・批評している
他者批判に過ぎないのですから。客観性の欠けた偏った意見です。相手のいないところで、自分の意見をあーだこーだ書くのは人として卑怯極まりも無い、品性品格の無い行動と言えるのかも知れないですね。

blogに限ったことでなく、文章と言うのは読む人の心にどう響くか、その方がどのように受け取るかなのですが…どんなに客観的に書いているつもりでも、先入観や思い込みが入り混じった当人の意見の押し付けであることは否定できません。それはこのblogに書いてある、どの記事にも当てはまることですが。

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さてさて、数年前、またちょっと占い師でもしてみようかなって、都内某占い店で数か月だけ働いたことがあったんですね。で、その時にご一緒していた方とお食事する機会を持ったのですけれど…意見の食い違いというか、ちょっとしたいざこざがありました。そのいざこざから改めて思ったりしたことです。

話の前置きとして…私がプロの占い師として仕事させて頂いてた時代からすると、今は占いのお店がものすごく増えました。電話占いの会社もたくさん増えて乱立しているっていう位な数です。

ちなみに私は日本で初めてダイヤルQ2により占いのサービスを始めた、某電話占い会社で働かせて頂いていたことがあります(知人の占い師さんの紹介)。当時は日本で一件しかなかったのに、あっという間に全国増えて(今はダイヤルQ2もなくなり)お客様からして選び放題な時代になりました。

そうした結果、どういうことが起きたかというと、労働者としてのプロ占い師の数が不足し、対面でお店で勤務した経験のない占い師さんがどんどん参入してきて、占い師全体の質が低下するということが起きました。

そんなんで巷には、なんちゃって占い師と言うか、ちょっと占い出来ます出来ちゃいます…というそういうニワカ占い師が増えたみたいです。

昔は…占い師の仕事場と言うと、辻占や占い館や占いコーナー、あとは自宅をオフィスとしての活動…そんな感じです。

お店で働かずとも、自宅にて知る人ぞ知るの評判や口コミで人が集まり
それで生計が成り立つような人は例外として、いつか独立してフリーでオフィス構えるにしても、最初の登竜門としては占いコーナーや占い館など、そういったところで占い修行としての見習い期間も含めて経験を積むものでした。昔は。

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辻占(街頭における路上での占い)は、場所決めというかその界隈を仕切っている人がいて、紹介でその場所をわけてもらうことになります。場所が空くまではその場所でお商売は出来ません。
※893とかではありません。商店街だったり、地元の口利き屋みたいな人とか、占いの元締めみたいなことをしている人がいたのです。

ここは人も通るしよさそうだからと、勝手に路上で占いをするのは業界の筋を通さないことで、色々とルール違反になります。(道路交通法もあるので警察への届け出も必要)建物の中とか敷地内であれば、その建物の所有者から許可もらえばOKですが。

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で、占い師になるためにはそもそも占いを勉強する必要がありますが、昔は師匠たる占いの先生のところに学びに行く人が多かったと思います。
今は占いの学校やセミナーやワークショップ、カルチャーセンターでの受講もありますが、古い時代には個人でやっている塾のような処。私塾みたいなところに門下生的に習いに行く人が主流でした。(この占いの先生や師匠から、プロになってもよしとの判定を頂いた人が、お墨付きとして店舗を紹介してもらったり、辻占の場所を分けてもらえるわけです)

ちなみに私はまったくの独学で、占い師になってから一緒に働くことになった先輩や同僚から、あれこれと教えてもらったり、現場で様々なことを吸収させてもらった口です。(そうやって周囲との交流で実用的な知識とか、テクニックとかノウハウ学ぶのも大切です) なので、私の場合は特に師匠と言える人はいません。

ただ魔術の師匠はいまして…その方から、
「あんた占いできる人でっしゃろ?うちの店で働きなはれ」
とスカウト?されたのが、占い師になるきっかけの一つでしたが…

で、そうですね。

ネット社会になってから、そんな風に占い館で対面占いという現場を経験していない人でも、趣味で占いやってますという人が自らのHPで仕事だったり無料でだったり、占いの依頼を募ったりし始めて、電話占いの会社で働くようになったり…いつの間にか誰でも占い師になれちゃう。
そんな時代になりました。

(でもちゃんと勉強したことない方でも、優れた資質ある占い師さんがいるのは事実です。さほど多くはないですが、そういうルートの人たち全員がダメってことはないのです)

そしてスピリチュアルブームが起きて、単なる解説書付きのオラクルカードを使って、リーディングと称してお金を取る人が出てきたり、スピリチュアルという軽い分野な商売畑が生まれたことで、占いとの境目も曖昧になり、
そうした方面の方も占いジャンルで占い師的な仕事をするようになりました。(それをしている人には申し訳ないのだけど、オラクルカードの解説程度だけでお金を取るのって笑止千万。何か別のセラピーやカウンセリングのおまけ、付属的なサービスでそれをするなら別ですが)

てなわけで、私が先月までいたお店にもそのような方がいたわけです。

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聞いた話では、その方は占い館での勤務経験は無く、ちゃんとした占いの勉強をしたこともなく、趣味としてタロットが好きで、癒しフェアとかスピコンとか、そうしたところに数人で出店し、何回か出てお客さんを見た経験があるとのことでした。(でもタロットではなく霊視で観てるとのこと)

そうしたところはそれが目的のイベントですので、法外な金額でなければ、それなりに集客はあると思います。

けれど辻占もそうですが、商業施設にある占いコーナーや館にしても、基本は「待つ」のが仕事だったりします。(電話もそうですけどね)

行列の出来る占い館なんて一部です。それまで他店で勤務していてリピーターさんを抱えてた人気占い師ならいざ知らず、新しくできた認知度の低い店で、まして自分も新人で、たくさんのお客さんが来るなんてことはありません。(イベントでの占いは、企業とか企画会社が関わっているのでこれまた集客力が違います)

ゼロなんて当然です。1人来たら大歓迎ってなもんです。2人なんて来た日は感謝しないといけません。

どんなお商売もそうですが、三か月、半年、そして一年単位で考えないといけません。半年でようやく結果が少し見えてきたら御の字です。

そんなわけでその方は、二か月で「時間のロスが大きい」と言って辞めていかれました。それはそれ、辞めるのはその方の価値観で判断ですから、自由意志で決めてそれでいいと思います。

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先日、そのお食事会の時にお会いしたとき、何て言うのか…占いの仕事をしたいのかしたくないのか、ちょっとよく解らない感じのことを仰られていて、あーだこーだウダウダぐだくだ???状態だったので、「貴女はプロとしてやっていくよりも、趣味として占いをやっていかれた方が良い方なのかも知れませんね」とお伝えしてしまったなら、気分を害されてしまったわけです(当然か)。

そうですねー

石の上にも三年といいますけれど、どんな仕事・職業でもそうですが、三年はやらないとプロとは言えないと思うんですよ。週五日フルタイム計算で換算しての労働日数が基本で。

それは会社員でも職人でも同じですよね。それまでは見習いともおぼしき期間です。3年はやらないと、その仕事の本質には触れられないというか、全体を理解出来ないと思うのです。

3年その仕事をしていないなら、その人はプロでなくて修業中の見習いです。プロの占い師としてお金を頂けるようになるまで、アマチュアの期間に100人は最低でもみないと…ってのが、昔は暗黙の業界ルールありました。

そして、今はタロットとかの卜占だけで占い師だと、そう名乗っている人も多いけど、本来は命学・相学・兆学、全部あるいは二つの組み合わせで二つの占術以上が出来ないと、プロとは名乗ってはいけなかったです。お店でも働かせてもらえませんでした。

また自分はその占術を専門として究めてなくても、占い全体のことくらいは
(他にどんな占いがあってどんな方法なのか)基礎知識として知っておくべきなんですね。自分がマスターしている占いのことしか知らないのでは、プロとは言えないです。

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辻占として路上に立って、お店で働かせて頂くようになって、お客さんが来なくてもただ待って、自分を必要とする人が来るまで待って、その間はただ勉強する。路上だったら道行く人の人間観察をして、お店だったら本を読んで、著名人や時事ネタを占って、そんな勉強をみんな必死でして、半年一年経った頃、たまに訪れる人からの評判が当人に戻ってきて、リピーターが増えるという結果が出て、それで食べれるようになっていくんです。

ええ、皆さん勉強してます。占いの勉強だけでなく心理学の勉強をしたり、カウンセラーの資格を取ったり、話し方のセミナーを受講したりとかね。
様々な職業の人の悩みを聞くわけだから、色んな業界のこと、病気のこと、健康のこと、法律のこと、福祉のこと、流行や世の人々がどんなことで躓き、悩んでいるのか。人の話を聞くことも含めて、ちゃんとした占い師の方はたくさんたくさん、皆さん勉強されてますのよ。

なんちゃって占い師さんや電波な人のことは、存じ上げませんが(私も十分電波ですが)。

で、3年位やってようやく一人前になるんです。ここでようやくプロって名乗れる。そこまでやっても食べれない人は、その事実が答えなんです。

占い師には資格試験や認定制度は無いし、自分で占い師を名乗ってしまえば
自称で出来ちゃう仕事・世界ではありますが、3年やってお客さんが付いて
その道で食べれているっていう事実が、その人の占い師としての仕事の「証明」になります。

3年やって芽が出ないなら、食べれるほど稼げないなら…
占い師としては評価されてない、ニーズ(需要)が無い、必要とはされていず、求められてないってことになります。

お客さんを呼ぶ力も、初対面のお客さんの方から、「この人に観てもらいたい」と思われる風貌(風格)や雰囲気も、その人の占い師としての実力のうちなんです。人相も運のうちで、その職業をする上での看板ですから。

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そしてプロなら、自分の占い師としての仕事の評価が、占い業界全体の評判に関わるってことも自覚すべきなのです。その業界や仕事に対する責任の重さ、先人たちから受け継いだ知識や技術を使ってお金を稼がせて頂いているという自覚、その恩恵を考えるからこそ、占いに対する偏見や誤解を解いて
正しく占いを用いて社会貢献して、占い師の地位向上を図っていくことも考えたり、占いという学問や文化・知識や技術を後進に伝えていくこととか行ったり、使命感ってのも必要です(そこそこね)。

例えばとあるスポーツ。フィギュアスケートを例にするなら、プロであるならフィギュアというスポーツそのもの、そしてスポーツ業界全体のこと、そのスポーツの未来のこととかも考えるでしょう? 自分自身が不品行をしたら迷惑をかけてしまうとか、そうしたこととか後進の指導とか、お客様を楽しませることとか、色々とプロとしての自覚とかあって然りです。

アマチュアの人なら、そこまで考えなくてもいいけど…ただ当人が楽しんでいればいいと思うし、誰もそこまでアマチュアに求めないし。

でもプロならば、その技術でご飯食べさせてもらっているならば…です・

まあ、そんな感じでして…なんていいましょうか、どんないきさつだったのかというような、細かいことを書いていないのでアレですが。

たった二か月間、しかも週一回程度の出演で、お客さんが来ないとか売り上げが無くて、時間のロスが我慢出来ないとかいって辞めちゃって、そのお店でお客さんを待っている間、占いやその周辺の勉強もまったくしないで…

「命式は?」と聞いても「ナニそれ?」と、命学・相学・兆学のこともその違いも知らずに占い師とは名乗って欲しくないなーって思っちゃいましたのよ。

「私ね、人のエネルギーの強い弱いがわかるの」
「タロット使わなくても霊視でわかるから」
「どの占い師さんもたいしたことなくてねー」

2.3回占いイベント出たくらいの経験で、そんな寝言は言って欲しくないですよね。そもそも占い歴40年のベテランの私にそんな軽口きけちゃう段階で、社会人として何学んできたの??だし。

すごい占い師さんも素晴らしい占い師さんも、世にはたくさんいますよ。その方が知らないだけ。会ったことないだけで、その方の周囲にいたり、今まで出会った方が、たまたまなんちゃってスピリチュアルワーカーや、なんちゃって占い師さんなだけじゃないかーと。

とりあえずまあ、まとめてしまうと。

その道で食べていけてこそプロと名乗れる。そう思います。

結局 愚痴です。他人の悪口を書いてますなー。


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The Sacred Journey ~スピリチュアル・セラピーの現場から
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