Ricky Nelson - Hello Mary Lou / ハロー・メリー・ルー - 1961
リッキー・ネルソンは映画俳優としても活躍したアメリカのシンガーで、飛行機事故により45歳で死去するまで活動していました。
お父さんはバンドマン、お母さんは女優。お兄さんも俳優(後に映画監督に)。子供の頃から家族と、または兄と一緒に、ラジオやテレビ番組に出演して子役としても活躍。
10代になってシンガーとしても活動を始め、俳優としてもジョン・ウェイン主演の「リオ・ブラボー」やジャック・レモン主演の「南太平洋ボロ船作戦」に準主役で出たり…
映画「Rio Bravo」1959
これね。このシーン、覚えてます。「ライフルと愛馬」は西部劇の全集的なものにも、必ず取り上げられる名曲です。
映画「The Wackiest Ship in the Army / 南太平洋ボロ船作戦」1960
「Teenage Idol」1962
こちらがデビュー曲。17才なのにイラストが老けてますっっ
「I'm Walkin'」1957
ファッツ・ドミノのカバーですね。
Fats Domino オリジナル 1957
「Poor Little Fool」1958
全米一位になりました。
「Travelin' Man」1961
この曲も全米一位に。
「Young World」1962
「For You」1964
この後ちょっと低迷して、ヒットに恵まれずですが、カントリーへと傾倒して、カントリー・ロックのバンドを結成したりします。
ライブにランディ・マイズナー(イーグルスのベース)が参加したり、ウィリー・ネルソンの楽曲を取り上げたアルバムを出したり…とかとか。
「Garden Party / 思い出のガーデン・パーティー」1972
この歌の中では、様々な人物や事物が歌詞に織り込まれているとのことで、オノ・ヨーコ、ジョン・レノン(「Yoko's walrus」と表現されている)、ジョージ・ハリスン(Mr. Hughes)、ボブ・ディラン、「ハロー・メリー・ルー」とボブ・ディランの「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」(「僕はメリー・ルーに『やあ』と言った。彼女は僕のものだった」などなど。
1975年にはキース・ムーンのアルバムにゲスト参加したり、同年にはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを獲得しましたが…
1981年にアルバムを出したのがシンガーとしての最後の作品となり、1985年にチャーター機が墜落したことにより、バンドメンバーとマネージャー、そして婚約者と共に帰らぬ人になってしまったのでした。
そして、リッキー・ネルソンと言えば「ライフルと愛馬」はもちろんなんですが(あの映画が大好きなんで)、やっぱエバーグリーンなこの曲かなあ。
「Hello Mary-Lou」1961
オリジナルはジーン・ピットニーなんだけども…
Gene Pitney オリジナル 1960
はい、ケイエット・マンジアシーナとジーン・ピットニーによって書かれた曲です。当初は「メリー、メリー・ルー (Merry, Merry Lou)」というタイトルで、スパークスというグループが1957年にレコーディングされました。
The Sparks「Merry, Merry Lou」1957
ニューオリンズだけのローカルヒットだったものですが、ビル・ヘイリーやサム・クックなんかも歌ってました。
リッキーがタイトルを「ハロー・メリー・ルー」として、レコーディングしたことによってヒットし、広く知られるように。
Led Zeppelin カバー 1971
明菜ちゃんも。
Creedence Clearwater Revival カバー
The Seekers カバー 1968
Queen カバー 1986
他もまだありますが、この位にしておきます。ペトラ・クラークも、フランス語で歌ってたりしますね。
そんな感じで古典だけれども、いつまでも愛されている曲なのであります。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/06/22 掲載記事より転載