姫神 - 神々の詩 - 1997
さて…日本らしいお正月って言うと、私にとってはこの曲。お馴染みの琴の音色とか、昔ながらのお囃子とかではなく、思いっきり縄文時代まで遡ってみた!! って感じ?
そうですね、お正月ってもともとハレの儀式です。新しい年になって、家に歳神様をお迎えする日。とはいうものの、それは神道の考えですがね。
神道は渡来神たちも入り混じっての成立で、ヤマトタケルが日本全国平定しての八百万の神々だから、日本にはそれ以前のまつろわぬ神たちの歴史、それらに対する信仰があったりします。
でもって、姫神の名前は岩手県盛岡市にある姫神山に由来していて、シンセサイザー奏者の星吉昭(初代)さんのソロユニットでした。2004年にお亡くなりになってからは、息子さんの星吉紀さんが二代目として、姫神を継承していらっしゃいます。
1980年デビューになりますが、その頃はちょうど喜多郎さんとかも活躍し始めた頃で、このようなインストゥルメンタルに注目が集まっていた頃だったかなあ…ちょうどニューエイジ・ブームとかがあって、その後1990年頃にヒーリング・ミュージックのような、癒し系環境音楽的なコラボCDがクラシカル・クロス・オーバーの流行と共にたくさん生まれていましたね。
喜多郎「シルクロードのテーマ」1980
そんな中でも姫神さんは原始回帰っていうのかな~東北の民謡や民族音楽にルーツを持つ曲なんだけど、どこか懐かしくて太古の記憶を呼び覚ますような、日本人のDNA(YAP遺伝子たる平和遺伝子?)に響いて話かけてくる、そんな曲が多いように思います。
「春風祭~遠野物語への旅」1982
YouTubeには単独のよりも、アルバム単体でみなさまUPしてくれているので、時間のある人はよかったら聞いて下さい。CMとか番組内で使われていることが多いので、どこかで聞いたことあるって、そんな耳にしたことのある曲も多いと思いますよ。
「雲海」2014
「蒼穹の声」2004
「神の祭、風のうた」2000
「浄土曼陀羅」1995
「Moonwater」1989
これテレビで見ましたけど、素晴らしかったです。その場で聞きたかった~
「千年の祈り」2000
これもまた、新年にふさわしいなあ…
そして…
「神々の詩」1997
こんな風に自己紹介の歌なんですよね。
縄文語ってこんな言葉だっんじゃね?? というところで…イメージで作られた言葉・歌詞とのこと。
ちなみに「神々の詩」というTBSの紀行番組のテーマ曲で、この曲が話題になって姫神もメジャーになりました。
そして姫神シスターズというか~姫神ヴォイスの方達が出演して、富士山バックにして歌っているのが昔アップされたんだけど、今はなんか削除されちゃったみたいで見つかりませんっっ あれとても良かったんだけどなあ…
こっちは海流バージョン
とにかく素晴らしい曲です。
こちらはエイサーとの組み合わせ。
日本…ジャパン、和の国っていうよりは"やまと(倭)"って感じがする。自分は日本人だなあって、原始的なDNAが揺さぶられるような…魂が回帰させられるそんなメロディであります。
「姫神名作大全集1〜4」
F2blogに書いてあるものを、訂正・加筆・リンク修正の上、こちらに再度マガジンとしてまとめてUPしています。
「My Favorites〜音楽のある風景」
2021/01/01 掲載記事より転載