ペドロ&カプリシャス - 教会へ行く - 1973
ペドロ&カプリシャスと言えば、
どうしてもヴォーカルの女性が目立ってしまって、
後の男性陣たちが影薄っ(失礼)てな印象っっ
でも、いまだに活動されている息の長いバンドなのでした。
やっぱ、二代目の高橋真梨子さん時代ですねー
初代の前野曜子さんはソロになってからの曲の方が、
たくさん耳にしているかなー
前野曜子さんが歌っていたときの曲も、もちろん聞いてはいました。
「別れの朝」1971
しっとりと大人のバラードです。
「ジョニーへの伝言」1973
「五番街のマリーへ」1973
「ジョニーへの伝言」と「五番街のマリー」。
この二曲は対歌になっていて、
マリーがジョニーを二時間待ってたのに来なかったから、
伝言だけマスターに残して会えないままに行っちゃって、
二人は「さよなら」になり、
そして数年後、ジョニーがマリーの住んでいる街が五番街だと知って、その五番街に行く人に彼女の暮らしぶりを見てきて教えて欲しいと頼んでいる…
(お前が二時間遅刻しなければっっっ!! そして遅刻した理由は歌詞の中では解らず仕舞い)
んでもって、
それって「スカボローフェア」にも似ているよね。
あれは戦争で死んで、幽霊になってしまった男性が成仏できず、スカボローの市場に行くという旅人の前に出没して、
恋人に「今でもあなたは僕の真実の愛です(今でも愛している)」と、伝えて欲しいという歌ではあるんだけども…
Simon & Garfunkel「Scarborough Fair」1966
もとはスコットランドとアイルランドの伝承歌
対歌ではないけど
詠唱という形で旅人と幽霊兵士の
謎かけ問答があります
似てないっ?? ってか似てないか、
遅刻と死亡ではえらい違い。
そういう連歌なんですね。
こういう恋愛における対の歌、恋人同士のそれぞれの立場からの歌、まるで短歌みたいな手法のペアソングですけども、たまにありますね。つかー昔にはよくありました。
最近はあまり無いのかな?
エルビス・プリスリーにもそんな風に使われた歌があって、
「ノー・モア」と「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト?」がそうでした。
「ノー・モア」が女性側の歌で、"あなたはもう私のことなんてどうでもいいのね(くっすん)"みたいな感じ。
「アー・ユー・ロンサム・トゥナイト?」が男性側の心情で、"今夜も君は一人なのかい?"と言う感じで…
喧嘩をした後の、じれったい二人のすれ違った恋の誤解を展開させてたり…
(と言っても、本来両曲は最初からセットで作られた歌では無くて、こちらは1926年 アル・ジョルソンの曲のカバーで、後からこじつけてペアにされただけだったか? 確か映画「ブルーハワイ」で使われたかと、記憶おぼろげ)
Elvis Presley 「No More (La Paloma)」1961
Elvis Prsley 「Are You Lonesome Tonight」1960
いま思いついたけど、その手の曲の紹介は別に書こうかな。連歌(対になっている歌)もだけど、続編歌もあるからね。
予定は限りなく未定。
「赤いスイートピー」「北ウィング」が、続編ありな歌ですね。
松田聖子「赤いスイートピー」1982
松田聖子「続・赤いスイートピー」1988
結局、別れちゃったんかーって、はい。
中森明菜「北ウィング」1984
中森明菜 「ドラマティック・エアポート 北ウイング Part Ⅱ」1984
さて、話逸れすぎなので本題に戻ります。
「教会へ行く」1973
五番街のマリーへのB面でした。
この歌をラジオで初めて聞いた時、まだ子供でしたけども、ものすごく歌詞が印象に残って、忘れられない歌のひとつになりました。
でも、何しろB面だから、テレビの歌番組では歌われることないし、私の中では幻の歌になったんですね。
ペドロ&カプリシャスの歌で、高橋さんのヴォーカルというのだけは解っていたけども。
なので、カラオケにこの曲が配信されていたのを見つけた時には感動しかなく、そして動画(YouTube)で再び聞くことが出来て感涙しましたよ。
高橋真梨子さん ソロバージョン
なんてかね、
「喝采」と似たテーマ(死んだ恋人を思う唄)ですけども…
こちらは明るい曲調の中に悲しみと切なさ、そして恋人への思慕が入り混じっていて、「喝采」とは違うドラマで素敵な恋人同士だったんだろうな…って、思いを馳せることができます。
後悔も別れの悲しみもあるけど、しっかりと愛しあえた日々があるんだなって。聞くたびに泣いちゃいますけどね。
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「My Favorites〜音楽のある風景」
2020/11/10 掲載記事より転載