Kenjiの詩的な言葉遊び 9
時間は絶えず流れる。
だから、一瞬も無駄にはできない。
君はそう言っていた。
でも、僕はその意味を理解していなかった。
時間は残酷にもただ進んでいく。
喜びも悲しみも、全てを呑み込んで。
君は微笑みながら、受け入れていた。
でも、僕は狼狽えることしかできなかった。
時間はその一瞬さえそのままにはさせない。
もう少しだけこのままで。
君は寂しそうにそう言った。
でも、僕はただ頷くことしかできなかった。
時間は元に戻せない。
じゃぁ、またね。
君の最期の言葉だった。
でも、僕はその手を握り返すことしかできなかった。