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【あなたのきっかけに】Episode 60 「AIスペシャルエフェクト2」
文=増田萌絵
さて今回も『AIスペシャルエフェクト』について深掘りしていきます!
三田さんがVIVYで一番工夫したところは『瞳』。
AIなので瞳がカメラのレンズのようになっているのですが、奥行感や球体感を出すのが難しかったそうです。それらを表現するために何枚も質感の素材などを重ねているとのことです。また瞼の立体感を意識して作業されていたんだそう。
カメラのレンズの動きも原画での表現が難しい部分は、この技術で表現されていました。
また、髪も一本一本手描きでこだわったそうです!
これによって、よりAIであるという印象が強くなると思います。
今回も実際に見ていただきましょう!
【AIスペシャルエフェクトなし】
![](https://assets.st-note.com/img/1734325128-pzb2PAEl5FYendm8ZWTK0Vwk.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734325146-gTZXcnlRm5qBKIC8Awr9fVvS.jpg?width=1200)
【AIスペシャルエフェクトあり】
![](https://assets.st-note.com/img/1734325180-9bvRWhMjXsftJPo73cHqreaS.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1734325189-qPa8mBK6TcSfZCjW45LyXJIt.jpg?width=1200)
また、『リップ』も特徴の一つです。
ヴィヴィにメイクが施されているシーンがあるのですが、こういったメイクもこの技術ならではかなと思います。
実際のメイクも参考にしているようで、三田さん曰くリアルが一番参考になるのだとか!
やはり、一目で印象が強く残りますよね!
ただ、メリットである『印象を強く残す』ということ。
これはこの技術において一番のメリットでもありますが、見方を変えるとデメリットな方向にいってしまうこともあるようです。
それは、この技術が使われていないカットとの見栄えの差が出てしまうこと。
通常のカットと交互に流れるシーンになると、どうしても質感の違いから違和感を感じてしまう場合もあります。
私はこの技術が入ることによってメリットしかないと思っていたのですが、今回三田さんにお話を聞いてハッと気づかされたのがこのお話でした。
確かに見え方が異なるカット、それぞれが混ざって流れるとなると、せっかく物語の中に入り込んでいるのに急に気持ちが戻されてしまうこともあるかもしれません…。
VIVYのキャラクターに合った質感で、通常のカットと並べても違和感を出さずに印象付ける。これに一番試行錯誤した作品だったようです。
三田さんはVIVYを通して、この経験したことがとても勉強になり、今のお仕事にも生かしているのだそうです。
さて、今回のお話を通して、皆さんこの技術に馴染みを抱いてくれているでしょうか?
私はこの技術がとても好きなのですが、やはり感情を最優先する上でメリットだけではないということを知りました。
やはりアニメは深いですね。
そして!今回のお話の中でとても興味深い面白いお話を聞くことができたので、それを皆さんに共有したい!
ずっと私が言い続けている『AIスペシャルエフェクト』。
実は・・・・。
それは次回で!笑