中1女子の里親になる話
里親研修を終了してから2年ほど経ったある日、突然、児童相談所(児相)から
「中学校1年生の女の子なんですが、預かってもらえないでしょうか?」
と電話が入った。
いきなりです。
あまりにも突然のことだったので、簡単な経緯を聞いて、「旦那と相談させてください」と言い、電話を切った。
電話を切った後もモヤモヤしていることがことがあった。それは、なぜ未経験の私たち夫婦にいきなり連絡がきたのか。
(他の先輩里親さんのところでの受け入れ先はなかったのか、、、etc)
それ以外にも、気になる点がもう一つ。里子の問題行動だ。職員曰く、「家からお金を持ち出す」ということだ。しかも数年に渡って行われているということ。
これには悩んだ。旦那にも里子のことを話した。すぐに結論が出なかったので、お互いに少し時間を置いて考えてみることにした。
里子と一緒に住むことになったら、生活がどのように変わるのか。彼女の問題行動にも対応しきれるのか。もっと言うと、旦那は日本語が苦手なので、里子の対応は私が主になる。このことを想定すると、私やっていけるのかしら、、と不安になった。
また一方で、もし私たちが委託を断ったら、この里子はどこに行くのか。。。受け入れ先はあるのか、など色々と考えた。
大まかな経緯は聞いたが、全て断片的で、考えても頭の中でよくまとまらなかった。
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その夜、また旦那と里子について話しをした。
私:実は、私も昔、お母さんの財布からいくらか盗ったことがあるんだよね〜
旦那:あ〜。僕も思春期のころ、母のお金をくすねたことがあるよ〜苦笑
私:なんだ。二人とも経験あるじゃん!笑
旦那:里子ちゃんもお金の問題行動以外は、どこにでもいる思春期の子なんじゃないかな。(←自分達のことは棚に上げてる。。。笑)
旦那はどちらかというと物静かな方で、あまり喋らないが、たまに妙に説得力のあることを言う。
(盗んだ行為は肯定してません😅)
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今、思うと、里子の受け入れを「断る」と言う選択肢は(想定はしたけど)多分なかった。
ただ、「よし!受け入れるぞ」と言う覚悟もまだなかった。
今思えば頭の中では、「受け入れる」と言う方向で流れは進めていたように思う。
とりあえず翌日、「里子と会ってみたい」と児童相談所に電話を入れた。
それから、初面談 → 試し宿泊 → 一時保護委託へと2週間も経たない間に早い展開で色々と進み、2023年9月より正式委託となり今に至る。