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大人になってからの友達のつくり方
昨日は、月に1回開催されている「赤ちゃん会」の日。住んでる区が主催していて、第一子の0歳児と親が集まって手遊びをしたり、親同士で交流したりする場で。
年末に初参加したときは、ドキドキしつつも飛び込んでよかったー!と思えたので
今回も参加することに。
年をまたいで2ヶ月ぶりということもあり、また振り出しに戻ったかのように緊張しつつも……前回お友達になってくれたママが、また別のママを紹介してくれて。
そのまま2人を我が家にご招待して、帰りがけにランチまでするという、去年では考えられなかった世界線を昨日は体験した。
これがいわゆる「ママ友」ってやつか。
なんとなくママ友とはこういうものだというイメージはあったけれど、当事者になってみると、なぜ彼女たちがあんなにも意気投合し大盛り上がりするのかがよくわかる。
それまで孤独に闘っていたことたちを、共有できる喜び。それが同じ地域に住む近い世代の人とくれば共感度も高く、過去の経歴や所属なんて飛び越えて一気に仲良くなってしまう。
そんな体験ができてありがたい一方で、「近所に住んでいていろんな誘いを受けるけれど、育児に対する意識が高すぎて実は少し苦手なママ友がいる」なんて話も聞く。近い=相性がいい、というわけでもないし、「物理的にも心理的にもほどよい距離感を保つ」というのは、友達づくりにおいて永遠のテーマなのかもしれない。
私は昔から人との距離感を掴むのが苦手で、小中高ととにかく人間関係に苦労した。小学3年生からの転校生だったこと、中高がグループ文化の強い女子校だったというのもあるが、「ハブる、ハブられる」という言葉は今でも苦手で、聞くとゾワッとしてしまう。
クラスも一つの学年に2クラスしかなく、一度グループに入ることに失敗すれば再びチャンスを掴むことは難しかった。
それが大学で一気に世界が広がって。リセットした状態で新たな友達ができて少しずつ生きやすくなっていったのだから……人生は生き続けてみないとわからないものだ。
昨日、ママ友たちとのランチ後にふとそんなことを思い出して投稿したところ
大学生くらいから薄々気づき始めたけど、大人になればなるほど自分の過去とか所属とか関係なく新たな友達ができやすくなるから、どんどん生きやすくなっていってるなあ…と。
— mai.F (@wisteriaforest4) February 10, 2025
共感してくれた何人かの方から「いいね」をいただいた。やっぱりみんな同じようなことを思っているのだろうか。
一方で、今読んでいるジェーン・スーさんのエッセイ本「へこたれてなんかいられない」にはこんなことも書いてあった。
「近ごろ、大人になってから友達を作るにはどうすればよいか?という相談を各所から受ける」「中年にさしかかり、友達が少ないことを気に病む人は思ったより多いようだ」
スーさんは、そもそもこの「友達」の定義がズレていないだろうか?と指摘されているが、その話はここでは置いておくとして……自分の投稿とは真逆の状況にいる人たちの存在に驚いた。
私も決して「いつでもどこでもすぐ友達がつくれちゃうコミュ力おばけ」なわけではない。30代半ばだがちゃんと人見知りもする。
それでも私が「生きやすくなった」と感じるのは、小中高での経験を糧に、人とのほどよい距離感をつかめるようになったから。自ら環境を変えて、リセットした状態で人と出会えるようになったから。この2点だと思う。
おかげで私は今、自分の人生史上、最も人間関係に恵まれている気がする。
ほどよい距離感を学ぶ→自分の意思で新たな出会いを求める→ほどよい距離感を学ぶ……これを繰り返して、少しずつ自分にとって心地よい人間関係や友達づくりができている。
もちろん、うまくいかないリスクはゼロではない。距離感を間違えたか?と怖くなるときもあれば、逆に距離感を詰められすぎて嫌になることもあるし。新たな出会いの場に踏み入れるのはいつだって勇気が必要だ。
今いる環境で人間関係に悩んでる人……特に、小中高生には「今知っている世界が全てじゃない」と、心から伝えたい。
私もあの頃、毎晩お風呂に入っては、「明日はみんなの仲間に入れてもらえますように。まずは休み時間トイレに行くときに声をかけてもらえますように。」とただひたすらに願っていた。タイムマシンがあるなら、そんな自分に「いつかその状況から抜け出せるよ」と教えて、ラクにしてあげたいなあ……と思う。
ママという新たな世界に踏み出して、この先どんな友達ができるのだろう。新たな出会いを楽しみにしつつ、これまでの出会いへの感謝は忘れずに。生涯をかけて、自分で自分の人生を生きやすくしていきたい。