怒り

何で私は自分のことをこんなに否定しなければならないのか。私の落ち度ではない生まれ持った目の形、大きさ、顔の形、顎の位置、額の広さ、そういうものをどうしてイヤだとダメだと思わなければならないのか。
私はこの数年で顎の形が変わってしまった。元々良かった噛み合わせがおかしくなり顎関節症の悪化も影響し、痛みと見た目の変化でずっと苦しんできた。今私の口は口ゴボだ。口ゴボってなんだよ。誰がそんな言葉生んだんだよくそが。
治したくて矯正のカウンセリング受けたりしてるけど、顎関節の悪化や痛みからうかつに決められないし、かかる時間、費用、治療が成功する保証はないことを考えたら、もともと心配性な私の頭はぐちゃぐちゃになる。しにたくなる。
何で元々持ってる、もしくは勝手にそうなってしまったことで私はこんなに自分を嫌いにならないといけないのか。価値がないと思わないといけないのか。ブスだからとあきらめたことがいくつあるか考えるのもイヤだ。
かわいくなければ、かわいいだれかより下だと思っている自分のことが一生許せない。みんなどう思ってんの？やっぱそう思ってんの？綺麗事抜きで。
こんなこと考えてるからダメなんだよとか、性格ブスとか、そんなもんわかってんだよ。
顔がブスで、女で、今この社会で卑屈にならずに自尊心を保ち、誠実に、誰も妬まず、向上心と道徳と綺麗事を大事に抱えて生きていくなんてどんだけ難しいかわかるか。
私だって私を嫌いたくない。
でも思う。何万回でも思う。
どうしてわたしの口はこうなってしまったのか。はやくしねばいいのに。
ずっと繰り返し繰り返し頭でそれを言われつづけて、死にたくならないほうがおかしいし、そんで結局今この日本社会で発信されてるルッキズム、女の若さ信仰、決まりきった美の基準が、私の頭に影響してる。頭のなかの罵倒する敵を生んでいる。
本当にバカらしくて死にたくなる。
滅びろよルッキズム。滅びろよ私の頭のなかにこびりついたコンプレックス。
なんでわたしがおまえのせいで死にたくならなきゃならないんだ、おまえが死ぬんだよ古くさくてなんの意味もないごみみたいなルッキズム！