見出し画像

結婚相談所への登録

大人になったら職場でモテモテになってエリートイケメンと結婚して幸せな生活をしているだろう。学生時代のあの彼ともっと時を重ねてきてきていれば母校のチャペルで一生の愛を誓っていたのかもしれない。
そんなことを未だに考える。
あの時に戻りたい。

結婚相談所に入るなんて負け組だ。そう思っていた。最近、友達が相談所で出会った人と結婚した。マッチングアプリ婚も最近では流行っている。そこまで気にしなくてもいいのかもしれない。けれど、恋愛結婚をした彼・彼女らは、相談所での出会いを明らかに下に見ているのは、鈍感な自分でもわかる。他人の目を気にして結婚なんてするもんではない。
でももう出会いが無い。相談所用のお見合い写真は、4年前に既に写真館で撮っていた。それなのに、入会を申し込むまでにはいかなかった。なぜ?一つは、さっき言ったような負け組認定されたくないというプライド、もう一つは、お金が掛かるから。そして、相手を見る目が自分にないという自信の無さ。学校や職場で出会った相手であれば、第三者の評価が聞ける。ある程度のバックボーンもわかる。色恋沙汰で殺人事件までいってしまったら恥だとの思いもあった。飛躍しすぎと思われるかもしれないけど、そういう人達を何人も見ている。

今まで、ずっと出会いが無かったのも事実。けど、好きな人はずっといたのだ。何人か変遷を経ているが、誰かしらを一途に思っていた。彼らを思うと、踏ん切りがつかなかった。いつか自分は選ばれると思っていたから。全員ダメ男だったけど。
気持ちは完全には消せていないけど、他の相手に意識を向けねば。できないかもしれない。けど、婚活をする中で、奴らを見返して、惚れさせる練習ができるかもしれない。そのつもりでやってみよう。

最後に、相談所に踏み切れなかった1番の理由。友達がいないと思われたくなかった。モテなくても魅力的な人間は、いい人がいるよと紹介してもらえるものだ。私も、若い時は、そんなこともあった。しかし今は、周りの友達は育児など自分のことで忙しいし、世話焼きおばさんにも、こいつは自分のことを棚に上げて、選んでばっかりと思われたのであろう、いつしか声も掛からなくなった。そんな虚しさが、相談所を遠ざけていた。

でももういい!東京で働けるのもいつまで分からない。転職も考えないといけない。友達作り、面接の練習だと思ってやろう!
かなり省略してしまったが、細かい話はおいおいお話するとして、こうやって「これは仕事なんだ。義務なんだ。」と脳を錯覚させ、何とか入会契約を済ませ、七夕の日に婚活のスタートを切ったのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?