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崩壊スターレイル:ピノコニー クエストタイトル引用まとめ

※一律で中国語、日本語、英語のタイトルを記載


1
喧哗与骚动/喧騒と騒動/The Sound and the Fury


“The Sound and the Fury(響きと怒り)”
ウィリアム・フォークナー, 1929


1-1
长日入夜行/この夜の果てへ/Long Day’s Journey into Night


“Long Day’s Journey into Night(夜への長い旅)”
ユージーン・オニール, 1956(戯曲)


1-3
那些逐梦的年轻人/夢を追う若人たちよ/The Youths Who Chase Dream


2-8を参照

1-8

夜色名为温柔/優しさという名の夜/Gentleness, the Name of Nocturne


“Tender Is the Night(夜はやさし/夜色温柔)”
スコット・フィッツジェラルド, 1934


1-9

犹在镜中 /鏡の中にある如く/Through a Glass Darkly

「今我ら、鏡もて見る如く、見るところ朧なり
(For now we see through a glass, darkly)」

新約聖書 コリント人への手紙 13:12
英:キングジェームス訳


1-11
是谁杀死了…/誰が殺した…/Whodunit

”Who killed Cock Robin”のフレーズの訳は一定では無いが、ここでは「誰が殺したクックロビン」とピノコニーのスター・ロビンとをかけているのだろう。

 ちなみに英訳のWhodunitはWho done it(誰が殺したのか?)の略語で、推理小説を表す俗語のようなもの。誰だ?と問いかけているとおり、大体は最後まで犯人が分からない。
 Why done it(どうして殺したのか?/犯行の動悸や感情ドラマ重視の推理小説)、How done it(どうやって殺したのか?/犯行のトリックやプロセス重視の推理小説)と合わせて、ミステリではよく出てくる言葉だ。

 これを先がけとして、2章「鳩たちの中の猫」ではミステリの大御所が多く引用されている。


2

鸽群中的猫/鳩たちの中の猫/Cat Among Pigeons


“Cat Among the Pigeons(鳩の中の猫)”
アガサ・クリスティー, 1959


2-1
天鹅绒里的恶魔/ベルベットの中の悪魔/The Devil in Velvet


“The Devil in Velvet(ビロードの悪魔)”
ジョン・ディクスン・カー, 1951


2-2
迷惘的一代人/ロストジェネレーション/Lost Generation

 ピノコニーでは文学作品からの引用が多数あるが、その中でもアメリカ・1930年代の作家への言及が目立つ。
 ロストジェネレーションと呼ばれる彼らの文学作品には、富や美酒・美食、旅行、友人との楽しい時間、愛しい人との生活などを享受しながらひどく厭世的でもある人物が主人公として現れたり、死や過去についての話が繰り返し語られたりと、どことなく悲しみを纏っていることが多い。(引用はされていないが「華麗なるギャツビー」は最もわかりやすい例だろう。)

 少し話は逸れるが、ピノコニーのマスコットキャラクター・クロックボーイは「夢の国」で手を振るミッキーマウスのオマージュだろうし、炭酸飲料スラーダは言わずもがなコカ・コーラのオマージュだろう。ロビンもマリリン・モンローを参照して描かれており、永遠の繁栄を享受していたアメリカがそのままSF世界に返り咲いたかのような様相だ。

 ピノコニーには他にも、永遠に枯れないエンターテインメント、ラスベガスを思わせるカジノ、きらめく摩天楼があり、また夢追い人が集まる地としての名声もある。しかしそうした華々しさと同時に、失われたもの、迷子のもの、何かを見つけようとするものたちの気配もまた、常に付きまとう。

 宴に溺れる人がいる傍らで、誰かはどうしようもなく途方に暮れている。あるいは宴に溺れながら途方に暮れている。なんとも正しい「ジャズ・エイジ」といえる。

「ロストジェネレーション」という言葉は第一次大戦後の1920年代パリに滞在していたアーネスト・ヘミングウェイに対しガートルード・スタインが投げかけた台詞(You are all a lost generation. あなたたちは皆、失われた世代なのよ。)に由来し、酒や享楽に溺れる「自堕落な世代」を意味していた。

Wikipedia

「ロスト」という語は「失った」という意味を持つ一方で、「迷子の」「行き場の無い」という意味も持つ。「ロストジェネレーション」は「失われた世代」と訳されるが、「迷子世代」「迷える世代」と訳される場合もある。この世代が、第一次大戦により、旧来の価値観に対する動揺や、戦死といった災禍に襲われた経験もまた、「ロストジェネレーション」という語を生んだ背景になっている。

ヨーロッパでは、ロストジェネレーションは「1914年世代」とも呼ばれている(1914年は第一次世界大戦の始まった年)。フランスでは「炎の世代 (Génération au Feu) 」とも呼ばれている。

Wikipedia


2-3
双重赔偿/倍額保険/Double Indemnity


“Double Indemnity(深夜の告白)”
ジェームズ・M・ケイン, 1943

 原作であるジェームズ・M・ケインの小説『倍額保険』(1936年)は、保険会社勤務の経験を持つケインが、1927年に実際に起きた保険金殺人事件「ルース・スナイダー事件」に触発されて執筆したものといわれる。[要出典]
 「倍額保険」の題名は、自動車など他の交通機関に比べて乗車中の危険率が低い鉄道での死亡事故が起きた場合、通常の生命保険契約の倍の保険金が支払われる、という作中での設定による。

映画-「深夜の告白」Wikipedia


2-4
酒店关门之后/聖なる酒場の哀歌/When the Sacred Ginmill Closes


“When the Sacred Ginmill Closes(聖なる酒場の挽歌)”
ローレンス・ブロック, 1986


2-5
人间天堂/この世の楽園/Heaven Is a Place on Earth


“This Side of Paradise(人间天堂/楽園のこちら側)”
スコット・フィッツジェラルド, 1920

同名のアチーブメントも存在


2-6
外邦为何争闹?/愚かな国々/Why Do the Heathen Rage

「何故もろもろの国々は騒ぎたち、
 民草は虚しいこと​を​つぶやくの​か。
外邦为什么争闹
 万民为什么谋算虚妄的事?)」

旧約聖書 詩篇 2:1

“Why Do the Heathen Rage?”
フラナリー・オコナー, 未完作品


2-7
泄密的心/告げ口心臓/The Tell-Tale Heart


“The Tell-Tale Heart(裏切る心臓)”
エドガー・アラン・ポオ, 1843


2-8
所有悲伤的故事/すべての悲しい物語/All the Sad Tales


“All the Sad Young Man(すべて悲しき若者たち/所有悲伤的年轻人)”
スコット・フィッツジェラルド, 1926

※中国語訳タイトルとしては「那些忧伤的年轻人」の方がメジャーと思われる。1-3「那些逐梦的年轻人」の引用元としても取れるかもしれない。


2-9
行过死荫之地/墓場を往く死の影/A Walk Among the Tombstones


“A Walk Among the Tombstones(獣たちの墓)”
ローレンス・ブロック, 1992



3
在我们的时代里/私たちの時代で/In Our Time


“In Our Time(我らの時代)”
アーネスト・ヘミングウェイ, 1925


3-1
火车大劫案/列車大強盗/The Great Train Robbery 


“The Great Train Robbery”, 1903

 エジソン社のサイレント映画で、世界初の西部劇映画とも言われる。カウボーイ、拳銃、馬!


3-2
愚者总按两遍铃/愚者は二度ベルを鳴らす/The Fool Always Rings Twice


“The Fool Rings His Bells”
ウォルター・デ・ラ・メア


“The Postman Always Rings Twice(郵便配達は二度ベルを鳴らす)”
ジェームズ・M・ケイン, 1934


3-3
小城畸人/小さな町の奇人/Small Town Grotesque


“Winesburg, Ohio: A Group of Tales of Ohio Small-Town Life(小城畸人)”
シャーウッド・アンダーソン, 1919


3-4
国民公敌/民たちの敵/The Public Enemy


“The Public Enemy(民衆の敵)”, 1931


3-5
神枪手与智多星/ブレットとブレイン/Bullet & Brain


“神枪手与智多星”, 2007
https://zh.wikipedia.org/zh-cn/%E7%A5%9E%E6%A7%8D%E6%89%8B%E8%88%87%E6%99%BA%E5%A4%9A%E6%98%9F


3-6
通向明天的唯一道路/明日へ続く唯一の道/The Only Path to Tomorrow

“The Only Path to Tomorrow”
アイン・ランド, 1944

3-6 明日へと続く唯一の道
3-6 明日へと続く唯一の道

 この章ではロビンの視点に立ってサンデーとともに黄金の刻を散策することができる。
 ここでは「調和」の楽園を求める彼らが描かれるが、アイン・ランドの「明日へと続く唯一の道」はこう主張する。

The greatest threat to mankind and civilization is the spread of the totalitarian philosophy.
Its best ally is not the devotion of its followers but the confusion of its enemies.
To fight it, we must understand it.
(人類と文明にとっての最大の脅威は、全体主義思想の蔓延である。その最良の味方は、信者の献身ではなく、敵の混乱である。戦うためには、その主義思想が何たるかを理解しなければならない。)

Totalitarianism is collectivism.
Collectivism means the subjugation of the individual to a group — whether to a race, class or state does not matter.
Collectivism holds that man must be chained to collective action and collective thought for the sake of what is called “the common good.”
(全体主義とは集団主義である。集団主義とは、個人を集団に服従させることを意味する。人種、階級、国家のどれに服従させるかは問題ではない。集団主義は、"共通善 "と呼ばれるもののために、人間は集団的行動と集団的思考に拘束されなければならないと訴える。)

(中略)

Collectivism is not the “New Order of Tomorrow.”
It is the order of a very dark yesterday.
But there is a New Order of Tomorrow.
It belongs to Individual Man — the only creator of any tomorrows humanity has ever been granted.
(集団主義は "明日の新しい秩序 "ではない。
それは非常に暗い昨日の秩序である。
しかし、明日には確かに新しい秩序がある。
それは個々の人々のものだ。個々の人々こそ、人類に認められた唯一の明日の創造者である。)

The Only Path to Tomorrow, Ayn Rand

 後々のサンデーの行動を考えると、示唆的かつ皮肉のある文章だといえる。

3-7
奔腾年代/奔走する時代/Seabiscuit


競走馬 シービスケット(1933〜1947)


3-8
美丽与毁灭/美と壊滅/Beauty and Destruction 

“The Beautiful and Damned(美しく呪われし者/美丽与毁灭)”
スコット・フィッツジェラルド, 1922


3-9
等醒来再哭泣/涙は目覚めの後で/Then Wake to Weep


“Mutability”
パーシー・ビッシュ・シェリー

Whilst skies are blue and bright,
Whilst flowers are gay,

Whilst eyes that change ere night
Make glad the day,

Whilst yet the calm hours creep, Dream thou – and from thy sleep

Then wake to weep.

Mutability, published in 1821-1822


3-10
上升的一切必将汇合/上昇するすべては一点に集まる/Everything that Rises Must Coverage


“Everything that Rises Must Coverage(すべて上昇するものは一点に集まる)”
フラナリー・オコナー, 1965


3-11
太阳照常升起/日はまた昇る/The Sun Also Rises


“The Sun Also Rises(日はまた昇る)”
アーネスト・ヘミングウェイ, 1926


3-12
然后,在第八天…/そして、8日目…/And of the Eight Day

And on the seventh day God ended his work which he had made; and he rested on the seventh day from all his work which he had made.
And God blessed the seventh day, and sanctified it: because that in it he had rested from all his work which God created and made.
そして、7日目に神はすべての仕事を終えられ、すべての作業から休まれた。
 また、神は7日目を祝福し、それを神聖にされた。神がこの日にすべての創造のわざを終えられ、休まれたからである。)

旧約聖書 創世記 2:2,3
英:キングジェームス訳

4
再见,匹诺康尼/さよならピノコニー/Fare well, Penacony


“Farewell, My Lovely(さらば愛しい女よ)”
レイモンド・チャンドラー, 1940


4-1
没有被征服的/征服されざる者/Unconquerd


“Unvanquished(征服されざる人々)”
ウィリアム・フォークナー, 1938


4-2
彗星美人/オール・アバウト・イヴ/All About Eve


“All About Eve”, 1950


4-3
无回的河流/帰らざる河/Rivers Run Without Return


”River of No Return(帰らざる河)”, 1954


4-4
浮生若梦/Life is But a Drifting Dream

Row, row, row your boat,
Gently down the stream.
Merrily, Meerily, Merrily, Merrily,
Life is but a dream.
(ボートを漕ごう、
 そっと流れに沿って。
 陽気に楽しく、
 人生はただの夢。

Row row row your boat


4-4
黎明鸣响的一千只铃/黎明に鳴り響く千の鈴/A Thousand Bells at Dawn

分からず保留。深夜鸣响的一千只铃/夜は千の鈴を鳴らす(島田荘司)は見つけたが、なんか違う気がする。


4-5
士兵的报酬/兵士の報酬/Soldier’s Pay


“Soldiers' Pay(兵士の報酬)”
ウィリアム・フォークナー, 1926


4-7
异乡异客/異星の客/Stranger in a Strange Land


“Stranger in a Strange Land(異星の客)”
R.A.ハインライン, 1961


10/16 気が向いたらマップや小ネタ要素についても纏めます。

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