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我が家に保護猫きょうだいをお迎えするまで(④トライアル編)

前回の👇③準備編👇は、飼育環境を整えました。

保護シェルターから動物を迎えるにあたって、いきなり「はい、今日からこの子はあなたの家族です。」と、譲渡されるわけではなくトライアル期間というものがあります。
里親が整えた飼育環境をシェルター側がチェックしたり、里親と保護動物の相性を見るために設けられます。私達の場合は1週間でした。トライアル期間の終了時、正式に譲渡が決まります。

トライアル開始までに準備するもの

2段以上の猫用ケージ
猫たちが新しい環境に慣れるまでは主にケージの中で過ごします。2匹なので3段のケージを選びました。(画像引用元:アイリスオーヤマ)
上段に寝床、中段にごはんとお水、下段にトイレを配置。

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首輪と迷子札
「ぶらぶらするタイプの物は嫌がる子が多いので、巻きつけるタイプを用意してください。」と言われました。

ペンダントトップ型
市販品で一番種類が豊富なのはこのタイプ。小型だったり、サビに強く長持ちするものを選ぶと良いでしょう。難点はやはりぶらぶらするので猫にとってストレスになるのではないかという懸念。長年装着していてもう慣れているという猫ちゃんは気にならないのかもしれませんが…

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首輪と一体化しているタイプ
これなら首元でブラブラせずストレスが少ないと思いきや、セーフティーバックルのものが見つけられませんでした。
犬と違い猫の首輪は、強い力で引っ張られた時に自然に外れるセーフティーバックルを選びましょう。首輪に関する猫の事故は多いので注意が必要です。

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ポケット型迷子札
悩んだ末に見つけたのがこのタイプ。セーフティーバックルの首輪にこの封筒型の迷子札を通しました。

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実際に付けてみたらこんな感じ。可愛い💞

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フードと食器
シェルターであげているのと同じ市販品のフードを用意。

有名なR社の子猫用フードを購入。食器はデザインが気に入った猫壱のボウルを選択。

おもちゃなどの猫用品
おもちゃ、爪切り、コーム、つめとぎ、猫用のキャリー、ベッドなど

これらについては色々試したのでまた別のnoteで書こうと思います。

その他
網戸のロック、外に繋がる場所などの脱走防止対策と電化製品のコードのカバーなどいたずら対策

前回の③準備編でも書きましたが、玄関に脱走防止柵をDIYしました。材料はツーバイフォー(2×4)の柱2本、プラスチック段ボール、ラブリコのアジャスター4つ、取っ手、磁石4枚、鉄板4枚、マジックテープ。

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今後、他にも必要なものは出てきますが、これだけあれば最初は十分です。

到着

シェルターからスタッフの方が高速道路を使って遠路はるばる猫たちを連れてきてくれました。我が家に着くまで猫たちはキャリーケースの中でずっと鳴いていたそう。不安だったろうね…でももう大丈夫😊

キャリーケースの扉をゆっくり開けて、家族みんなで静かに見守っていると黒白のハチワレのオスの方が軽い足取りで出てきました。物怖じしない…!最初から我が家のようにくつろいでいました。猫にしては珍しいタイプかもしれません。

そして茶白のメスの方は怖がってなかなか出てこなかったので、スタッフの方が抱き上げてやっとご対面。すぐに物陰に隠れてこちらの様子を伺っていました。(臆病な子だったけど、今は一番の甘えん坊です💕)

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猫たちを自由に遊ばせながら、今後の流れや注意点についてシェルターの方とお話している最中、近くで遊んでいた黒白のオスの方が何やら怪しい動きを始めました。背中を波立たせてこっこっ…

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嘔吐してしまいました。
猫はすぐ吐く動物と聞いていたので用意していたペーパータオルでさっと拭き、黒白の子の背中を撫でてやりました。先ほどとは違いおとなしくじっとしていてまるで(やっちまったなぁ…ごめん)という表情をしてました笑

③準備編で部屋に敷き詰めたタイルカーペットが早速良い仕事をしてくれました。汚れた部分はすぐに剥がし、洗います。拭き取っただけだと匂いが残り、同じところで粗相をするようになってしまいます。

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トライアル期間にやること

1日に1回、写真付きでシェルターに報告メールを送るように言われました。順調に適応しているかシェルター側が確認するのと、飼育について不安なことを相談できる窓口になります。これがとても心強かったです。

というのもトライアル中に困ったことが起きたからです…

謎の症状

しょっぱなの嘔吐に続き、翌日も何度か嘔吐を繰り返します。さらに初日は吐かなかったメスの方まで嘔吐し始めました。食欲も少しずつ落ちているようです。
「新しい環境がストレスなんだろうか…」「うちに原因があったらどうすればいいんだろう…」
生後半年ほどの小さな体で、新しい場所に来たこの子たちのストレスを思うと無力感に苛まれたことをよく覚えています😭

トライアル開始から数日後、近くの動物病院に連れていくことにしました。(この時、ケージをまだ購入していなかったため焦って買いました💦)

獣医さんに診せたところ、頻回の嘔吐による脱水症状が始まっているとのこと。目の周りの皮膚が落ち窪んでいたり、背中の皮をぎゅっとつまんで戻る様子を見るというチェック方法を教えてもらいました。(皮膚テントというらしい)

愛犬・愛猫は大丈夫?脱水症状かどうかセルフチェックする方法【動物看護師が解説】 
https://cat.benesse.ne.jp/withcat/content/?id=45249

脱水を抑える処置として、皮下輸液をしてもらいウェットフードを処方されました。

ちょうどこの頃、シェルターから「猫風邪が流行っているようで、同室だった他の猫たちも嘔吐している」と連絡がきました。体調不良の原因が新しい環境ではなかったと分かり、安心しました(> <)

嘔吐症状も峠を越え、ごはんもよく食べるようになりトライアル期間が終わる頃にはすっかり元気になっていました。

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意思表示→正式譲渡

シェルターを訪問した時点でこの子達を我が家に迎えるという決心はできていましたが、正式に譲渡してもらうという意思表示は必要です。
直接対面ではなく、メールでのやり取りでした。

たったの1週間でしたが、やはり生き物の生命をあずかるというのは責任が重く、毎日の世話は大変です。

そしてそれと同時に、この子達が一生懸命生きていて、ここまで大きくなるまでにシェルターの方々が愛情を持って接してきたということが伝わってきました。
人間は信頼し、甘えていい存在と疑いもしません。飼い始めてからもうすぐで2年が経ちますが、本気で噛まれたり引っかかれたことは一度もありません。
この子達の信頼を裏切らないように過ごしていきたいと思います。

ペットを飼う時はよく考えてほしい

ペットショップで1匹数十万で子犬、子猫が販売されている一方で、殺処分される頭数は年間約4万匹。
最近は新型コロナの影響で新しくペットを飼うというトレンドがあるらしいですが、よく考えてほしいのです。

コロナ禍で在宅勤務になり「かわいい犬が欲しいね」 ちょっと待って!その落とし穴とは?
https://news.yahoo.co.jp/byline/ishiimasumi/20200501-00175897/

犬猫の平均年齢は約15年。長生きなコは20年近く生きます。
飼育にはお金もかかります。
そして犬猫の繁殖力は非常に高く、避妊・去勢をしないとあっという間に増えます。

犬猫の殺処分については、とても大きな問題でここで語り切ることはできませんが、せめてこれから飼育を考えている人はペットショップで生命を買うという行為の裏にどんな背景が横たわっているのか一度考えてほしいと切に思います。

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ペットを飼うというのは他で代替できない素晴らしい体験です。だからこそそこに伴う責任と影響の大きさに、一度立ち止まって考えてほしい。

実はここ10年で日本の殺処分頭数は激減しています。(10年前と比較して1/3!)この裏には、動物愛護法の改正や、動物愛護団体の不断の努力があります。
これから行政、民間の一層の活動が求められますが、何より私たちひとりひとりの意識を変えていくことが一番大事なことだと思います。

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