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猫は人語を話すらしい(希望的観測)

猫は一生に一回だけ、人の言葉を話すという都市伝説を聞いたことがある。

江戸時代の雑話集「耳袋」の中にも、人の言葉を話す猫の話がある。

『耳袋』巻の四「猫物をいう事」より

寛政七年の春のことだ。
牛込山伏町の何とかいう寺では、猫を飼っていた。
その猫が庭におりた鳩を狙っているのを和尚が見つけて、声をあげて鳩を逃がしてやった。
そのとき、猫が、
やっ、ザンネン!
と呟いたのである。
聞いた和尚は驚いた。裏口の方に走っていく猫を取り押さえると、手に小柄(こづか)をかざし、
「おまえ、……」
「………」
「今、しゃべったな!」
にゃあ?
「ごまかすな。猫のくせにものを言うとは、恐ろしいやつ。さだめし、化けて人をたぶらかすのであろう。さあ、人語を話すなら正直に申せ。さもないと、坊主ながら、殺生戒を破ってでも殺してしまうぞ」

猫は観念したとみえて、こう応えた。
「ものを言う猫なんて、珍しくもない。十年以上生きた猫なら、みんなものを言うぞ。それから十四五年も過ぎたら神変も会得できる。もっとも、そこまで生きる猫は、まずいない
「そうなのか……。ならば、おまえがものを言うのは無理もない。しかし、おまえはまだ十歳になっていないではないか」
「狐と交わって生まれた猫は、十年に満たなくてもものを言うのだよ」

和尚はしばらく考えた。それから、
「今日まで飼ってきたおまえを殺すのは、やはり忍びない。おまえがものを言ったのを、ほかに聞いた者はいないから、わしが黙っていればすむことだ。これまでどおり、この寺にいるがよい」
と言って、放してやった。
猫は三拝してその場を去った。
そのまま何処へ行ったか、行方知れずになったそうだ。

引用元:http://home.att.ne.jp/red/sronin/_koten/0125shabetta.htm

今や猫の平均寿命は15才。
…これはこれは、と思いわくわくして調べてみた。

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データ引用元:一般社団法人ペットフード協会
令和元年 全国犬猫飼育実態調査

耳袋に出てきた猫の言うことが本当なら、日本の猫の3匹に1匹が実は話せる…!!
そして、10匹に1匹は神変も起こせる。らしい。

神変って(?_?)
デジタル大辞泉によると、人には理解できない不思議な現象ということか。

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猫またのイメージが近いのかも。

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画像引用元:妖怪だけど憎みきれない!江戸・明治期の絵師たちが描いた「化け猫」「猫又」作品まとめ | アート 日本画・浮世絵 - Japaaan

あなたのおうちの猫ちゃんも、実はこっそり喋ってるのかも…

我が家の猫たちはまだぴちぴちの1才なので気長に待つとします。
20才まで長生きしてね〜💕

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