神様の御用人 浅葉なつ メディアワークス文庫

 ひょんな事から、神様?のお使いを引き受けることになった若者のお話。
野球だけはずっとやってきたと思っている萩原良彦は、大学卒業後、とある社会人野球チームに入る。しかし、ケガで膝の半月盤を損傷しあえなく引退。会社も辞めることに。そんな彼が、突然命じられたのは、神様の願いを聞く“御用人"だった・・・。

 「設定が勝負」のファンタジーではあるが、かなり無理きりな設定だろう。しかし、思わず引き込まれる噺が続く。甘いものや最先端のものに興味津々の方位神・黄金とのデコボコ・コンビを筆頭に、オタク化した神様や、失恋に自暴自棄な龍の化身等々、マニアックな神様がリアルに登場する。著者の神社好きが押して図れるというもの。日本の八百万の神々のご紹介だけでも楽しい。

 短編で読みやすく、続刊も好評の様子。ネタ切れにならなければ良いが・・・と余計な心配もシてしまうのであった。

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三冊揃いで、店舗オンラインショップで販売中~>と書いたら、即、売切れでした。ありがとうございます~


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