理系さんが営業職で働くこと

製品開発職7年、営業(企画)職2年在籍した私が思うこと。

結論から言えば、理系さんは営業には案外向いていると思う。
(私は営業と言っても企画に近い仕事だけど)

メリット①数字に強い

何よりもこれが一番メリットではないだろうか。
学部によるとは思うが、数字を見る頻度は文系さんよりも多いのではなかろうか?
数字に対する抵抗感の有り無しは、仕事に馴染む点でも影響が大きいと思う。

営業も開発も、種類は違えど「数字を扱う」視点では大差ない。
開発はデータとしての数字を扱い、営業は金額としての数字を扱う。
違いってそんなもの(簡単に言うな

メリット②ロジカル思考回路、データ分析

響きは随分いいけども。
要は「この判断をした根拠はいずこ?」を意識できるかどうか。

開発は
「お客さんが求めている特性を出すためには、どんな材料設計にすすればいいか?」
をとことん突き詰める訳で。材料の組み合わせで何が起きるかを予測しながら実験する必要がある(というか、これできないとしんどい)。

営業は
「このお客さんは何が理由で売上が上がってる?じゃあこの業界は今後どうなる?」
と、色んなお客さんの売上動向などから推察することが求められる。
それが、新しい製品の売り込みなどに繋がる訳で。

ゼミや実験が比較的多い理系さんには、分析やデータ数値に基づく考察はつきものではないだろうか(経済学部さんとかもやるだろうけど)。

デメリット①根性論についていけない時がある

開発でも根性論あったけど。
開発は「この納期に合わせるためにひたすら実験するぞー!」といって
残業時間?何それ?みたいなテンションで昼夜問わず仕事しまくることだった。

営業の根性論はもっと根強いというか・・・。

上の言うことを理不尽感じつつも聞かなければいけない、という場面に多く出くわす。
しかも言われていることが、随分横暴で根拠ないじゃん、と言い返したくなる内容。
「簡単に言うけどさぁ・・・」
と思う、ややこしいことや理不尽な指示を受けなければならないことが多々ある。

デメリット②オンオフの切替がしづらい

会社の働き方による部分もあると思うけども。

開発の時って、実験が仕事の中心だから会社から離れると、基本仕事しようがないのでオンオフの切替がしやすかった。

営業で働くと、自分が有休を取っていても容赦なくお客さんや、社内から容赦なく「今日中に!」みたいな連絡が来ることが多い。
海外支社があるような会社だと、年末年始やGWなどのお休み事情も異なるので、トラブルあるとお休み対応は必至。

有休は労働者の権利だから、無視すりゃいい話なんだけど、そうもいかないこの世の中。
意外とウンザリ&メンタル削られたりする。

まとめ:将来の選択肢が幅広い気がする

理系の就職=エンジニアやR&D
文系の就職=営業

ってイメージだったけど、実際、営業職に異動してみて仕事に慣れるスピードは速かったと思う。
感覚としてはエンジニアの仕事の発展形、っていう形。

逆に営業さんがエンジニアになるケースもゼロではないし、見たことはあるので、それを否定するつもりはないし、素直に尊敬します。マジ凄い。

理系出身の営業さんも意外にいるもんです。
いくつになっても、あまり自分の枠を狭めずに広く持ちたいものだ。

一概に全てが当てはまるものじゃないけど、
意外とやろうと思えばやれるもんだ(根性論っぽいな・・・

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