会員登録で平日無料の理由
福島県で価格破壊の口火を切った「会員登録で平日無料」についての記事です。
以前お世話になっているスキー場運営会社の経営者の方から教えて頂いた事を共有します。
ネット上には「なぜ無料?」という疑問も多いですが、正解はなく「他の事業で儲けているから」「リフト以外の付帯売り上げを狙っているから」などの意見が多数落ちてました。
もちろん地元出身の経営者の方が行政の依頼に応えて運営に乗り出した美談には間違いなく、地域の灯りをともし続ける大きな役目を背負われた事は賞賛に値すると思います。
ただ優秀な経営者というのは転んでもタダでは起きない事も事実で、私も教えて頂いた時に「なるほど!」となりました。
運営会社は時代の波に乗りフィンテックで多くの個人投資家を集めた企業であった点に気が付くと理解が各段に早くなります。
『スマートフォン+投資』というビジネスモデルにおいてレジャー施設で『会員登録』を促す会社のメリットを考えてみて下さい。
そうですね個人情報の取得ですね。
営業マンならリストが取れるという言い方でも良いかも知れません。
仮に平日無料にした事でリフト収入3千万を失ったとしても1000人の会員登録があれば一人当たり3万円となります。
少なくともスキー・スノーボードを趣味に出来る程度の経済環境にある方達が自ら進んで情報を差し出してくれる仕組みを作ったのですね。
1年目のリストに一番価値がありリピーターが多くなる2年目以降に取りやめ無かった所などは流石だなと見てました。
更に自動ワクシングマシーンの開発と展示の場所にしたり、自動撮影サービスの開発の場にするなど他のスキー場運営会社にはない切り口で価値を見出している点も素晴らしいと思います。
という事で会員登録で平日無料の理由についてお話ししました。
そういえばNSDのキッズプログラムも登録が条件ですね。
ただ無料化するのではなく集めたデータを活用して次につなげる視点が求められる時代になった事を実感するお話しでした。