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【AAB STAFF Interview】フランス人目線で日本をPR! Marianne Ignaczak

AABの社員それぞれがどんな仕事をしているのか、どんな働き方をしているのか、イベントの企画制作の醍醐味とは? …などなど、様々な話を伺い、公開する「スタッフインタビュー」。

今回は、フランスからやってきた マリアンヌ に話を伺いました。明るくキュートな人柄の彼女は、日本人とは違った目線で日本をPRしています。どういったポイントや心がけていることはどんなことか。。気になりますよね。

気になった方はぜひ!ご覧になってください。イベントの企画制作や海外でのお仕事、AABという会社に興味をお持ちの方などなど、気になっている方の参考になれば嬉しいです。

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AAB STAFF Interview / Marianne Ignaczak

ー マリーちゃん、よろしくお願いします!
  まずは、簡単に自己紹介をお願いします!


わたしの名前はマリアンヌです。フランスのブルターニュ出身です。
わたしは幼いころから日本のマンガが大好きで、いつか日本で生活したいと、日本語を勉強していました。念願叶い、2016年10月に日本に来日し、日本語学校に通うことになりました。
その後、イベント企画・制作を勉強するため、専門学校に通いながら、イベントスタッフとしてアルバイトをしていて、今の会社と出会いました。

詳しくは、わたしもコラムを書いているので、よかったらこちらもご覧ください!

「日本で生活したい」という夢を持ち、コロナ禍でイベント業界に就職したフランス人スタッフ マリアンヌの物語

ー 日本が好きになったきっかけ・日本に行こう!と思ったきっかけはなんだったんですか?

マリアンヌ:
フランス人で平成元年生まれですので、子供の頃にはフランスで日本のアニメがすでに流行っていました。ドラゴンボールや聖闘士星矢を見て、日本のアニメが好きになって、日本の文化に興味を持ってきました。

ー きっかけは「日本のアニメ」だったんですね!では、日本のどういうところが好きですか?

マリアンヌ:
伝統的な文化ですね。アニメも好きですが、キリスト教の影響が強いヨーロッパの国から見ると、日本の伝統に興味深いことが多いです。ゆっくりで、毎日の中の美しさを眺めたりする、物語のある行事やお祝いが多いところが好きです。七夕で雨が降ると牽牛と織姫は天の川で逢うことができない、、などのようなおとぎ話がお祭りや行事になっているなんて興味深いと思います。

ー 実際に日本に来て、生活してみて、びっくりしたことや面白いと感じたことは何かありますか?

マリアンヌ:
電車を乗るときに、混雑具合を見るのではなく、降りる駅を考えて乗る車両を選ぶなんてすごいな!と思います。駅のホームなどに乗り換え表が貼ってあったり、車両のどこが降りる駅の出口が一番近いかまでを考えているなんて、フランス人からすると、とんでもなく面倒だと思います(笑)。

ー 乗り換え案内って日本ならではなんだ?普通に使っているからそんな風に思わなかった。。(笑)  乗り換えしやすいように、効率を考える人が日本には多いのかな??面白いね。では、日本とフランスで似ているところ・違うところって何かありますか?

マリアンヌ:
難しい質問ですね。。。社会は大幅に違うんですね。日本では縦の関係が強いように感じます。フランスの社会では、関係はみんな対等の横の関係が多いですかね。
コミュニケーションも違いますね。曖昧な言い方は両国にありますが、曖昧な言葉を使うタイミングや、その意味が違いますね。まだまだ日本語だと本当の意味がわからないので見逃してしまいますね、、

ー では、仕事面ではどうですか? 日本とフランスで違うところや同じところはありますか?

マリアンヌ:
フランスでは、生活の中、仕事自体の優先ですね。フランス人は生活をするために仕事をしています。
早く仕事を終わらせて、家族や友達と一緒に時間を過ごすようにしています。会社を出た瞬間、仕事に関した内容は次の平日の仕事が始まってからみる、という風に、プライベートな時間に仕事のことを考えることがありません。

でも、日本では仕事が何よりも大事にされているように感じます。結果が良くなるように優先していると思いますが、働く人間の元気と健康に影響はないのかな?と私は思います。

わたしも、忙しい時は仕事と生活の間のラインが少しぶれる事がありますが、プライベートと仕事はなるべく分けるようにしていますね。仕事が忙しいときのリフレッシュ方法は、友達と電話して、一緒にゲームをしたりします。ゲームで言語力を上げたりして、協調性も活かせないといけないのです。または、舞台を見に行きます。会場や装飾を見たりして、実施のやり方、照明や音響を見たりして、俳優さんたちの演技力、合唱力を楽しむことが最高です。

ー 習慣や文化の違いがやっぱりいろいろあるんですね。。。
  では、次は仕事について聞かせてください。AAB(シャッフル)に入社を決めた理由はなんでしたか?

マリアンヌ:
専門学校に通いながら、イベントスタッフとしてアルバイトをしているときに、あるイベントでイベントスタッフのバイトしていると、イベント制作の方に、現在のAAB/シャッフル株式会社を紹介していただきました。4ヶ月アルバイトとして働いた後、2020年4月に社員として入社しました。
アルバイトをしていて、会社の雰囲気がいいなと思っていましたし、日本の他に興味のあった東南アジアの国々で仕事をしている!とわかり、入社を決めました。

ー あなたからみて、会社の雰囲気や環境はどんなものですか?

マリアンヌ:
会社の雰囲気がとてもいいです。何かがわからなければ、気軽に誰かに声をかけることができると思います。みんな得意なところが違うので、わからないことを教えてくれる方は絶対にいます。

また、東京のオフィスには猫がいるので、休憩のときに猫の世話をするのは、いい気分転換になります。落ち着いた環境で仕事を続けることができると思います。また、オフィス内にある雑貨店にいらっしゃるお客様の対応で、会社外の方々との話をしたり、気分転換になりながら物販の経験も積んでいます。

ー 一緒に働く社員たちはどんな方が多いですか?また、どのような刺激を受けていますか?

マリアンヌ:
個性の強い方々が多いですね。海外で住んだことがある方も多く、海外から来た何人かもいて、現在海外在住な方もいて、仕事のやり方も人によって違っています。日本の会社ですが、目線は日本+皆さんの海外経験になっていると思います。わたしはフランスの案件も担当することがあるのですが、フランス支店の担当と喋っていると、お互いの目線が変わったな、と毎回気づいています。

みんなに声をかけやすい雰囲気で、わからないことがあってもだれかが助けてくれます。


ー 現在どんな働き方をしていますか?
  出社・テレワーク・外出(現場・打合せなど)・海外などそれぞれ割合はどれくらいですか?

マリアンヌのワークスタイル。動画編集のため、テレワークの機会が多いです。

マリアンヌ:
普段は、週2日ほど出社して、残りはテレワークしています。
私はYouTubeチャンネルの運営もしているので、週2回に動画の録音をする必要があるのですが、東京オフィスの社内にはスタジオの設備がないため、テレワークの際に動画の編集や声録音をしています。

現場に行くこともあります。フランス語、英語、日本語ができるため、海外でも国内でも英語を話す必要のある現場が多いです。去年マレーシアの現場に行き、今年ドイツとフランスでの仕事もありました。
他にも、グループ会社であるシャッフル株式会社の照明の現場を手伝うこともあります。

ー テレワークをしている中で社内でのコミュニケーションはどのようにとっていますか?

マリアンヌ:
SkypeやZOOMなどのインスタントメッセージが一番多いですね。テレワークしても出社してもチームのメンバーが違う地域にいることが多く、すぐに連絡できるようにしないといけないです。

ただ、やはり言語が違うので、どれだけ日本語を勉強しても、頭の中にあることを言葉にすることがとても大変ですw フランス語では、短い文章で言葉を繰り返さずに言いたいことが伝わりますが、日本語だと言葉を繰り返さないと伝わらないことが多いです。全てを分けて、言葉を一つずつ言わないと上手く伝わりません。

ー 「ジャパにゃん」の運営を担当されていますが、動画制作はどのように進めていますか?

マリアンヌ:
「ジャパにゃん」の動画制作は、企画~撮影・編集まで、ほとんど1人で製作しています。ジャパにゃんの動画は、2つの種類があります。

1つ目は「47都道府県紹介動画」です。
各都道府県に連絡して、すでにある動画または素材動画を選択して、使用申請をしています。許可が降りる順番で動画を見て、中身を調べていきます。興味を持てそうな内容を考えて、各箇所を紹介するために何秒があるか確認して、色々試してみます。いうことが決まったら、録音しています。

もう一つのタイプは、「ショート動画」です。
YouTubeの「ショート動画」機能を使用した、1分以内の動画で毎日日本のスイーツなどを紹介したりしています。なぜかというと、海外からみると、日本に可愛いデザートがいっぱいあるからです。そういったスイーツをショート動画で紹介しています。

撮影から編集までを担当しています。

ショート動画は本数をたくさん作っているので、簡単に制作工程をご紹介します。

まずは、お店のスイーツを調べて、「可愛いな!」「季節限定のもの」「これは日本にしかない!」と思ったスイーツを選びます。紹介する商品をきめたら、どういう風に紹介するか、簡単に構成を考えます。

商品を購入して、次は撮影です。撮影は、自宅でスマホを使って動画撮影をしています。撮影では、ちゃんと中身が見えるかなど、動画で伝わりやすいように照明やスイーツのポジションを考えて配置しています。また、あまり長時間の撮影になると、スイーツの状態が変わってしまうため、短時間で撮影を終えられるように、設定と撮り方に気をつけています。

撮影したら、データをパソコンに送信し、編集していきます。
いらないところ、上手く撮れていないところをカットしたり、長いと思われるところをスピードアップしたり、動画が何本かあれば合成したりしています。

次は、BGMを考えます。もし関係している面白い音楽があれば、その音楽を使っています。
そして最後に音声を録音しています。スイーツの外見・味・感じたことなどを短くナレーションで紹介します。ショート動画は特に、短い時間で情報を伝えることが大変ですが、毎回頑張っています!

どの動画でも、録音したナレーションの合成が終わったら、もう1人のフランス人スタッフにデータを送って、ジャパにゃんの顔と表情を足してもらっています。
ショート動画の場合はタイトルを、投稿動画の場合はサムネイルを作成してもらいます。

最後に、動画が完成したら、YouTubeにアップロードして、公開日時をスケジュールします。
他にも、InstagramやFacebookなどのSNSの投稿もスケジュールします。
動画はだいたい週2回に動画を公開していますので、よかったらぜひ見てください!

ジャパにゃんhttps://www.youtube.com/@JAPANYANtravels/videos
Découvrez le Japon avec Maryhttps://www.youtube.com/@decouvrezlejaponavecmary5504/videos

ー これまででいちばんで大変だった仕事は何ですか?
  どういった点で苦労しましたか?

マリアンヌ:
去年マレーシアで開催した「Japan Travel Fair」でしたね。
とても大きなイベントで、それまでは大きな規模のイベント企画をしたことがなかったので、やらなければならないことがとても多く、制作を進めるのに戸惑いました。理解していると思ったことは意外と理解していなかったし、どんなところでどの時点で質問をすれば良いかわからなかったです。ですが、この経験のおかげで、今まで気づいていなかったことに気がつくことができました。勉強になりました!

ー 最も嬉しかった仕事のエピソードを教えてください。

マリアンヌ:
2023年2月17-18日に群馬県庁で行なったぐんまベトナム交流祭ですね。イベント開催前の設営の時に、設置したポスターや看板を見て、「これまで4ヶ月間自分が作ってきたものが、頑張った結果がついに形になった!」とすごく感動しました。イベント開催中も、来場者の方のイベントを楽しむ笑顔を見て、とても嬉しく、感動しました。

人を笑顔させるような内容だな!と思える仕事ですね。イベントの企画は一番やりがいがあります。

ー 仕事をするうえで心がけていること・大切にしていることはなんですか?

マリアンヌ:
仕事のクオリティを上げるようにしていくとのことを心がけています。
・翻訳・通訳をする時は「意味が伝わるような言葉選びに気を配ること」、
・動画制作の時は「音質や内容の伝え方を考えること」、
・イベントの現場の時は「自分の理解があっているかを都度確認すること」を大切にしています。
ちょっとしたことですが、自分ができることで、より品質の高いイベントを作れるよう心がけています。

ー 今後挑戦したいと思う仕事や今後のビジョンがあれば教えてください。

マリアンヌ:
挑戦したいと思う仕事・・・今でも、日本と海外の間にはバリアーがあり、お互いの目線が分かり合えない事があると感じています。どっちが正しいかに関わらず、お互いの目線をお互いに理解してもらいたいと思い、通訳しながらお互いの気持ちを伝えていきたいと思います。

ー 新しく仲間になる社員に求めることはなんですか?
  どんな人が向いていると思いますか?

マリアンヌ:
私は人見知りで静かな、ワン・オン・ワンな会話ができるような環境が好きですが、新しい、楽しいアイデアを持つ人や、社会、世界を幅広く見れるような人間には向いているかなと思います。

ー 最後に、AAB(シャッフル)やイベント業界が気になっている方々に向けて一言お願いします!

マリアンヌ:
個性が強くて、海外案件が多い会社です。各海外拠点についての知識やノウハウがあり、新しい国々で仕事をするチャレンジが出たらやってみるとの考え方ができる会社です。
新しいモノ・コトをやる事が怖くても、怖いからこそやる価値があります。ぜひ挑戦してみてください。一緒に新しいイベントを作ってみましょう!

ー マリーちゃん、お話を聞かせていただき、ありがとうございました!

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ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
この記事を読んで、「日本のPRをしてみたい」「AABやシャッフルって会社に興味が湧いた」「イベントの仕事って面白そう」と少しでも思っていただけると嬉しいです。

イベント業界やAABのことが少しでも気になった方、日本のPRに興味のある方、挑戦してみたいと思う方、海外でPRしたいとお考えの方は、ぜひお気軽にコンタクトしてください。

Trend×Localization

わたしたちは、ASEAN、欧州を中心に広告プロモーション、イベント領域を手掛ける専門会社です。日系企業、行政機関、各種団体の海外における各種イベント、広告、マーケティングプロモーションを企画から実施運営までトータルにサポートします。

多様に変化する情勢の中で、多様な日本のリソースをローカライズした、
リアルな現地プロモーションを実現します。
ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシアおよび欧州・フランスの海外拠点に日本人担当者が駐在し、日本と現地のリレーションできめ細やかなご提案、実施可能な体制を強みとしています。

株式会社AAB
・設立 昭和62年(1987年)5月
・所在地
【大阪】 〒530-0043 大阪市北区天満4-15-18 TEL:06-4801-9121 FAX:06-4801-9125
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     〒104-0042 東京都中央区入船1-3-9 長崎ビル2F
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【札幌】 〒060-0061 北海道札幌市中央区南1条西16丁目1-323 春野ビル3F      TEL: 011-557-8711
・海外拠点  ベトナム(ハノイ・ホーチミン)、フィリピン、マレーシア、インドネシア、フランス

・関連会社  株式会社AABインク(企画会社)
       シャッフル株式会社(照明・コンテンツ制作会社)
       株式会社ワーキングボブ(イベント運営会社)

・社員数 25名(日本国内・国内グループ企業含む)/
     45名(海外拠点、グループ含む)
・URL http://www.aab.co.jp/
・Facebook https://www.facebook.com/aabinc/
・Instagram https://www.instagram.com/aabinc_japan/

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