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【随筆】人の感性に学ぶ(鬼束ちひろ) 

鬼束ちひろの曲で「Arrow of Pain」という曲がある。
「月光」のカップリング曲として収録されている曲だ。
その歌の中で、こんな歌詞がある。

私の放った矢は貴方には刺さらなかったのに
どうして私の方が痛くて泣いてしまったのだろう

鬼束ちひろ(2000)『Arrow of Pain』[Song], UNIVERSAL MUSIC LLC.

この曲を初めて聞いたのは中学生の時だったが、今でも人間関係のさざなみにぶち当たるときに思いだす。

曲の歌詞全体を見ると、切ない恋愛を描いた曲のようだが、上記の歌詞においては鬼束ちひろの感性に感銘を受けるとともに、人と人との気持ちのすれ違いや、思いを伝えることの難しさをうまく表していて、私は強烈な共感を覚え、慰められるような気持ちになる。

人間関係ってそんなことの繰り返しで、
相手に矢が刺さらないこともあって当然、それが辛いのも当然なんだ。


少し裏をかいた読み方というか、若干意味は異なるが、自分の放つ矢で相手を傷つけていないか、自分を顧みたい。

なぜなら私が放った鋭い矢が相手を傷つけ、最終的に私もその罪悪感や後悔の念で苦しむことがあったからだ。
相手に刺さってしまった矢は、簡単には抜けない。

自分にとってはおもちゃの矢のつもりでも、相手に激痛を与えるものだったとしたら、と想像して行動すべき


Arrow of Painはyoutubeで聞けるので興味のある方はぜひ。
https://www.youtube.com/watch?v=Uh26IJYm8Vc



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