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【雑記】大人たちへ、「おさるのジョージ」のススメ

もっと細かく言うと「優しくなりたい大人たち」へのメッセージとして、これを執筆したい。


おさるのジョージは、もともとアメリカで出版された絵本をもとに、2006年からはテレビアニメとして放送されている。

ジョージは、アメリカの絵本作家レイ夫妻によって1941年に刊行された絵本「Curious George」に登場するキャラクターとして生み出されました。

(~中略~)

2008年にNHK EテレでTVアニメーションシリーズがスタートし、アニメ版のジョージもさらに多くの子どもたちから支持を得るようになります。

おさるのジョージオフィシャルサイト より
https://osarunogeorge.jp/about.html

私は中学生のときより英語に興味を持っていて、副音声だと英語でも視聴が可能なおさるのジョージを土曜の朝に見るのがお決まりになっていた。

それから大人になるにつれ見なくなったが、先日ネットフリックスで見るものを探していて、なぜだか急におさるのジョージを見たくなった。

そのとき、おさるのジョージは一応子供向けのアニメだが、優しくなりたい大人たちのためにもぴったりのアニメなのではないかと思ったのだ。


だれも傷つけないストーリー

子供向けアニメだから当たり前ではあるが、本当に誰も傷つかないストーリーなのだ。

おさるのジョージの原題は"Curious George”。
そのタイトル通り、ジョージがその尽きない好奇心に抗うことなく、または抗わされることもなく、目の前のことを全力で楽しみ、時に周りの人を巻き込んで何かを完成させたりする。

その間に誰かが誰かを傷つける必要はない。
そこにあるのは、好奇心と楽しさと無垢さのみだ。

そんな、私たち大人がすっかり忘れてしまっているものを言葉を話さずとも体現してくれるのがジョージだ。


偏見などない世界線

ジョージは最初から最後までお猿。
人間と生活して特別賢くなったり、言葉が話せるようになる、みたいなストーリーはない。
おさるとしての彼の日常を描いたアニメだ。

だけど、彼を取り囲む人間は大人であれ子供であれ、誰も「彼はおさるだから無理」とかそういう扱いをしない。

彼は猿ではなく、「ジョージ」として認められている。

まあ現実にはありえない話ではあるけれど、多様性が謳われる現代に必要なものは、「その人をその人のまま認める」という、彼らのような価値観ではないだろうか。


だめと決めつけない

私が見て、軽く衝撃だったストーリー。

みんなで新しいピザのメニューを考えることになる。

ジョージはその辺にある材料をピザ生地にとりあえず全部乗せてみる。

その時点で私は「やり直しになるな」と思ったのだけど、アニメの中の人間たちは
「ジョージ、それ美味しいの?」
「焼いてみないとわからないから一回焼いてみよう!!」と言って実際に焼いてみるのだ。

それを食べた女性がひとこと「まずくはないけど、ひとくちにいろんな味がありすぎる」という、なんとも誰も傷つけない上に、状況を的確に表すコメントを言う。

実際だと食べ物の無駄になるのでありえないけど、私たち大人はやる前から「どうせ無理だろ」と諦めてしまうことも多い。

だけど彼らのような、トライアンドエラーの気持ちは人生の成功においてとても大切だ。

そして、相手の能力を決して決めつけることのない、人々の優しさも見習いたい。


おさるのジョージ。

彼の持つ好奇心や無垢さはきっと多くの大人の中に眠っている。
私たちは画面を通して、それを見ることができる。
それを思い出すか出さないかは私たち次第だ。

そして、彼を取り囲む人間たちのように、相手をそのまま受け入れ、決してみくびることのないような生き方を私もこれから目指していきたい。

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