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2024.04.13 「never young beach show at 日比谷野外大音楽堂 -10th Anniversary-」

晴れ渡った昼間、日比谷公園に響くリハの歌声。この時点で「これタダで聴けていいの!?」ってくらいに情景と時間帯がぴったりすぎて…物販並んでる時間すら楽しいとか贅沢すぎる〜あの時間に聴く「motel」「気持ちいい風が吹いたんです」の良さ!もうすごい!言葉で言い表せないくらいに生きてる心地がする!ライブ始まってないのに満足度高めで…酒飲みて〜!という気持ちを本番まで抑えて会場を一旦後にした。

夕方17:00。まだ若干明るいタイミングでライブはスタート。ドラムの鈴木さんが1人ゆったりと入場し「集まってくれてありがとうございます!」と一言。拍手の中メンバーが徐々に現れて始まった一曲目は「気持ちいい風が吹いたんです」。快晴の日の夕方、ちょうどいい気温になった会場でこの曲から入るか〜!あまりに良すぎる〜!一気に会場が心地よい雰囲気に!「人間すぐ死んじゃうんだから、今という時間を掴み取る気持ちで楽しまないと!恥ずかしいとか言ってる場合じゃないのよ!」と安倍さんのMCに強く共感。ひとつひとつのライブは一回きりだし、せっかく聴けた曲たちを気持ちのままに噛み締めるのがライブの1番の楽しみ方だと思ってる。最新アルバム「ありがとう」と「fam fam」のバックナンバーが続く中、「今日はそっち行っちゃおうかな!」と客席を駆け抜ける安倍さん。偶然通路側に立ってたからしっかりハイタッチさせてもらいました…「毎日幸せさ」を会場真ん中のステージで歌い、正面ステージの演奏と板挟みに!ネバヤンの音楽に会場全体が包み込まれる感じ…たまらんね!
「蓮は咲く」→「いつも雨」→「風を吹かせて」のバラード調の3連では会場を一度落ち着いた空気にさせる。安倍さんの声が反則的に良すぎるからバラードに入っても勢い衰えないというか、こっちが本領なんじゃないかってくらい心地良い。
そして「どうでもいいけど」冒頭の歌詞、「朝の日差しが何だか気持ちいいな 駅前のパン屋が開く頃だな行こうかな」ここの情景がまさにこの日の朝すぎてうわぁ〜となんとも言えない感情に襲われた。ネバヤンの曲って何気ない日常の何気ない瞬間に似合うから自分の生活にすんなり溶け込むというか、それを改めてこういう瞬間に実感する。ライブ終盤「あまり行かない喫茶店で」→「SURELY」→「Oh Yeah」とたまらない選曲が続き会場の雰囲気は最高潮に!
そして始まったのは「明るい未来」。あぁ、もうダメだ、泣いてしまう。LOTSでもあんなに泣いたのにイントロ聴いた瞬間に抑えきれない気持ちが溢れてくる。今まで楽しかったこと、これから待ってる楽しいこと、そして今この空間。全てが自分を待っていた明るい未来。手を繋ぎながら聴くカップルも、肩を抱き合いながら聴くお兄さん達も、お酒を飲みながら踊るおじさんも、お父さんに抱えられながら手拍子するちびっ子も、全てが自由で幸せな風景。こんなに各々が自由に、かつ一つにまとまった多幸感ある空間作り出せるのか…改めてnever young beachというバンドの力はすごいと思った。この日の風景をずっと忘れないと思う。1番有名だけど結局この曲がたまらなく好きだし大事なんだと改めてライブで聴いて実感した。…この曲に気持ち引っ張られすぎて次の「夏のドキドキ」も何故か泣きました。ツアーでも聴いたし思い出回帰してしまった…本編の締め方最高、号泣。

そしてアンコール!ステージをピンクライトで照らしながら始まったのは「Pink Jungle House」!「アンコールって呼べるか怪しいくらい曲やります!」再度客席を駆け抜けていく安倍さん。エロと陽気な雰囲気の絶妙なライン攻めるこの曲で再度会場が湧く!そしてレコードの再発&日比谷のライブ盤発売の発表もありめちゃくちゃ嬉しかった〜!ネバヤンの音楽をもっとレコード盤で聴けるわけよね…最高すぎます…「fam fam」と「YASHINOKI HOUSE」はやばい…
アンコールは続き「STORY」→「帰ろう」→「なんかさ」と宣言通りたっぷり曲数を重ねて、ラストは「お別れの歌」!キターーーー!!!ツアーで聴けなかったからどうしても聴きたかったやつ!サビのギターに合わせて跳ねまくってみな、飛ぶぞ。ってくらいに楽しかった!そして脳裏には小松菜奈と付き合った存在しない記憶が流れていたのでした…

なんとダブルアンコール!「ローテンポの曲を落ち着いて聴くなんて古いのよ!グルーブを腰で捕まえてノッて聴くのよ!」と若干危ない動きをしながら始まったのは「夏がそうさせた」!この曲で締めるのネバヤンらしいな〜!
そして最後のMCでサポートギターの岡田さんが言ってた「このバンドはいつでも夏休みの気分にさせてくれる」という言葉が印象に残ってる。ネバヤンの音楽はいつでもあののんびりと楽しんで過ごしていた夏休みの日常に帰らせてくれる。それは何気ない日常を気楽に過ごす大切さかもしれない。社会人になってから忙しく毎日が過ぎて、自由な時間には何かしなきゃ!だらけるの良くない!って気持ちが強くなり過ぎていた。でもこの時間だけは思いのままに過ごせた気がする。きっと気持ち疲れた頃にまた聴けば、肩の荷を下ろしてくれる。ネバヤンが、夏がそうさせてくれるはず。

自由で幸せ溢れたnever young beachの日比谷ワンマン。間違いなく過去一のライブだった。
大切な事を思い出させてくれてありがとう。もうちょっと音楽聴きながら美味しいもの食べて気楽にのんびり過ごすようにしようかな。




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