衝撃!現役FPが20代の女性に保険はいらないと言われる理由を徹底解説!
社会人になったから保険は入ったほうがいいのかな…
親から「いい年齢なんだから保険くらい入りな」といわれた…
周りのみんなが保険に入っているから自分もなんとなく入った方がいいのかな…
結婚したから保険に入ろうと思うけど何が必要かわからない…
出産に備えて保険に入っておくべきなのかわからない…
このようなきっかけで保険を考えようと思ったものの、20代と若い年齢だと保険を使うイメージがわかず本当に必要なのか迷ってしまうケースが多いです。
その何もわからない状態で保険ショップなどに保険相談に行っても、金融知識に乏しい20代だと必要以上の保険に入らされてしまう恐れがあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、業歴13年現役FPとして2,000世帯以上の家計・保険見直し相談を受けてきた筆者が保険の必要性で悩んでいる20代の女性向けに本当に保険は必要ないのかを完全中立に徹底解説します。
最後まで読めば、あなたが今どんな備えが必要なのかがわかります。
20代の女性に保険はいらないと言われる理由
【理由①】保険を使わない可能性の方が高い
20代の死亡リスクや入院リスクが低い年代なので、保険は損得で入るものではありませんが、使わない可能性が高いなら入る意味がないと考える人が多いです。
保険に入っても費用対効果が低い時期なら、保険料を払うより計画的に貯金をした方が良いと考えるのも無理ありません。
実際、精神的な安心感を買うとしても費用対効果が悪すぎます。
【理由②】資産形成の遠回りになる
保障がいらない人でも個人年金保険や変額保険などの貯蓄型保険で資産形成を勧められるケースが多いです。
しかし、保険で貯金すると積立金から保険関係費(手数料)が差し引かれてしまい実際に積み立てられている金額は少なくなるので効率が悪いです。
何があっても困らないように貯金したい人にとって、保障がいらないのに保険に入ることは資産形成の遠回りになってしまいます。
【理由③】保険で全てを保障してもらう必要がない
あなたの悩みや世の中のリスクを全て保険でカバーできる訳ありません。
世の中には金融商品が無数にあり、それぞれ得意・不得意があります。
その中で保険は「万が一の時に経済的困窮に備える」ものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
どんな状況に陥ろうとも、貯金がしっかりあってそれで補えれば保険はいらないので、リスクが低い20代は将来のための貯金づくりに特化した期間にしたいから保険はいらないと考える人も多いです。
20代女性の保険加入状況は?
20代女性の保険加入率は?
公益財団法人生命保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、20代女性の85.2%が自身の保険知識について詳しくないとしながらも、保険加入率は57.1%となっています。
20代の保険加入率は年代別にみると最も低く、年齢が上がると結婚や出産などライフステージが変わる影響で保険加入率は上昇しています。
平均保険料はいくら?
こちらも同様に公益財団法人生命保険文化センターが発表した「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によると、20代女性の生命保険の年間払込保険料は9.6万円(月8,000円)となっています。
保険に入る前が重要!知っておくべき3つのポイント
【ポイント①】保険が必要かどうかは考え方次第!必要ない人もいる
誰にでも必ず保険が必要ではなく、「保険が必要な人」と「保険がいらない人」に分かれます。
もしもあなたが独身、実家暮らしで1億円を緊急時に使える資産として持っていた場合、ほとんどの人が保険はいらないと言うでしょう。
保険の本質は、貯金でカバーしきれな経済的困窮への備えです。
あなたの状況や考え方によって必ずしも保険が必要ではないことを理解しておきましょう。
【ポイント②】公的保障で足りない部分だけ保険で備えれば合理的な備えができる
日本には様々な公的保障があるので、全てを保険で備える必要がありません。
死亡時の備え → 遺族年金
病気・ケガへの備え → 高額療養費制度
働けない状態への備え → 障害年金
介護への備え → 公的介護保険
さらに勤め先によってはプラス@の保障があるので、それらを加味して考えれば合理的な備えができます。
公的保障は就業状況や世帯状況によってどこまで保障されるか変わるので、あなたの状況に合わせて保険の必要性を整理しましょう。
【ポイント③】どんな保険があるのか全体像を把握しておこう
各保険会社から数えきれないほどの保険が販売されておりわかりにくいと感じる人は多いですが、主なリスクに対して備えられる保険はある程度決まっています。
どのリスクにどの保険が対象となっているのか全体像を把握しておきましょう。
《状況別》20代女性に必要な保険を検証!
20代の独身女性(実家・賃貸)に必要な保険
20代の独身女性なら実家・賃貸暮らし共に死亡リスクや入院リスクが低いので保険はいらない人が多いです。
賃貸暮らしでも、最悪のケース実家に帰れる状況なら家賃の心配はいりません。
もし近い将来出産の予定があり、帝王切開や切迫早産などの異常分娩に早めに備えたいなら病気・ケガへの備えを考えてもいいです。
でも、たとえ保険に入っても自然分娩だと一切使えないこと、異常分娩であろうとなかろうと必ずお金が掛かることから、あえて保険に入らず計画的に貯金して賄う人も多く、FP視点で客観的に見ると保険に入らず貯金した方が確実な備えができるのでオススメです。
どうしても入りたいなら、10年間の保障ですが入院費用を全額保障してくれる「実費型医療保険」で保険料を抑えつつ入院しても保険でフルカバーし、並行して貯金していけば合理的な備えとなります。
20代の既婚女性(持ち家・賃貸)に必要な保険
持ち家は最悪のケース売却して資金調達したり、立地によっては賃貸として利用し、あなた自身は実家に帰れるなら持ち家も立派な保険となり得るでしょう。
持ち家は最悪のケース売却して資金調達したり、立地によっては賃貸として利用し、あなた自身は実家に帰れるなら持ち家も立派な保険となり得るでしょう。
少しでも保険料を抑えて、死亡リスクや入院リスクが低いうちに貯金をしっかりして将来に備えましょう。
保険は必要になってから入ろう!「若いうちに入った方がいい」は真実ではない!
保険の必要性をすぐに感じないなら無理に入らず、保険に充てる資金を貯金に回した方がいいので、必ずしも若いうちに入った方がいいという訳ではありません。
若いうちから貯金を頑張れば、あなたが将来なにかあったとしても貯金でカバーできるし、何もなかったとしても貯金があれば精神的余裕も生まれて生活も豊かになり困ることはないでしょう。
20代で保険に入るメリット
【メリット①】年齢が若いほど保険料が安い
保険料は年齢と性別で決まる保険がほとんどです。
年齢が若いほどリスクが低いので保険料が安く入ることが出来ます。
でも、日本生命など大手保険会社の更新型保険をずっと継続するつもりだと、保険料が上がっていくので早く入るメリットがないです。
【メリット②】保険の選択肢が多い
健康状態によっては保険に入れなくなります。
若年層ほど持病がない人や健康状態が良好な人が多いので、入れる保険の選択肢が多いです。
でも入れる保険の選択肢が多いのは良いことだが、保障がいらない状況なら入る必要がありません。
現役FPの意見・オススメな備え方
貯蓄型保険はもったいないからやめた方がいい
「掛捨てはもったいない」と若い人ほど貯蓄型保険を勧められますが、やめた方がいいです。
何故なら若くして貯蓄型保険に入って何十年と続けられる人はごく少数であり、ライフステージの変化や経済状況変化で多くの人が途中解約し損してしまっています。
貯蓄型保険はあなたがどんな状況に陥ろうとも保険料払込期間中は休まず保険料を払わなければいけません。
貯蓄目的で入ったのに損しては意味ないので、それなら自分のペースで貯金ができるNISAなどの保険以外の金融商品で貯金した方が合理的です。
貯金がなくて不安なら最低限の保険に入り、最大限の貯金をしよう。
もし、変額保険やドル建て保険に入ろうか悩んでいるならユニットリンクの評判がひどい理由を理解して入るかどうか決めてください。
貯金があなたの保険になる
何かあっても貯金があれば補えるなら、貯金があなたの保険になります。
とはいえ、すべてのリスクを公的保障と企業保障、貯金でカバーするのは難しいので、本当に必要なところにだけ最低限の掛捨て保険を掛けて並行して貯金もしっかりしましょう。
保険に頼らずにすむように資産形成ができたら最も無駄がないので、無駄が嫌な人は保険料は極力節約して貯金を頑張りましょう。
貯金が苦手なら2割貯金の習慣をつけよう
貯金が苦手でお金が貯まらない…
趣味や友達と遊んだりお金があるとついつい使ってしまう…
このように貯金したくても思うようにできないと悩んでいる人は多いです。
収入が入ったらまず2割を貯金口座に移して残りで生活をすれば自然とお金が貯まっていきます。
残ったお金を貯金するという考えは、中々お金が貯まりにくい方法なので思うように貯金が出来ていない人は試しに2割先取り貯金を数ヶ月でも良いので実践してみましょう。
若年層ほど有利!NISAを使おう!
NISAは早く始めて長く続けるほどリスクを抑えつつ高い運用成果が期待できます。
20代なら月1.5万円の積立投資をNISAで30年間するだけで老後2,000万円以上貯められる可能性があります。
人生で3回あるお金の貯め時と言われている「独身時期」「夫婦のみ時期」「子供の独立後」のうち独身時期と夫婦のみ時期は20代女性でも該当する人は多いでしょう。
このお金が貯めやすい時期にどれだけ行動できるかが、あなたの将来を大きく変えます。
貯金にしてもNISAにしても早く始めるほど資産形成は有利なので、20代という最高のアドバンテージを最大限活かしましょう。
もし保険に入るならこれがオススメ!
もし保険に入る場合のオススメ保険は以下の通りですが、おそらくほとんどの保険屋さんから勧められることはないでしょう。
死亡保険 → ソニー生命 収入保障保険
医療保険 → AIG損保 みんなの健保
がん保険 → セコム損保 メディコム
医療保険とがん保険で最も手厚いのは実費補償してくれる保険であり、病気やケガを患っても治療費の心配をせずに済みます。
しかし更新タイプの保険なのでずっと続けると保険料は上がっていってしまいますので、貯金がある程度できるまでの保険と割り切れば、保険料安く手厚い保障を受けられますのでオススメです。
よくある質問
Q:20代女性はどんな理由で保険に入る人が多い?
A:20代女性の約半数となる48.7%が家族や友人、職場や営業職員などに「勧められて加入」しています。
次に多いのは26%の「就職をしたので」という理由だが、就職をした=保険が必要になるという訳ではありません。
今のあなたに保険が本当に必要なのかをしっかり整理して、なんとなくで入らないようにしましょう。
Q:女性疾病の保障が必要って本当?
A:医療保険に「女性疾病特約」をつけられますが、必ずしも必要ではありません。
何故なら「女性疾病特約」なしでも、医療保険の基本保障でどんな病気・ケガも保障できるからです。
女性疾病特約はあくまで基本保障の上積みでしかありません。
Q:出産に備えて保険に入るのはあり?
A:高額療養費制度があるので、帝王切開や切迫早産などの異常分娩でも治療費の上限はあります。
しかし、切迫早産は入院日数が長くなるケースもあり経済的負担を大きいという人もおり、貯金でカバーするのが厳しいなら出産に備えて医療保険に入るのはアリです。
もし出産に備えて保険に入るなら、「AIG損保 みんなの健保」なら治療費だけでなく差額ベッド代などを含む病院に掛かる費用を全額補償してくれるのでオススメです。
Q:なぜ保険営業やFPは保険を勧めてくるの?
A:保険を売るのが仕事なので、本来保険の必要性がない人にも営業を掛けます。
無駄な保険に入りたくないなら全てを他人任せにするのではなく、自分自身の金融知識の向上は必要不可欠です。
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まとめ
保険は公的保障と企業保障でカバーしきれず経済的困窮してしまう部分にだけ最低限かけるもの
保険は万一のために備えるものであり、貯金をするものではない。
貯蓄型保険は資産形成の遠回りになるので余程の理由がない限りやめた方がいい。
現役FPから客観的にみてNISAを含めた貯金メインで考え、保障がないと困る部分だけ掛捨て保険で備えよう。
変額保険やドル建て保険を提案されているなら一度ストップ!!
現役FPの保険ぶっちゃけROOMで勉強してから入るかどうか決めてください!
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