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青森に行った話

遠くに行きたい

ライブやイベントがある訳でも無いけど急に遠くに行きたくなる時ありません?今回はまさにそんな感じでした。じゃあどうせ遠くに行くなら人気の観光地じゃなくて穴場的なところに行きたいな〜と考えた結果、黒部ダムと青森の2つに絞られたんですけど、黒部ダムはトロリーバスやらなんやらを乗り継いで行かなきゃならず、車で行けないのがだるくて青森に行くことにしました。まじで思いつきです。黒部ダムは来年の春先にでも行きたい…(´・ω・`)

やはり青森と言えば八甲田山や恐山が有名じゃないですか。冬の八甲田山は映画でも有名なとおりめちゃくちゃ雪が降るし、恐山に至っては11月〜5月は閉山されるんですよね。なのでそうなる前に行っておかなきゃと思い即行動。10/25-10/27の2泊3日、走行距離1200kmの行程です。

朝の4時半に福島の自宅を出て、8時半に青森中央ICを降りました。430kmの道のりをノンストップでピッタリ4時間で行けたので快適でした。やっぱ長距離運転は深夜早朝が捗りますね。

青森中央ICを降りてすぐに盛運輸アリーナが見えてきました。ここはPerfume 7th Tour 2018「FUTURE POP」の青森公演が行われた場所です。新幹線に乗り遅れそうになった伝説のMCが爆誕した場所ということでとりあえず聖地巡礼してきました。

痺れますねぇ…

八甲田山

盛運輸アリーナから八甲田山方面に南下し、今回の旅の目的である八甲田山雪中行軍遭難資料館に着きました。120年前に実際に起きた雪中行軍遭難事件を詳しく知ることが出来ます。館内は撮影OKだったのでバシャバシャ撮りまくりました。

ガイドのおっちゃんいわく、雪中行軍の目的はロシア軍の侵攻を想定したものとされているけど、実はその話は陸軍が後付けしただけで、単に冬季訓練の一環として雪中行軍をしたらしいです。陸奥湾が封鎖された時点で日本は負けよwwwwと言ってて確かになぁと思いました。この辺は地政学をかじったことがある人ならピンとくるかもね
ぬくぬくの関東育ちからすれば、東北なんて寒くて雪が降るのはどこも一緒やろと思っていたんですが、これを見ると同じ東北でも全然違うみたいですね。この辺の肌感覚は住んでみないと分からないよね
遭難した青森歩兵第五連隊は大量の食料を持ち込んで雪中行軍に臨みましたが、実際は凍りついてまともに食べられなかったそうです。また、大量の食料や燃料をそり隊に運ばせたことで、却って行軍の遅れをもたらしました。
こんな装備でマイナス20度の極寒の八甲田山を?!
今じゃ考えられないです。いかにも寒そう
そんなパワープレイがあるんか
遺品の数々
ボクも今年からスノボを始めたので他人事じゃないです。気をつけます

資料館を後にし、ひたすら八甲田山方面に車を走らせると、後藤房之助伍長の銅像に到着しました。

夜は青森市中心部の繁華街にしっぽり一人飲みに繰り出します。

いい雰囲気のお店
青森と言えば貝焼き味噌と田酒!普段日本酒は飲まないけどこの時ばかりはちょろっと飲んでみました🤤
2軒目で知り合った地元民と飲む。
この形のちいちゃいコップが出てきたら必ず「幸福の黄色いハンカチ」の出所後に久しぶりにビールを飲む健さんごっこやるよね。コラ!笑
酔い覚ましに夜の青森市街地を散歩。歩きやすい気温で酔っ払いにはちょうど良かったです

恐山へ

二日酔いの頭を抱えながら翌日は恐山に向かいます。青森って都市間移動にめちゃくちゃ時間がかかるんですよ。青森市中心部から恐山のあるむつ市まで道のりだと120kmしかないんですが、ほぼ下道なので2時間以上かかります。そこから本州最北端の大間崎まで1時間。まじで遠いです

遠い…(´・ω・`)

そしてお昼過ぎに恐山に着きました。

三途の川は通行止めになってた

なぜ今回恐山に来たかというと、子供の頃に見てた地獄少女というアニメに恐山が出てきて、子供心ながらにやべぇ場所なんだなと思ったんですよね。じゃあどんな場所なのか確かめに行こうと思って。実際の恐山は、確かに神聖な雰囲気はあるけど思っていたほど怖い場所ではなかったです。むしろ清々しくなるような、そんなところでした。

ちなみにこの日(10/26)は広島であ〜ちゃんとちゃあぽんのラジオの公開収録があったので、恐山からめちゃくちゃ強力なエネルギーを送っておきました。へへっ…///

宇曽利湖
言葉が見つからない
岩から噴き出す硫黄の煙を見て昔の人は地獄と呼んでいたけど、当時だったらそう思うのも無理はないよな

夜は宿坊に泊まりました。宿坊とは参拝客向けの宿のことで、夕食と朝食はみんな一斉に食べる、食事中の飲酒は禁止、22時消灯、夜と朝のお務めがある、など様々なルールがあって、旅館やホテルとは違います。恐山に来たからにはぜひ泊まりたい場所です。

ロビーめっちゃ綺麗
夕食の精進料理。お寺なので肉や魚は出ない

そしてなんと言っても、宿泊者のみが夜の恐山を散歩出来るんですよ。これだけでも泊まる価値はあります。夜の恐山は昼間とはガラッと雰囲気が変わって、ここが日本三大霊場の一つであることを思い知らされます。雰囲気は抜群

お坊さんいわく、東日本大震災の直後は一時期すごい人だかりだったそうです。どこから来たのか聞くとほぼ被災地なので、何も言わずともここに来た理由が分かったそうです。故人の遺品が置いてある部屋も案内されましたが、その中にいくつか被災地の地名を見つけました。

夜のお務めに向かう途中の廊下。もうこの時点で既に怖い…(´・ω・`)
まじで真っ暗です。懐中電灯で照らさないと何も見えません。
東日本大震災供養宝塔
暗い
18時に閉門される恐山の門。今恐山にいるのは我々宿泊者とお坊さんだけだと思うと、めちゃめちゃ特別感があってワクワクしました
伝わります?この怖さ
温泉を見つけてひと安心♨️
温度が50度ぐらいあるらしく入った瞬間熱すぎて飛び上がりました。あと強酸性なので顔にかけると失明の危険があるそうです。美肌効果抜群なのでぜひ

ちなみに夜の散歩は禁止されておらず、完全自己責任でお願いしますと言われました。と言うのも、幽霊以前に、足元が悪い上に硫黄の毒ガスが噴出しているので、仮に転んで歩けなくなった場所が硫黄の噴出口だった場合、本当に危険だからだそうです。熊も出ます

翌朝は早起きして、誰もいない宇曽利湖を撮りに行きました。

朝霧に包まれた宇曽利湖
凛とした空気が心地よい
硫黄の臭いが立ち込める

大間崎

9時にチェックアウトし、本州最北端の大間崎に向かいます。当初の予定には無かったんですが、ここまで来たらせっかくなので行くことにしました。

恐山から車を走らせること1時間、本州最北端の大間崎に到着。
大間崎はマグロが有名だそう
うっすらと函館が見える
マグロ丼激ウマでした
細川ふみえ
港町なので猫がたくさんいました。
全員目付き悪くて草
ほんとに端っこです

旅行に来る度に、もし自分がここで生まれ育ったらどんな人生になっていたかな、どうやってここで生活するのかな等と色々思いを巡らせる性格なので、本州最北端の町に来たというだけでめっちゃワクワクします。初日に青森に来た時に思ったんですが、スーパーやドラッグストア、病院、学校、アリーナ等生活に必要なインフラはひと通り揃ってるんですよ。それだけを見るとどこにでもある普通の地方都市、だけど本州最北端…と考えると自分が生まれ育った環境がいかに大事か思い知らされますよね。しみじみ…

大間崎の後はひたすら下道で野辺地まで走り、そこから高速道路に乗り、7時間かけて帰宅しました。今までは電車で旅行するのが普通でしたが、車の旅行も悪くないですね。帰りは渋滞でしんどいけど行きはガラガラの高速道路を飛ばせたのでそれもまた楽しかったです。

青森、なかなか楽しいところでした。次は冬の八甲田山にスノボしに行きたいな〜
#青森 #futurepop #旅行 #八甲田山 #恐山 #大間崎

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