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【文の分類】 〜令和5 試験 Ⅰ 問題3のD〜

令和5年、試験のことばかりでなく、他のこともたまには振り返ることもあります。つぶやきの空間SNSに疲れて・・・けれど本当につまらないわたしのつぶやきに、いつもすぐに反応してくれる方がいます。アルファベットのそこを利用する理由は、それだけなんですね。

note を使って学習ノート、しかも昨年受験した検定の問題に取り組むなんて、書いてる本人も意外な展開だったりします。


令和5年度日本語教育能力検定試験 試験 Ⅰ  問題3 D

わたしにとっての日本語文法入門の試験 Ⅰ 問題3ですが、試験 Ⅲ は、応用編といった感じでしょうか。何はともあれ、令和5年度と4年度は、過去問題の中でも 自分で決めた問題に、取り組みます。

(16) 【日本語で述語になる品詞】

1 イ形容詞・ナ形容詞・「名詞+だ」
⇒検証するまでもなく、これが正答のように見えてきますが、ちゃんと見ていきます(笑)

例1. 彩華ラーメンはおいしい。 イ形⭕
例2. 彼の冗談は面白くない。 イ形⭕
例3. 夜の東門街は賑やかだ。 ナ形⭕
例4. 彼女は心がきれいだ。 ナ形⭕
例5. 問題3は日本語文法の道場だ。 名+だ⭕
例6. きゅうりは夏野菜だ。 名+だ⭕ 

断定せずに次へ進みます。

2 イ形容詞・ナ形容詞・連体詞
⇒1で見たように、イ形とナ形は述語になりました。活用することなく名詞を修飾するという 連体詞は、どうか。

例1. 象の体はとても大きな? ❌
例2. 京都のラーメンもいろんな? ❌
「はよ、続き言うてんかいな〜」と、なってしまいます。連体詞だけでは述語になりません。

3 「イ形容詞+だ」・ナ形容詞・感動詞

例1. 都会の夜は明るいだ。 ❌「だ」をプラスしなければ述語になる。
例2. アルバイトで忙しいだ。 ❌

「イ形+だ」はだめです。では感動詞ってなんだ?「はい/いいえ」が感動詞。
例3. はい、ひらがなが書けます。❌
例4. いいえ、歩いて帰ります。❌

感動詞は述語にならない。

4 「イ形容詞+だ」・ナ形容詞・接続詞
ここでは接続詞だけチェックします。

例1. 俺は男だ、しかし。→述語は「男だ」やね。どう頑張っても「だから」や「それで」、「ですが」などの接続詞が述語になることは、ありません。

この問題の正答は 1です。

(17) 【単文】

これはわたしにとって、とても難しい問題です。問題用紙を見ると、選択肢3、4の左横に✘印をつけて、1の横に○と△を書くという苦悩の跡を残しています。
今こそ!と気負うこともないかと思いつつ、ある程度スッキリしたいものです。と思ったら他力本願寺に走って「むきえび先生の過去問解説」を読んでいました(汗) 都合の良いときは利用して、読みたくない時にはすぐにその場を離れる、それが今のわたしです。

問題本文と(16)の答えから、述語になるのは「動詞・イ形容詞・ナ形容詞・名詞+だ」とわかりました。あと複文は述語が複数ある文であることがわかれば、この問題は解けます(何を偉そうに^_^;)

1 今年の夏は例年より台風が多かったように思う。
⇒「多かった」イ形容詞と「思う」動詞、2つの述語があるので複文です。

2 祖父の米寿のお祝いが3日後に迫ってきています。
⇒「迫ってきています」動詞 述語1つだからこれが単文です。

3 毎朝公園で体操をするのが私の10年来の習慣です。
⇒「体操をする」動詞と「習慣です」名詞+だけ 
述語が2つの複文です。

4 この意見に賛成の人もいれば反対の人もいる。
⇒「賛成の人もいれば」と「反対の人もいる」2つの述語がある複文です。

この問題の正答は 2です。

むきえび先生の着目点、「前問と内容が続いている」と気づかせてくれたことに感謝いたします。


(18) 【情報を伝達する文での様々な言語形式】

1 「〜するそうだ」は、証拠や観察に基づく判断であることを示す形式である。
⇒例1. 彼女は毎日2時間くらい 英語の学習をするそうだ。→本人か第三者から聞いた話で、証拠も観察も関係ありません。
例2. セミは羽化の前日夕方に土から出て、天敵から身を守る場所を探すそうだ。→ネットで検索して得た情報で、ここにも証拠や観察はありません。この選択肢の記述は誤りですね。

2 「〜するだろう」は、推量に基づく判断であることを示す形式である。
⇒例1. 授業でいつも寝ている彼も、試験が近づいたら勉強するだろう。→推量に基づく判断です。
例2. この暑さは当分続くだろう。→まさに推量です。この選択肢の記述が正しいです。

3 「〜するはずだ」は、根拠のない推量に基づく判断であることを示す形式である。
⇒例1. ギター・ソロのあそこらへんで、彼は速弾きするはずだ。→よく知っているじゃないか。根拠のある推量ですね。
例2. 20分くらいにハヤタ隊員は、ウルトラマンに変身するはずだ。→展開を知っているから、強い根拠に基づく推量です。
この選択肢の記述は誤りです。

4 「〜するようだ」は、想像に基づく判断であることを示す形式である。
⇒例1. 彼は卒業までに、彼女と結婚するようだ。→想像では言えませんね。根拠に基づく推量でしょうか。
例2. 今期であの人は政界を引退するそうだ。→大物の場合報道を使って、証拠と思わせる広報を行うだろうし、解説者に観察っぽい能書きを盛り込んだ最もらしい話をさせるでしょう。想像ではないですね。
この選択肢は誤りです。

わたしは試験本番で3を選択しましたが、正答は2です。


(19) 【出来事に対する話し手の認識を予告する機能を持つモダリティの副詞の例】

問題を見ただけで逃げ出したくなる(;_;)/~~~
逃げた先は『のんびり日本語教師』の、のんびり先生のページでした。副詞の種類を挙げて解説されていました。「様態・程度・陳述」の3つのうち、設問文に該当するのは陳述副詞だということです。チラ見で解答への導き方を教わる=他力本願寺は、よろしくありませんね。

1 ちょっと  ちょっと短い髪型→形容詞「短い」の程度を表す程度副詞。

2 甚だ  甚だ不愉快である。→形容詞「不愉快な’の程度を表す程度副詞。

3 きっと  きっと笑える日が来るさ→朝焼け 静かに空を♪ 今は無理でも、いつかきっと!と気持ちが入っています。これが陳述副詞ですね。

4 かなり  かなり難しい問題→形容詞「難しい」の程度を表す程度副詞。

この問題の正答は 3です。
問題3のDは他力本願寺の頼りまクリスティー。恥ずかしいけど、力不足を味わうところか。

(20) 【許可を求める文や依頼する文】

1 「お/ご+動詞の連用形+ください」は、話し手が聞き手に許可を求める文になる。
⇒例1. わたしの今度の新曲、ぜひ、お聞きください。
例2. なにかありましたら、わたしの携帯までご連絡してください。(「して」の省略が多いけど)
例3. 危険ですから、白線の内側へお下がりください。(駅のアナウンスってこんな感じかな?)

許可を求めるではなく、お願いする文ですね。

2 「動詞の受身形+てください」は、話し手が聞き手に許可を求める文になる。
⇒問題文を読んでるだけで、何やら気持ち悪い感じがしますが・・・
例1. 時間はたくさんありますから、ゆっくり食べられてください。→かなりぎこちないですね。
例2. 熱いですので、ゆっくり飲まれてください。→やはりぎこちない。

ぎこちないし、許可を求める文にもなりません。

3 「〜てくれる」の意向形は、聞き手にある行為を依頼する文になる。
⇒例1. 目にもの見せてくれよう。→依頼じゃ ありません!怖いです!
例2. みっつ 醜いこの世の鬼を、退治てくれよう 桃太郎→依頼じゃ ありませんね。

どちらも形は「くれよう」ですが、意味は逆の「あげよう」(の厳しいバージョン)になっています。

4 「〜てもらう」の可能形の疑問文は、聞き手にある行為を依頼する文になる。
⇒例1. 少し静かにしてもらえるかな。→教室ではこんな優しい言い方は効果ないけどね、あははは。依頼にゃ ちげえねえ(江戸っ子か?)
例2. 説明だけではわかりにくいから、書いてもらえますか。→お願いに近いけど、断る可能性が低い?ので依頼だわ。
例3. 今までのことは、なかったことにしてもらえます?→状況により様々なドラマの展開がありそうですが(汗笑)、とにかく依頼ということで。

ここの正答は 4です。

許可を求める文は、『みんなの日本語 初級 Ⅰ 』 第15課で、「Vて形+もいいですか」という文法を習っていました。あとセットで「Vて形+はいけません」禁止の作り方も。こういうのが、ぱっと出るようにはなりたいですね(汗)

令和6年度 日本語教員試験

検定試験の振り返りを始めていたら、今年度は全く眼中になかった試験に関心が向いてきました。受験料が高いかな〜とか思ってもいたけど、何か記念すべき第1回目の試験問題に、凄く興味あります(もうこの時点で料金の問題でなくなる)。
資格ってものに心が動かないと言えば嘘になるでしょうが、どんな問題が出るのかな?解いてみたいな♪の気持ちのほうが圧倒的に大きい。それだけの話ですね。

資格といえば、コミュニケーションは、学生を相手に日本語を教えるよりも大切なんじゃないだろうか。あと、新しい文法を学習する時、導入を考える時でも、自分目線で例文を作ってしまう場合が多いです。「この文法と単語を使って、今の彼・彼女たちが使えそうな」例文作りに、意識して取り組む。それ自体が資格・資質を磨く・研くことになると🍥、なるんじゃないかと、今のわたしは思います。全然実践できていないから、恥ずかしいんですが・・・

つづく 次の問題は未定 ライブ感覚ですね♪


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