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【格助詞の用法】 〜令和5 試験 Ⅰ 問題3のB

やりかけたらハマるんだけど、「よし、やるか!」と気合を入れないと、そのまま放置してしまう。好きになるまでに時間がかかる性格かと言うと、そうでもない。幼稚園、小学校の記憶を辿ると・・・幼稚園時代は思い出せない(名前は出せないけど久美子ちゃんが好きだった)けど、小学校時代は、近くの席で可愛くて少し気が強い女の子をすぐに好きになったと思う。少し気が強いってのと、少し取っつきにくい問題がどう関係するかは、知らんけど(苦笑)

令和5年度 日本語教育能力検定試験  試験 Ⅰ  問題3のB 【格助詞の用法】

知るほどに好きになれそうな(人は逆が多い?)、問題3なのではないかと、わたしの場合は。

♪がをにへと でからまでより♪の順で、和風の旋律があります。わたしの頭で鳴りました、オリジナル曲です(笑)


⑹ 【格助詞「が」の例】

1 色を変えたほうがきれいだろう。
⇒早速 答えが出ました。【主体】を表す格助詞「が」です。

2 名前を呼んだが全然返事がない。 
⇒【逆接】を表す接続助詞「が」です。

3 私はとても面白いと思うが。
⇒【逆接】を表す接続助詞「が」です。

4 何があろうが私は諦めない。
⇒【逆接】の接続助詞「が」です。

サービス問題で、正答は 1です。

⑺ 【中立叙述の例】

「叙述」の発音って、滑舌悪いわたしにはかなりの難関です。しかも「中立叙述」?なんのこっちゃ(笑)

わたしが困った時に頼ってしまう(なんて他力本願寺!)『毎日のんびり日本語教師』のんびり先生が解説で述べてあるように、問題の本文に「中立叙述」について短くわかりやすい説明が書かれていました。
『単文における主格標示「が」の主な用法は次の二つである。一つは、文全体を焦点とする「中立叙述」の用法、もう一つは、その文の焦点となるものを「が」で標示する「総記」の用法である』

ふむふむ、なんとかなりそうな(笑)ちゃんと問題本文も読みなさいよって話やね。

1 こちらのかばんがおすすめですよ。
⇒重い物が持てない人にすすめる「こちらのかばん」が焦点となっているから、「総記」の用法。

2 金曜日が回収日だよ。
⇒段ボールをゴミとして?出したい人に、回収日を教えてあげる場面。「金曜日」が焦点となっている「総記」の用法。

3 携帯電話がない。⇒お店に予約の電話を入れるのに使う携帯電話がない訳だから、「めっちゃ携帯電話が焦点やんか!」と、わたしは早とちりするのですが(笑)、この例文では「携帯電話がない」という文全体が焦点となっています。ですから、これが「中立叙述」の用法です。
飲み込みが悪いわたしは、ここで納得出来ても、次同じ問題をやると「あれ?」ってなるかも知れません(苦笑)

4 佐藤さんが責任者です。⇒来期の企画の責任者が、数名いる人の中から、佐藤さんに決まった。ズバリ「佐藤さん」が焦点となる「総記」の用法です。

試験本番で、わたしは1を選択していましたが、こたえは 3です。

⑻ 【格助詞「が」の使い方の様々な特徴】

1 受身文において動作主を標示することがある。
⇒わたしが お坊さんに 説教された。咄嗟に思いついた例文ですが、「わたし」は被動作主。動作主「お坊さん」につく「に」を「が」に変えたら、文として成り立たないから、この選択肢の記述は誤りです。

2 使役文において被使役者を標示することがある。
⇒わたしが サニーさんに 漢字の練習を させた。被使役者のサニーさんの「に」を「が」に変えることはできないから、この選択肢の記述は誤りです。

3 ガ格名詞句の主題化において「は」に前接することがある。
⇒わたしが彼女を愛した。この文のガ格名詞句とは「が」の前の句「わたし」です。この「わたし」の主題化とは、「が」を「は」に入れ換えることです。しかし設問では「は」に前接するとありますから、「わたしがは彼女を愛した」となって、「何を言うてまんねん?酔うとんの?」となります。この選択肢の記述は誤りです。

4 名詞修飾節内において「の」に置き換えられることがある。
⇒「僕が好きな先生」を「僕の好きな先生」にしても、意味は全く同じですね。
置き換えられる例が見つかりました。
この問題の正答は 4です。

この問題は、答えはすぐに分かりましたが、他の選択肢の記述を読んで、試験会場で例文が浮かばず、今回振り返りをしながらでも同じでした。一番の原因は、選択肢1なら「受身文における動作主」や「動作主を標示」など、これまで全く使って来なかった用語に対して、過去問題に取り組んだ時から「疑問を明らかにする」ステップを飛ばして、他の取り組み易い問題へ移っていたからです。本番試験での時間配分を考えるならともかく、試験準備の期間に「後回しにしたまま放置」した結果が、本番で現れてしまい、今振り返りで見直した時にそのことを思い出しました。
自責アワーの終了です(^_^;)

⑼ 【「太郎は帰ってきたら夕食にしよう。」のように、「が」を用いるべきところに「は」を用いる誤用】

長い題になりましたが、はったりに呑まれないぜ!くらいの軽い気持ちで(めちゃ力んどるがな)取り組みましょう。
1 あっ、財布「は」落ちている。
2 どの料理「は」おいしかったですか。
3 高橋さんではなく佐藤さん「は」来ました。
4 道「は」混んでいたので遅れました。
★下線の入れ方がわからないため、助詞のはを「」つけしました。

この問題は、軽い気持ちで取り組めない難しい問題でした(ToT)
必要な知識がないと解けない、つまりわたしが乱用する「小手先の技」が通用しない類いの問題です。
まず本文にある誤用を明らかにするために、複文の主節と従属節についての知識が必要です。

「太郎が帰ってきたら」は複文の従属節で、「夕食にしよう」は主節です。従属節には主節に対する従属度の高低がありまして、「太郎が帰ってきたら」の「たら」を含む節は、従属度が中程度の従属節であり、取り立ての「は」は使えない(とのことです💧)。そういう種類の誤用だったんですね。そこで選択肢の中から同じ種類の誤用を探します。

1 「財布が落ちている」は、⑺で見たように、文全体を焦点とする中立叙述の用法の「が」です。文全体を焦点とする、つまり主題がないので「は」は使えない。また複文ではないので、どんな種類の誤用かわかっていれば(汗)、即除外できる選択肢でした。

2 「どの料理が」の「が」は【排他】の用法を用いた「が」なんですって。
「どの料理がおいしかったか」と聞かれたら、「ラーメンがおいしかったです」と答える。まあ例えばですが、「どの料理が」「ラーメンが」と「が」を使うことで、他ではないこれと限定、「排他」ってことになるのですね。この質問に、また例えばですが、「ラーメンはおいしかったけど、焼き飯はイマイチでした」と答えた場合、この「は」は「対比」の使い方ですね。焼き飯をあげずに「ラーメンはおいしかった」と答えると文として使えない。つまり「は」は「対比」の用法はあるけど、「排他」の用法はない。
そういう種類の誤用です。

3 は2をやった後だからわかりやすく、「排他」の(何だか寂しい感じもしますが、この例文では高橋さんじゃなく、佐藤さんなんです)「が」を使うところに、「対比」の「は」を使ってしまった誤用だと判断できます。

4 「道が混んでいたので」は複文の従属節で、「ので」は主節「遅れました」に対する従属度が中程度の従属節に含まれる。ここで使えない「は」を使用した、「太郎は〜」と同じ種類の誤用が見つかりました。

この問題の正答は 4でした。


知識を軽く考え、小手先の技に執着した、つまり調べて学ぶことを回避したために、振り返りでも誤答をしていました。以下に「誤りを残す」ことで、未消化なここの文法項目を放置しない。

♣以下は、自分の誤答のノートをそのまま載せています。

どれも「は」⇒「が」の誤りです(笑)ですが、
1は「落ちている」動詞の対象が「財布」なんです。(名詞+「なんです」は、明日の小テストの文法なんです、アンデスメロン)

2の「おいしかった」イ形容詞の対象を「どの料理」と、いくつかある料理の中から「どれか」に絞って聞き出そうとしている。

3 「高橋さん」を待っていたのに(って、ホンマかいな)、「佐藤さん」が来てしまった(想像の物語やね)という、わたしは「佐藤さん」を演じる役者になります的文。
「来ました」動詞の対象が、複数の中の一つです。
問題本文を「太郎が帰ってきたら」に直せば、文に現れていない「しのぶ」や「なぎさ」の存在も見えてきますね(強引やな♪)。しのぶもなぎさも太郎が帰ってくるまで、夕食は食べられないんですね!(Oh, 可能動詞の作り方は、明日の文法導入を控えています♪ 26課・27課を狙った文か)

この選択肢3が、同じ種類の誤用であります。

4の「混んでいた」動詞の対象は、「道」しかないです。

この問題を解くために「が」を対象の意味だと、そしてその対象が単一か複数なのかという視点を採りましたが、本文と例文3の「が」は格助詞の中でも「対象」の用法、その他の例文は「主体」の用法と捉えてもok牧場な感じがします。どちらの解釈でも正答へ導くことができたでしょう。(・・・ゴルゴの沈黙)ここは勉強不足なので、これから学習していきます。何せ、問題本文で記してくれた、主格標示「が」の主な用法「中立叙述」と「総記」についても、「一応問題は解いて、体裁を整えました」レベルで、理解と呼ぶには程遠い(汗涙)
一度本を読んで知識を入れつつ整理せんといかんのかも。けど、自分にとっての謎の部分を残したまま、それも「あり」かと。あはは

この問題の正答は 3です。
♣ここまで誤答の記録ノートです♣

⑽ 【話し言葉で省略されることが多い格助詞】

楽しい?助詞の問題も今年度は最後でしょうか。
「味わい過ぎや、早う次々やれや。」という心の声が聞こえないこともないですが、半年以上放置した問題をたかだか数時間or数日で解決するなんて、なんだかつまらなく感じます。
のんびり行きましょ♪数年を経ても文法はそんなに変わりまへんで、知らんけど。

1 (ア) 「を」 、(イ) 「に」・「で」
2 (ア) 「を」 、(イ) 「に」・「へ」
3 (ア) 「を」・「と」、(イ) 「に」・「で」
4 (ア) 「を」・「と」、(イ) 「に」・「へ」

この中から省略され得る助詞を探すのですね。わかりました。(ア)は「を」「と」で、(イ)は「に」「で」「へ」で例文をこしらえて考えます。
①まずは「を」から見ます。文章体では、
「ラーメンを食べたいです。」これが話し言葉になると🍥「ラーメン食べたい〜。」⇒「を」省略は⭕
②次は「と」。「友達と遊びに行く。」話し言葉で、「友達 遊びに行く。」  片言もエエとこで、意味がわからないから「何やて、もっぺん言うてみ」と、聞き返さないといけません。「と」省略は❌

★この地点で選択肢3と4は除外できますが、1と2を見ると「で」か「へ」かの検証は避けられない設問ですね♪

③続いて(イ)は着点・方向を表す格助詞「に」。「先週 京都に、行きました。」を話し言葉で、「先週 京都、行ってきてん。」と「に」は省略され得る。
④「で」は、どないで。場所や手段、原因などを表すから、検証前に除外かと思いますが。「明石でたこ焼きを食べた」を「明石 たこ焼き 食べてん」。場所を表す「で」は省略不可で、対象を表す「を」は省略可能です。「で」が選択から消えます。
⑤最後の「へ」は、③で見たように着点・方向を表す格助詞だから、省略可能。

消去法みたいな検証でしたが、正答は 2です。

☕養成講座について🍦

わたしは420時間養成講座を受講しませんでした。と言っておいてからなんですが、お金と時間の都合がつく方ならば、受講を考えても良いかも🦆です。わたしも「受けるべきかな」と、思わなかったこともありませんでした(何と言うやさしくない日本語だ^^;)。
理由は様々あると思いますが、わたしの少ない経験だけで述べますと、学校の面接前に養成講座受講の有無を「割とシビアに」問われたことです。検定合格者=教育実習の経験がない。それは事実なのですが、それだけを根拠に授業を自分で作れないって「色メガネ」で見られることがあると。
ある学校では、面接や学校見学にも中間業者さん(養成講座や日本人向けの外国語学校の運営会社)が介入していて、「相談にのる」という名目で話をする機会があったのですが、面接と模擬授業の話になった時に、業者さんの口から真っ先に出た言葉が、「検定合格者は模擬授業ができないのがネックで」と!「何だそりゃ?初対面(電話)で、こちらのことを何も知らないでしょ」とは言えませんでしたが・・・後で丁重にアサーティブに!その学校、お断りさせていただきました(笑)
その方は経験に基づき発言したのだと思いますが、これから面接を受けようとする者に対して使う発言としては、不適切だったように思います。わたし側の主観ですが。

現在通っている学校は、先に模擬授業を見てもらってから面接があり、その時に養成講座の受講有無と、これからの受講について質問を受けました。わたしが受講するつもりがないと伝えたら、時間の都合がつく限り、常勤講師の授業見学をさせてくれました。

なんか、嬉しかったですね〜。学校側も「こちらもごちゃごちゃ言わへんから、あんさんもとにかく模擬授業、やってみ〜な」って姿勢を無言で見せてくれた感じで、、、少なくともわたしにはそう感じられました。本当に、今思い出しても熱いものが(*^^*)

養成講座を受講していない検定合格者は、色メガネで見られる覚悟と、「そういう目で見る人もいるんだ」という認識は、持っていても損はないかも知れません。
また、今のご時世、心の隙を狙ったり、故意に心理的に落としておいて、講座への誘いを謀る企業がないとは言えないとも思います。素人で世上に鈍いわたしに「この人って、もしかして?」と、危険を感じさせた。露骨に競争と利益追求を繰り返し今もそれを当たり前のことのように続ける日本。また「厳しい競争社会」とさえ言えば、人の道に外れたことをしながらでも許される、っていう風潮・空気を産み出している。今の自分が住む日本って「ああ、こんな国なんだな〜」と。あくまでも、わたしの主観ですが(苦笑)

・・・問題の振り返りよりも長いんと違います?(;^ω^)

つづく

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