私の生きる意味を背負わされた犬
同居犬は、現在5歳6か月。
1日のほとんどを寝て過ごしている。
犬の寝床は、我が家に…えっと…4か所。
寝床以外に、`寝やすい’として認定されている場所が
私のベッドの上も含めて4か所。
つまりは、我が家に8か所も犬の寝床がある。
そりゃぁいつだって寝るはずだ。
たまに起きてくると、水を飲む。
盛大に飛び散らかすので、深めの器を作ったけれど
それでも盛大に飛び散らかすのに、さほど変化はなかった。
水の入った器の横には、いつでも拭き取れる布巾がかかせない。
水を飲んだら、その時の気分で寝る場所を決めて
二度寝。いや、三度寝、四度寝。
そんな犬が、唯一盛大に吠える時がある。
救急車が近所を通る時。
吠えるというより、遠吠えのごとく美声を響き渡らせる。
犬は、応援したいみたい。
そう、救急車で急病人のもとへ向かう救急隊員に対して
自分にできる精一杯の美声で、応援しているのだ。
今日も盛大に応援していた。
うるさいなんてことはない。応援しているだけなんだもの。
散歩はずいぶん上手に歩けるようになった。
昔はまったく歩けず、1メートル進むのに、何分費やせばいいのかと
頭を悩ませた。
野犬の群れの中で幼少期を過ごしたこともあって
人や車や町の音への警戒心が、500倍に膨れ上がっていたのだろう。
つづきはまた、後日にしよう。
犬の話は終わりがない。