観光は廃れない
こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。
あまり「コロナ」という単語を使いたくないのですが、この単語なしには何も語れない時代になってしまいました。
まさか、こんな世界がやってくるなんて。
でも、よく考えたら人類は長い歴史の中で何度も大きな感染症と戦ってきた歴史があるし、それ以外にも戦争や災害を潜り抜けて今があるわけで。
きっと僕たちも大丈夫。
今、人の動きがパタっとなくなり、すべての業界が全体的にしゃがみ込んでるような状態に陥ってしまいました。
その中でも、特に痛手を被っているのが観光産業。
特に日本は、破竹の勢いで訪日観光客が伸びに伸びていた時期だったので、その落差はすさまじく感じます。
本当に厳しい。
でも、僕は思います。
今は厳しい状況の観光産業ですが、きっと回復するって。
今までも数々の大きな出来事がありました。
その度に、観光需要は一時的に減少したものの、常に復活してきた。
人間には観光したい欲がある。
今まで、技術進化によって、技術自体が廃れたことで無くなってしまった産業もゴマンとあります。しかも、これからはもっと早いスピードでいろんな産業が廃れていくと思います。
しかし、その中で唯一、廃れることなくずっと生き残る産業こそ、観光なんじゃないかって僕は思います。
なぜなら、他の全ての産業が未来(NEW)を売り物にしているのに対して、観光産業だけは唯一過去(から現在)を売り物にしている。
※「売り物」ってあまり聞き心地良くないですが、うまい表現が見つからず、、、。
新しいものが生まれれば、今あるものは過去のものとなり、古いものとなり、廃れていく。それが基本。
だからほかの産業はすべてずっと前を向き続け、未来を提供し続けていかなければならない。
でも、観光産業は違う。観光産業が提供するのは、その国に残った文化であり、歴史であり、伝統であり、自然である。これらは不動であり不変。
※もちろん「観光」と一口に言っても、色んな形があるので一概に上記の説明が当てはまるわけではありませんが、例えば外国の方が日本を観光で訪れる理由の1つとして焦点を合わせて話しています。
そしてもっと言うと、今から作ることも難しい。
新しいモノは作れます。でも、いつかは廃れる。そのスピードがどんどん速くなっていく。残り続けるのが難しい。
でも、観光が持っている「歴史」「文化」「伝統」「自然」というものは作ることが難しい代わりに、約2000年前から残り続けているモノということ。
その偉大さはポッと生まれた新しいモノなんか比較にならないほどすごい。
最新のiPhoneもすごいけど、観光はもっとずっとすごい。笑
それともう1つ、観光が廃れない理由として、技術進歩に侵されることがない、という側面が挙げられると思います。
例えば、今リモートが増加したことで何が起きているか。
それは人々が移動しないということです。
人が移動しなければどうなるか。
公共交通機関が利用されない。コンビニにふらっと立ち寄ることもない。
買い物を外でしない。車やタクシーも利用しない。
会議室も必要なくなれば、オフィスを手放した会社すらある。
そうなると、人々の利用が減ったすべての産業において「お金を生まなくなる」
お金を生まないということは存続の危機に陥るということ。
これが技術進歩に侵されて廃れていく形。
でも、観光だけは唯一そういったものに侵されることはないと僕は思っています。
これは、3年間世界中をバックパック旅した個人的な経験からも力強くそういえます。
観光は、実際に現地に自分の足で赴いて、自分の目で直接見ることでしか経験できません。
もちろん、今、海外に行きたい、でも行けなくなった。そこで、リモート観光じゃないですが、現地の人とビデオでつながり、自分の指示通りに動いてもらって現地を観光するっていうサービスが生まれているそうです。
もっと言えば、Youtubeを使って、ネットやテレビで、本で、いくらでも海外の情報を写真や映像で楽しむことができます。
でも、僕はそれを観光0.5と呼んでます。笑
1.0にも満たない。観光の進化した形(2.0)ではなく、1.0ができないから0.5だけでもっていう形です。
なぜなら、TVやパソコン、本越しに見る写真や映像は2Dの世界を超えることはないし、視覚(+聴覚)から入ってくる情報のみになります。
でもね、観光をするってことは、旅をするってことは、もっと包括的というか。
情報はありとあらゆる角度から、目から、耳から、鼻から、肌から入ってきます。
立体であり、ガヤガヤとしていて、混じり合っていて、色んな感触がある。
画面越しに見るガンジス川と、直接”体験”するガンジス川は違います。
なんなら、僕はガンジス川のあるバラナシでバックパックを失いました。笑
観光0.5(ぬくぬくとした家でテレビ越しに見る観光)では決して体験できません。
でも、これが旅であり観光なんじゃないかって僕は思います。
現地の人と仲良くなって会話したり、ホステルに泊まってスタッフと一緒に飲みに出かけたり。少しハプニングに見舞われたり。思いがけない場所で絶景に出くわしたり。
南国のビーチで浴びる太陽の光と潮風は決して日本の家の中で体感することはできない。
世界の市場の雑踏感も、教会やモスクの持つ厳粛な空気も、ゲストハウスで受けるホスピタリティも、現地に行って、自分自身で体験しなければ、経験できない。
だから、どれだけ技術が進歩しても、絶対に人は移動するし、観光をしに現地を訪れる。
僕が旅をした理由の1つに、「せっかく地球という惑星に生まれたのだから、日本しか知らずに死ぬのはもったいないな」って気持ちがあって、世界を旅しました。
多分同じ気持ちの人は世界中にゴマンといるはず。
今猛威を振るっているコロナのせいで、人々は簡単に出かけることができなくなった。
でも、コロナが収束したら、必ず人々はまた動き出すはずです。
そして、動けずに溜まってたストレスを爆発させるように観光をするはずです。
観光は廃れない。
この希望の力でコロナさん、早く退散してくれないかな、って思います。笑
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