お話をしてくれるお客様@ホステル
こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。
ホステルで働いていると本当に色んな人に出会えます。
コロナ前であれば、それこそ日本に居ながらにして世界中の人々と出会うことができた。
それがホステルの良い所の一つでもあると思う。
今は、インバウンドが消えて、ご利用いただくお客様の9割は日本人ゲストになり。
日本の方はやっぱり海外のゲストに比べてあまり積極的に会話をしようとはされないように思う。
よく考えたら当たり前で、外国人ゲストの9割は観光(語弊を恐れずに言えば遊び)目的なのに対して、日本人の半分は仕事目的なので、別に遊びにホステルに泊まりに来てるんじゃない。
加えて残りの半分のお客様が観光目的だったとしても大半はグループ予約、カップル予約ですでに話相手がいるお客様がほとんどだったので、わざわざホステルスタッフとお喋りするって方は少なかったかもしれない。
もちろん、観光でどこに行けばいいか、お勧めのレストランはどこかって質問でお話することはあっても、外国人ゲストと話すように、プライベートをペラペラとおしゃべりしたり、何かトピックがあって意見を交換し合うようなお話をした経験は実は以外に少なかったりする。
もちろん、ホステル併設のバーなどで仕事終わりに日本人ゲストと出くわしてそこで仲良くなって色々とお話することもあったけど、結構レアだったかもしれない。
そう考えると、やっぱりホステルで働いていて、仲良くなったり、よくお喋りしていたのは外国人ゲストが多かったなって思う。
あと、もう一つ日本人と外国人ゲストでなぜ外国人ゲストと仲良くなる率が高かったのかというと、多分滞在期間の違いにあると思う。
日本人なら長くても2泊とかなのに対して、外国人ゲストは平気で1週間とかあった。ステイしている期間が長いほど、出会う回数も増えて、自然とお互いに見知ってお喋りに発展する。
そこで、今マンスリーという長期滞在を受け入れだしたホステルはどうか?
やっぱり、日本人ゲストでも長期でお泊りいただき、毎日顔を合わせていると、初めは挨拶だけだったのが次第と色んな質問をしたりするようになり、かなり打ち解けてお話できるようになったゲスト様もいたり。
結局、人が親密になるのには時間が必要なんだなってのを学びました。
そうして仲良くなったゲストが時たま、ふと、お仕事の合間にフロントに寄ってつらつらと何気ないお話をしてくれる。
今日あった出来事とか、身の上話とか、自分が知らなかった京都(東京)の情報とか、時事ニュースについてとか。
お客様とこうして会話しているときに、これまた、ふと、思うことがあるんです。
この仕事最高じゃんって。笑
これはあるゲストがお話してくれた話ですが、その方曰く「結局この世でなによりも人が面白い」って。
確かに。本当にその通りだと思う。
せっかく人と人が出会ってるのに、何も会話せずに終わるのって本当にもったいないなって思います。
もちろん、今こんな時代なので、できるだけ会話は控えた方がいいのかもしれないけど。
でも、今隣にいる人が、
もしかしたら、仕事の有益なパートナーになるかもしれないのに。
もしかしたら、趣味が同じで話が盛り上がるかもしれないのに。
もしかしたら、面白い話を沢山持ってるユニークな人かもしれないのに。
もしかしたら、シェフでおいしい料理を作ってくれるかもしれないのに。
もしかしたら、探していた美容師さんが見つかるかもしれないのに。
もしかしたら、面白い本や映画の話題に花を咲かせるかもしれないのに。
もしかしたら、とってもすごい会社のすごい人かもしれないのに。
話してみないとわからない。
話してみると、面白いことが起きるかもしれない。
それだけで何気ない一日が面白い一日に変わる。
よく、人生は毎日の積み重ね、と言われたり、やっくるこの毎日が人生だと知っていたら、なんてことわざがあるように、
今日という一日が人生の一部となって、その一部が集まって人生という全部になる。
だから、今日一日が面白ければ、人生は少し面白くなる。
人生を面白いものにするために、町に出よう。人と会おう。
って、長期でお泊りいただいたゲストとお話してそう思いました。