これからの観光業界の競合は仮想現実?
こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。
以前、フルダイブのVR技術ができたら観光はなくなるか?って記事を書きました。
記事はこちら↓
ちなみに、僕の結論は「なくならない」です。
いくら、どこでもドアさながらに一瞬で世界中の好きな場所に行けたとしても、あくまでバーチャル空間は仮想現実の疑似体験に過ぎない。
それと、旅や旅行というのは、観光名所を見て終わるだけのものではなく、現地でアクシデントに見舞われたり、思わぬ友情が生まれたり、そうした副産物が楽しくてするものなので、フルダイブのVRができるようになっても、観光業界はなくならない、というのが僕の考え方でした。
でした。。。
が、あれからまた深く色々と考えてみた時に、絶対にそうとも言い切れないのかなぁ、、とも思い始め。
今まで観光は絶対になくならないと言い張ってきたんですけど、ちょっと違った視点から考えてみようかなってのが、今回の記事の内容です。
ゲームチェンジは突然起こる
僕は、この世って残酷だな、って思うことの一つに「ゲームチェンジ」があります。
簡単に言うと、一瞬で、今までとルールがガラっと変わってしまうこと。
僕がよく例えで出すのが、戦国時代のお話なんですけど。
昔の武士っていうのは刀の技術を磨いて、一対一の勝負で強い者がどんどん上に上がっていく仕組みだった。強い者が将軍になる。シンプルですよね。
ただ、そこに鉄砲という技術が伝来してからゲームチェンジが起きた。
一夜にして、昨日まで日々鍛錬を積んで磨いてきた剣術は不要となり、鉄砲を使っていかに戦略をたてられるかが、戦の勝敗を握るようになった。
剣術の弱い足軽が鉄砲を使って武将を倒すようなことができるようになった。
今まで剣術にかけた時間とお金と労力が一瞬にして無になる。
ゲームチェンジって恐ろしいですね。
その他にも、例えばフィルムカメラは今ではデジタルカメラに置き換わってしまったし、そんなデジタルカメラも今ではスマホで十分となってるし。
時計だってスマホが普及して持つ人が減ったように思います。
AI翻訳技術が相当進化してきているので、紙の文章などであればカメラをかざすだけで翻訳してくれたり、ネット上でも、ポチっとボタン一つでサイトを翻訳してくれる。昨日まで英語を読めるようにってあくせく勉強していた労力が一瞬にして、、、。
全ては技術進歩のなす技ですね。
進歩は便利になる一方で色んなものを破壊していく。
観光という現実と非現実の仮想現実
そこで、です。
観光業界でこうしたゲームチェンジは起き得るのかって想像した時に、やっぱり競合になってくるのは非現実を扱うVRなのかなって思い始めました。
僕たち観光業界とひとくくりに言っても、沢山あります。
・宿泊業
・運輸業
・製造業
・旅行業
・飲食業
・その他レジャーなど
こうした観光消費に支えられる全ての業界を総称して観光業界と言える。
それぞれの業界が違ったことをやってますが、よくよく突き詰めて考えたら僕達がやっているのは「現実」を商売にしているってことですよね。
人がなぜ旅行をするのか。それはこの世界(現実)に楽しい場所やコトがたくさんあるから、人々はそれに触れたくて旅行をするのだと思います。
国内、海外問わず、色んな場所に行って、色んな音楽を聴いて、色んなものを食べて、色んな景色を見て、色んな文化に触れて。
そうした消費者の面白い現実世界を体験したいというニーズを叶えるために観光業界は存在している。
でももし、VR技術がスーパー進化して、前の記事でも書きましたが、例えばRPGゲームの主人公になりきって、魔法が超リアルに使えたり、現実世界にはいないようなモンスターと実際に戦えたり、現実世界で挑戦するのは危ないようなエクストリームスポーツに挑戦できたり、そうした「非現実」世界が現実の世界よりも面白くて楽しくてどうしようもなくなったら、人々は現実世界を旅行するよりも、もっと楽しい非現実世界に行ってしまうんじゃないか。
家に帰ってきたら、すぐさまVRゴーグルをつけて(多分未来はもっと進化してますが笑)、みんな仮想世界に行っちゃう。
そんな世の中が来た時、観光は本当に危なくなるんじゃないか。
そんなゲームチェンジが起きないようにするためには、僕達がもっともっとこの現実世界を面白いものにしておく必要があるんじゃないか。
そんなことを、つらつらと考えたりしてました。
でもま、それはまだ少し先のお話だろうから、コロナが落ち着いて観光爆発するのを今は楽しみにしています。
でも、コロナでこんな大変な世の中になるとは誰も想像していなかったと思うし、そういった脅威がいつ生まれるかわからない、ってことも頭の片隅に入れながら、僕達は日々、近い将来の予想を立てながら、動く必要もあるんだろうなって思います。
なんだか、固いお話になってしまいました。
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