
旅人がゲストハウスに求めるもの
こんにちは!
WISE OWL HOSTELS KYOTOのトモです。
僕は昔海外を放浪するバックパッカーをやっていました。
その時に何百という宿に泊まりましたが、世界中には本当に様々な宿があって、しかも多くの旅人が口を揃えて言うのが「惜しい宿はあるけど完璧な宿がない」ってこと。
こことこことはいいのに、あとここだけよかったら、、!みたいな。笑
そしてこれもまた多くの旅人が口を揃えて言うのが「日本に帰ったら完璧な宿作りたい」
完璧な宿に何が必要で何が足りないかを経験している旅人だからこそ、自分なら完璧な宿が作れる!って思うんですよね。僕もそうでした。笑
でも、実はそれが結構難しい。まあ、この世にそもそも「完璧」はないので。。
ゲストがにぎわってる宿がいい、と感じる人もいれば、静かなラウンジが好きって人もいる。
結局宿に泊まりに来るゲスト一人ひとりが違った価値観を持っているので、その全てをフォローできる完璧な宿というものは存在しない。それが結論だと思います。
いきなり結果から書いてしまいましたが。では、旅人は宿に何を求めているのか。元バックパッカー視点で書きたいなと思います。
1.ホットシャワー
まずはホットシャワー。もう、これが一番です。笑
世界中では水しか出ないところが結構たくさんあります。
驚いたのはヨーロッパとか先進国では?と思う国でも、場所によっては水しか出ないってことがあった。それは配管問題とかもあるのでしょうけど。
蛇口をひねれば温かい安定したお湯が出るってのは、日本のインフラがいかにすごいかって思い知らされました。
また、レセプションでホットシャワー出るよって言われたのに、使ってみたらチョロチョロだったり、5分しか使えなかったり、そんな場所もあります。
気候が温かい時期や国ならまだしも、寒い時期や国で水しか出ないのはちょっときつい。
ので、温かいお湯が出る。水温、水量、水圧も良い。これさえあればかなり宿の評価がグッと上がると思います。
2.Wi-Fi
ホットシャワーとWi-Fiは二大巨頭ですね。
大体バックパッカーは予約なしに宿を訪れるので(町を歩いて探す)、宿のレセプションでこの二つの有無を最初に確認、そして値段を尋ねるってのが王道だったように思います。
調べものをしたり、家族や友人と連絡をとったり、チケットを購入したり、予約をしたり、ネットがなくても困らないのが旅ですが、あるとめちゃくちゃ便利。
ネットを使うことでお金も時間も労力も相当浮くので、やはりWi-Fiはついているのが良いと思います。
これも、単純に「Wi-Fiがある」だと、ほとんど繋がらなかったり、繋がってもスーパー遅かったりすると無いのと同じなので、できればある程度のスピードがあるものが良い。
3.価格
上にも書きましたが、ホットシャワーとWi-Fiの有無を尋ねてようやく値段を確認します。
限られた予算で旅する中で、できればお金は移動費や観光・経験に充てたい。もしくは現地で美味しいものを食べるとか。
なので、必要経費と欲望経費を差っ引いて、予算を一番最初にケチるのが宿代。
もちろん、海外旅行で「良いホテル」に泊まるのが目的って人もいるので、そういう人たちは宿代をケチることはないと思いますが。
バックパッカーや旅人がゲストハウスやホステルに泊まる目的は安く現地に泊まれるっていうのが第一理由なので、やはり安い宿に惹かれます。
ただ、安すぎて(色んな意味で)ヤバい宿も中にはあるので、適度が良いかと思います。笑
4.立地
立地も重要ですね。観光地に近ければ宿から歩いて観光スポットを回れるなら、その方がお金も時間も節約できるので。
ただ、静かな場所で数日滞在したいって場合は郊外の大自然にぽつんと建ってる宿に泊まることもあります。
もしくは海の近くとか。
5.スーパーや市場、屋台がある
これは上の立地と被りますが。旅人が旅中でも必ずしないといけないのが食事。せっかく海外に来たのだから現地のご飯が食べたい。でも、毎日毎日そうしてたら予算も尽きちゃう。ってことで、できれば安いローカルフードが食べられる屋台とか市場が近くにあると嬉しい。
後はスーパーがあれば自炊したりできるので良い。
6.フレンドリーなスタッフ
世界中で様々なゲストハウスに泊まってきましたが、それだけ多くのレセプショナーとも出会いました。
中には淡々と仕事をこなしてるだけって人もいたり。笑
中には超フレンドリーに「何か困ってることない?」と声をかけたり、優しくて、このゲストハウスのスタッフとしての仕事を心から楽しんでる人もいたり。
本当に多くのスタッフと触れ合いました。
やっぱりツンケンしてる人よりもフレンドリーなスタッフがいる方が嬉しい。
宿は自分にとって海外にある家みたいなものなので、外から帰ってきて「お帰り」と出迎えてくれる人がいるだけで、心が落ち着くというか。
でも、あまりにもフレンドリーなので、チェックインの際に「今日の夜飲みに行こうよ」とか誘ってくれる人もいて。日本人はちょっと戸惑っちゃうかもしれないですね。笑
アメリカで泊まってた宿では、ドミトリーベッドで寝てたら深夜に同室のトルコ人に起こされて「今から皆で飲みに行くけどどう!?」みたいなノリが普通にあって笑いました。
7.施設(の雰囲気)
施設とか書いたら結局全部じゃんってなりますが。
これは別に綺麗な水回りとか、器具の揃ったキッチンとか、広いラウンジがあればいいと言いたいのではありません。
僕が何百という数の宿に泊まって、ここいいなって思ったのは結構おんぼろな宿が多いです。笑
特にマレーシアのペナン島で泊まった宿は1泊120円と超破格だったのですが、その分、シャワーは水しか出ないし、木製の床は歩くときしむし、薄いマットレスのか細いパイプベッドでめちゃ揺れるし、設備は全然でした。笑
でも、なぜか、そんな施設の宿が今でも忘れられないくらい好きなんですよね。
一番最後に書きましたが、結局いい宿というのは人それぞれの感じ方なのかもしれません。
この世に完璧な宿はないし、作ることはできない。
ただ、泊まりに来てくれたお客様が「いい宿だったな」って思ってもらえるような空気、雰囲気はなるべく作っていきたいなって思います。
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