見出し画像

芸達者な31歳「重音テト」と音楽をやるということ

今回は知っている人は知っているし知らない人はまったく知らない「重音テト」という"女性"について書いてみたいと思います。

この人、年齢は31歳らしいですが、人間の年だと多分半分くらいなのでしょう。15、6歳。独特の赤い髪型が特徴で、目も赤い。
「メズマライザー」では初音ミクと一緒に歌っています。ミクやほかのキャラと比べるとちょっとボーイッシュな声が特徴です。
と、そんなどこにでも転がっている情報はどうでもよく、曲を作る中でのこのキャラクターとのコミュニケーションについて書いてみようかと。

心が広い?

DTMを始めるにあたり、ボーカルのプラグインをどれにしようかと考え、あれこれ色々なキャラの歌を聴き漁ったのですが、
重音テトの第一印象って、なんかこう芸のレンジが広い俳優って感じでした。強すぎるキャラがあるのになんでも演じられてしまう。たとえるなら菅田将暉とか。男ですけれど。
そんなに心が広い人なら、私の書くきまぐれな曲でも歌いこなしてくれるのではないかと期待して買った次第です。

ほんの半年前まではDTMどころかボカロの類についての知識もほぼゼロだったので、重音テトに2種類あることは知っていても(UTAUとSynthesizerV)、キャラまで区別されているということまではしばらく気づきませんでした。
私が使っているのはSynthesizerV版で、こちらにはAIが入っており、「重音テトSV」とかと表記されます。ちなみに上の画像はSVではない普通のテトです。

ベタ打ちでも自然な歌に…しかし

実際に打ち込んでみると、さすがAIと謳うだけあって、ほとんど何も手を加えないベタ打ち状態でも歌として普通に聴けるレベルに達していたのでびっくりしました。才能なき音楽家を助ける女神のような存在です。

で、曲を打ち込み、
「さあオケができた」と、synthesizerVを立ち上げてテトの声を呼び出して歌を入れたところ、

??

ものすごく不自然な歌声になっていました。原因は簡単で、男の私はついつい「男のキー」で曲を書いてしまうのですが、それをそのままテトに歌わせようとしてしまったのでした。
オケはDでした。試しにメロディのキーをGにして歌わせてみとところ、なんとか自然な歌声になりました。機械とはいえ女性ボーカルであることには変わりはないのでした。

あえて人間には歌いにくいキーやテンポを設定することもボカロならではの手法としてはありなのでしょうが、まあそれはそれです。

ここからが大変で、しばらくの間、各楽器のキーをすべてD→Gに変更する作業に忙殺されることに。

そんな感じでやっと2曲目の完成にこぎつけて、下手な絵を強引に書いてアップしました。

「未熟」な新作

女性ボーカルのバンドを含めいままでいくつかの素人バンドをとん挫させてきた経験からいうと、
重音テトの可能性は無限です。
けれど、出来上がったものには、自分の力量がそのままあらわれます。

つまり作品の不出来を歌い手(テト)のせいには一切できないわけです。すべて自分に跳ね返ってくるという。
しんどいですけど、やっていきましょう。

景気づけにタロットカードをワンオラクル(1枚)引いてみたら、「ナイト・オブ・ソード」の逆位置が出ました。
意味は「未熟」。
当たりすぎていて…なんだか怖いです。


いいなと思ったら応援しよう!