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長沼へドライブ、行きましょう。

天気予報では今週は根雪になるかもしれないと言っていたから
もういよいよ車で気ままに気楽にドライブなんてできないなぁと
そういえば今年は全然ドライブしてない、お盆最後の海から、
車でどこかへ走ることはしてなかったかもしれないなぁと、思った。

大好きで良く行く隣の隣町の、長沼町。今年一回も行ってないな。
気がついてしまった。

朝、雪が少しだけ積もっていたし、暗くて、寒くて、路面がブラックアイスバーンになっていたら怖いなあ、行くの諦めたほうがいいかなぁと思ったけど、
幼稚園に送り出す頃に明るくなってきたから、路面も大丈夫だろうし、

長沼へ行こう。一人で。行っちゃおう。と。
どこへ行くかは、得意の、Googleマップで、営業しているお店の中から位置的にも自分との相性的にも良さそうなところを探して、、、。

家事を必要最低限終わらせて、出発。
久々の一人ドライブ…大体1時間弱くらい。慣れた道。好きな道。

信号待ちで写真を撮りながら向かった。
よければ一緒に行きましょう。

長沼町。
札幌からこれでいくと3ミリくらいの場所。
北海道、毎回出して、わかっているけど、大きすぎる。。

札幌、岩見沢、千歳の真ん中あたり


丸印が長沼町。大きな国道が通っているから札幌、北広島、新千歳空港からもアクセスがいい。小さな町だけれど、ものすごくおしゃれなお店が多い。温泉、キャンプ場、グルメ、田舎の風景が楽しめる。野球場エスコンフィールドもすぐ近く。

札幌市内からは車で1時間(近いエリアだともっとすぐ着いちゃう)、新千歳空港からは車で30分で行ける。北海道観光、落ち着いた静けさと切なさが好きな人は、まずは長沼へ行くことをおすすめしたい。(ただ列車が走っていないエリアなので移動には車が必要になる)
勿論、札幌観光した次の日あたりでも行ってみてほしい。絶対後悔させない自信がある。(鼻息荒め)

ここは観光バスや団体旅行客が訪れるところではなく、近郊の人、地元の人しかこない本当に静かな町。
道内、全国から移住する人も多い。私も、なんのしがらみもなければ、長沼に住んでみたかった。憧れの地。

長沼も結構雪は降ると思う。道路がアイスバーンになったりする前に、
雪が本格化する前に行くのが吉。これをもって、おそらく、
今期のドライブはおしまい。次は雪が溶けて、春、道路が安全になってから。


今回は目的地は「長沼のカフェ インカルシ」さん。
広大なパノラマが広がる静かなカフェ。そのパノラマを見てみたくて。
ちなみに、私はカフェ巡りが趣味なわけではないのだけれど、目的地は静かでゆっくりできるところがいいなと考えると、どうしても喫茶店やカフェになってしまう。笑 しかもここ最近はそればかり。勿論、コーヒーは大好きだし、カフェも大好きだけれど。

こっちはすっかりいい天気。青空。あと20分くらいで到着かな??


ここから急に何もなくなっていく

長沼に入った、そこからさらにしばらく走る、休憩できるコーナーがある。
そこで一旦降りて撮影。
激寒い。。。気温は1度くらいかな。

新千歳空港が近いからたくさんの飛行機が次々飛んでいく。

寄り道。
大好きな、誰も知らない、公園。長沼町総合運動公園。そこは楓が小さいまだ、歩けない頃から遊びに行っていた。今年は一度も遊びに行かなかったから、寄って散歩した。

夏は広大なとうもろこし畑


ここの公園はとにかく広い。大きい。芝生がいつきても短く手入れされていて本当に気持ちがいい公園。ここを知っている札幌の人は多分いないのでは・・・長沼はみんな来ていても、ここは絶対こないだろうな・・・ 

広すぎる公園に、遊びに来ていた保育園か幼稚園の小さいこどもたちのはしゃぐ声が響いていたのが、幸せだった。好きな音だ。

時々通り過ぎていく、飛行機の音。誰もいない。半径300メートルくらいにもっとかな?誰もいないんじゃないかというほど、本当に誰もいないから、歌を歌っても、踊ったとしても、泣いても、笑っても、転がっても、大丈夫。私は居ないと同じ。
曲と気持ちと自然に触れる音、周囲の音が全部同じ質感でそこにある感じが、好きなものが込められた、かたちになったと思った。全部「風景」だと。
子供たちの声ってどうしてあんなに良いんだろう。

いつ来ても、ここはいい。光がたっぷりあるし、風も強い。。。
また雪が溶けたら、思い切り遊びにこよう。またお弁当持って。

寒くて指が上手く動かなかった。フィルムカメラのレンズキャップを外すのも
露出をいじるのも辛い。。。


時間に限りがあるから、次の場所へ移動。
ながぬま温泉へ。買い物に来た。温泉には入りません。。。めちゃくちゃ入りたいけど。風邪ひいちゃいそうな気がするから。。。

ながぬま温泉



受付前で売っている美味しい美味しい「源泉豆腐」を購入。

帰宅後の写真。とても美味しい。収穫量日本一の長沼町産大豆!



あと、フェイスタオルも。2枚目。ふわふわで軽くてあったかい。
冬に私の首をいつも温めてくれる最高のタオルくん。

高級素材のタオルよりずっとこっちの方が好み。適度な厚み、柔らかさ、軽さ、乾きやすさ
全て◎。主婦目線。


本当は入りたい!来たのに入らないなんて。。。

ながぬま温泉は宿泊もできる。。日帰りとランチも。ジンギスカンが食べられる施設も温泉のすぐ横にある。向かいの敷地は人気のマオイオートランド(キャンプ場)。来年こそここでキャンプしたい。長沼はジンギスカンも有名。

ながぬま温泉HPからお借りしました。
「運動公園」はさっきの公園。


今回の目的地はこの温泉をもう少し上に進んだ先にある。町の中心から少し外れて、静かに佇む。

「長沼のカフェ インカルシ」さん。

窓側の席が空いているといいなぁ、こんな天気の日(長沼はいいけれど他は割と悪かった)に11時から来る人はそういないとは思ったけど。



長沼にはこういった素敵なお家やお店がたくさんあって、みているだけで癒されるところが多い。


入り口前。初めてのお店は、緊張する。その瞬間がたまらない。

・・・・・・

「インカルシ」はアイヌ語で「見晴らしの良いところ」


そこにあるもの、一つ一つが、絵になる。入りたいのに、入りたくなくなる。笑


白樺の木の奥に、札幌の全てが見える。何度も長沼には来ているけれど、このエリアからの風景は初。お店の窓からは相当見えるだろうな。。

カラン。。。
入った瞬間に、好きだと思った。匂いが。そしてホワホワにあったかかった。

「ランチセットみたいなものはないですがよろしいでしょうか?」
「勿論、大丈夫です」
「そちらの窓側のお席へどうぞ」

窓側・・・・

この写真↓
これはすごい風景だと思ったのは、太平洋沿いと日本海沿いの大地が見えたから。
地図だとこう。

窓から見えているのは赤丸の部分


↓左が苫小牧、右が石狩。
苫小牧と札幌の山々が全部連なって見えている。これはすごい。
山の裾がなくなって平らになっている先は海の方向。

展望台とかではなく
これが家の中から見えるって・・・・

ただただ黙って、ずっと見ていられた。


薪ストーブのぬくもり
振り子時計
BOSEのスピーカーから流れるクラシックジャズ
おいしい本日のコーヒー マンデリン
ガトーショコラ
(コーヒーと何を注文したら良いか迷ったから聞いた、
今日のコーヒーに合うのはガトーショコラ、と。
大好きなマンデリンだから私もそう思った。)

山々
雪雲

優しく穏やかな女性マスターと、マダムの常連さんの
柔らかく弾んだ会話
なんてことない話
柔らかい声
長沼そのもの
全てに恋した。
恋が多いな最近は、まったく。

ほんの少ししか火がついていないのにすごい熱。暑いでしょう?と眉毛を下げて話してくれた。


自家製ガトーショコラ。WEDGWOODのカップ&ソーサー。


後ろで12回鳴った。贅沢な耳元。
枝の奥、樽前山も見える
薪はご主人が体力のあるうちにたくさん薪割りをして貯めているそう。5年は乾燥させないと使えない。


一枚だけ、フィルムカメラで撮った。
カップルが席を立つ。
「お帰り気をつけて」
少なめの席数。
空いていく。


お水を追加してくれた。
「ケーキとコーヒーは合いましたか?」
優しい。。。


燃える火。
ゆらゆら。


カラン。
おばあちゃんと娘さん入店。

「お元気でしたか?」
大きくゆっくりと話しかける優しさ。

陶器の花瓶。
ドライフラワー。
「お天気良くてよかったねぇ、きれいねえ」
「恵庭は晴れてる、向こうは降ってるんでない?」

山の方が白く霞んでいるところは雪が降っている


雲がゆっくり流れて少しずつこちらへ寄ってきていた。
そのうち降るのかな。
恵庭岳は・・・
見えないな。

そろそろ、かあ。


今年一年、楽しかったな。
たくさんいい景色があったな。

12時半の時計の音が鳴ったら
帰ろう。あと4分。

帰りたくない。。。。。。。。

春まで、ドライブはお預け。
ふらっと来ることはお預け。

よく一人で来れるようになったな。昔、運転が怖くて一人でやっとの思いできたっけな。
歌いながら来れるようになって、、、頑張ったもんなぁ運転怖かったけど。
とか色んなことを思い出してた。

お会計。

「今日はね、あんまり山が見えなくて。恵庭岳も無意根山(むいねやま)も隠れててね。晴れてる時はもっと見えますよ。またいつでも景色を見にいらしてくださいね。お帰りお気をつけて^^」
お会計の時のこういう会話が好きで最近は、話しかけちゃう。
薪ストーブのお話も。本当はもっと聞きたいことがあるけど。
移住ですか?とかなんか色々。いいなあ。ここで暮らせたらなぁ。

「インカルシ」
その言葉通りのお店でした。

帰ろうか。
待ってるからさもう帰ろう。

「あいちゅらんど」アイスやさん。とてもとても美味しいソフトクリーム。

走りながら景色を見て思った。
もうどの木も、葉をつけていなかった。
冬への準備が整っていて
寒いけど凛としていたし
潔さを感じた。

葉がない分、景色や空の青が遠くまで見渡せてそれが
好きなんだよなぁとしみじみ思いながら
スピーカーから聞こえてくる海北さんの声はやっぱり
秋冬色の声で
この大地に似合っているし
羨ましいと思った。
元気かな。


都会の方へ戻っていく。もう少しでドライブ終わり。

長沼から続いていた青空はだんだん黒くなって


自分の街は、やっぱり雪が降っていた。
さっき長沼のあの席から見ていた雪雲が降らす雪。


もう思う存分、やった。
noteのおかげで、写真もたくさん撮っては出して、そこに気持ちを乗せてかたちにして、自分を表現できた。
自分の好きなものを、好きなことをかたちにすること。
少しづづ恥ずかしくなくなってきた気がする。
好きならそれでいいじゃないか。
いいと思うならそれでいいじゃないか。
それを書きながら、撮りながら、見ながら、読みながら、
noteに教えてもらった2024年だった。

まだ書きたいことがあるから書くけれど
今年最後のドライブと共に色んなことを思った1日だった。

いつも長くなってしまいます。
読んでくださりありがとうございました。
今回も全てiPhoneのカメラ、そのままの現実のままの色です。

長沼は最高です、おすすめです。こちらもぜひご覧ください。
今回行った「インカルシ」さんも載っております。


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