好きなミュージックビデオ
その曲の世界観を伝える為に
より良いものに聞こえる為に
見せる
「ミュージックビデオ」
この音楽と映像の比率
バランスが
映像の方に重みがある
とてもインパクトの強い映像や
物語のある映像だと
私は
曲が聞こえなくなってしまって
結局
映像なしの
曲だけの方が落ち着いて聞けるなと
思ってしまうことがある
歌っているご本人以外の
出演者が出るMVは特にで
そこに映る人の
顔、髪、服、表情
目の演技、年齢などなど
あらゆる何かが気になって
分析と深掘りが脳内で
始まってしまう
さらに
そこにストーリーがあったり
ドラマ仕立てになっていると
それを読み取ろうとするので
全く曲が聞こえなくなってしまう
もちろん
そういうMVでもいいと思う作品は
たくさんあるけれど
結局、ああ好きだなと
思うものは
アーティスト本人だけが出ていて
ドラマ仕立てではない
淡々と歌う姿が
演奏する姿が
美しく在る
飾り気のない表情
曲と映像がお互いに
引き立て合って
聞き終わった最後には
ちゃんと曲が心に残るような
映像が
ミュージックビデオが
好きだ
曲を聞いた時に
自分の頭の中に描かれる
風景
質感
色
温度と
映像が
ほぼ同じ世界観のMVだと
心の底から嬉しくなる
定期的にYouTubeへ
見に行く
見たくなる
触れたくなる作品
曲と映像のバランスが
私の中では
完璧なMV
なのではないかと思う作品
星野源さんの
「不思議」
星野源さんの曲は好きで
ふわふわと聞いてはきている
でも
びったりと張り付いてはいないので
知らない曲はありませんとか
「星野源のファンです」
とは全く言えない
けれど
この曲も
素晴らしい曲で
素晴らし過ぎる映像で
星野源さんという方が
とてつもなく
素晴らしい音楽家であり
素晴らしいセンスの持ち主である
ことは私でもわかる
「不思議」は
最初から最後まで
1秒も逃さず好きだと言える曲
そしてその曲に
もうこれ以上ないと思えるほどの
完璧な映像の
映像というか写真というか
1コマ1コマが
全て好きな瞬間で
見ていて何も言えなくなる
ただただ黙って
流れていく1コマの瞬間を
見ている
聞いている
とにかくものすごくタイプな
好みすぎる作品で
どうしようもなく好きで
なんだか抑えきれなくなった
その気持ちは
MVが公開になった時から
そう思っているのだけれど
歌う姿を横から撮っている時の
夕暮れの色なのか
加工なのか
照明なのかわからない
あの服の色
あれは何色と言ったらいいのか
わからない
あの色が
時折風で揺れる襟が
美しすぎる
そして唯一の共演者
ボーダーコリーのその子が
とてもいい顔で
何度も源さんの顔を見上げる
信頼関係が嘘みたいに
ちゃんとある
その瞬間も
とてもいい
他にもまだ好きなMVのことを
書いて
好きが溢れる心を
落ち着かせたいから
これを第一弾としたい。
星野源「不思議」2021年
監督 林 響太朗
そういえば、
どうしてこの曲が好きなんだろう
この曲の感じ
知ってる気がする
懐かしい気がする
なんだろう?
そう思って
小さい頃から
たくさん詰め込んできた
記憶の音楽の引き出しを開けて
探したら
見つかった
きっと誰も共感できないし
全然違う
それどころかほとんどの人は
知らないと思うけれど
小学生の頃
とても好きで聞いていた
槇原敬之さんの
「2つの願い」という曲
これに何か近いものを感じた
説明はできない
なんとなく言うとしたらきっと
似てる音があるからなのか
この曲のイントロと
「不思議」のAメロとAメロの
間のサウンドなのか
雰囲気なのか
そう思うのは自分だけだと思う
似てる曲だってことが
言いたいのでは
なくて
この頃(1994年)
こういう曲調の曲は
珍しいかなぁと思った記憶があって
目立つような曲ではない
どちらかというと
当時の流行りの中では
埋もれそうな曲というか
けれどすごく好きなんだよなと
小学4年の私の心に残った曲で
この歳になって
令和にまたその記憶の続きのような
素晴らしい曲と出会えたことが
嬉しいということ
「2つの願い」には国際線という
歌詞が出てくる
「不思議」の最初のシーンは
羽田空港国際線の出発ロビーで
撮られている
不思議な偶然
今気づいて
ちょっとドキッとした
槇原敬之「2つの願い」
1994年
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