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「グレープフルーツ」

うまく言えないけれど
こういう質感の写真を撮れるように
なりたい。
理想の色、温度、手触り。
儚さ、切なさ、ぬくもり、
想い、表情。
1秒1秒、どの角度も
どのカットも美しくて
音色と心模様も何もかもが
全部重なる
完璧な5分49秒だと
私は思っている。
バンドとしての魅力は
もちろんだけれど
アコースティックでも
これだけ表現できるのは
LOST IN TIMEの大きな魅力であり
強みだと思う。
本当に大好きな映像と曲。
この歌に引っ張られて
撮ってきた写真たちも今後
まとめたいな。


「誰だっていいわけじゃなくて
君でしか仕方なくて
理由なんて見当たらなくて
いつか伝えたい
だけど、だけど」

同曲 歌詞より

歌詞のほとんどが「あなた」だけど
ここだけ「君」になる
あなたでも十分文字数やリズム的にも合うけれど
あえて「君」っていうところにもし
意味があるならそれは
素直な気持ちとか
どうしようもない現実とか
今だけの我儘みたいな気持ちが
溢れ出てるからなのかな
とか

心の距離感
どれだけ想っていても
側にはいない

本当のところはわからないけど
ここまで深く潜って考えさせてくれる
この曲は本当に本当に
愛おしいと思う。

そして最後のシーン
絵が速く切り替わっていくのと
ストロークが重なって
心拍数が上がっていくみたいで
胸がぐっと苦しくなって
目が覚めたように終わる

あの儚さを残す感じが
余韻が好きです。


ふいにXで海北さんって検索したら
ここ最近たくさんの人が
元気にしてるかなとか
会いたいなとか
声が聞きたいなとか
小さな声でつぶやいているのを見て
泣きそうになっちゃったな。

この曲がファンの人たち全ての
気持ちそのものな気がする。

「どんな時も胸の奥で
想っているよ あなたのこと」


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