「ギバー」「楽観主義」の成功法則 1/7冊 エリック・バーカー 橘玲監訳 読書メモ
人の行いには3種類ある。
良いこと。悪いこと。みんなやっていること。考えているか、周囲に流されているかの違い。成功とは無関係。
では、どのような特性がある人が成功しているのか。人の特性には3種類ある。
ギバー(与える人)
テイカー(奪う人)
マッチャー(ギブとテイクをバランスする人)
その中で、人生の成功者はギバーである。
ギバーが成功する理由
囚人のジレンマ(ゲーム理論で、利害関係のある2人が自分の利益を最大化するよう競争するモデル)で勝つ方法とは
「しっぺ返し戦略」が最良の手であった。
相手の真似をし続けることで、最終的には利益が最大化する。目には目を歯には歯を。決して先に裏切らない。
(ただし、テイカーから身を守るのは、テイカーによる噂話に気をつけること。)
自分にあった池を選ぶこと
自分に向いている世界(仕事)で勝負することが成功の条件。
成功するためには、まずは相手に協調すること。
交渉論(ハーバード・ビジネススクール)
交渉が成功する条件として大切なのは「強さ」や「本気度」よりも、「相手から好かれること」であった。成功するには人間関係が最も重要。
グリッド
諦めない力が成功に不可欠。プラスの楽観的思考
「ポジティブな心のつぶやき」が成功に導く。
セリグマンの実験「学習性無力感」
パブロフの条件付けを犬の電気ショックで記憶させようとしていた。しかし、失敗した。
犬は一向に覚えない。音と電気ショックを間違えて与えてしまったら、学習性無力感を覚えてしまった。
「ネガティブな心のつぶやき」が成功できない最大の原因。
失敗で学ぶべきこととは、「もうできないと思う」ことではなく「次はできると思う」こと。
「ポジティブとネガティブな心のつぶやき」の分かれ目は心にある、
楽観主義と悲観主義の違い。
悲観主義とは「無力感」のこと。
楽観主義は健康につながる。寿命も長い。成功を期待して望むと成功しやすい。楽観主義は幸運を呼び込む。できると思っているから、何度も挑戦する。
楽観主義vs(悲観主義)
悪いことは一時的だろうと思うこと。Vs(悪いことは続くだろうと思うこと。)
悪いことの原因は特殊な条件によるもの。Vs(悪いことの原因は普遍的。常にあらゆることにつきまとう。)
悪いことは自分の落ち度ではない。Vs(悪いことは自分の落ち度だ。)
人は人生のストーリーを持つ
そのストーリーに合わないと自殺したりする。
家族のストーリーを持つことの重要性。
子どもが成長する間に自信を持つためには必要な概念。自分の人生をストーリーとすることの重要性。
忘れることの意義
人は眠ることで多くを忘れている。生存のために必要な忘却。環境から与えられる天文学的な情報から、良い情報だけのフィクションに作り変えている。(限定合理性)
フィクションは私たちを向社会的、親切で寛大にする。
支離滅裂な現実世界に秩序を与えて、人生のストーリーとすることができる。
健康な心は、自分が満足するような嘘を言う。(楽観主義者)
現実主義者は、正確で現実的で落ち込む。真実は時に残酷だから。