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【カグラバチ】ボツになった考察の種

【はじめに】


六平国重、妖刀の元ネタについて調べてたら、なんか考察に使えそうだなと思う情報が溜まってきたので、それとなくメモしておきます。

気付きそうで、気付けない。

考察になりそうで、ならない。

見た人の考察の種になればいいなと思います。

【1. 長谷部国重】


六平国重周りの考察をしようと思った時に、元ネタになりそうな人を探した時に、パッと浮かんだのが、長谷部国重でした。

織田信長や、豊臣秀吉、黒田官兵衛の愛刀(諸説あり)であり、国宝の「へし切り長谷部」の制作者です。
棚ごと人の胴体をへし切った(圧し切った)という逸話からその名がつき、とてつもない切れ味だそうです。

長谷部国重周りを調べてみましたが、特に考察にかかわりそうなエピソードが見つかりませんでした。

【2.鍛錬】

第1話で作刀にあたって「鍛錬」というフェーズが特にピックアップされてました。

鍛錬とは、カグラバチ1話にある通り、玉鋼を折り返し、叩く作業のことです。本フェースは、「不純物を取り除く」、「炭素量を均一化させる」という目的のために行われるそうです。

また、鍛錬は基本複数人で行うそうで、大槌を振るって鋼を打つ「先手」と、テコ棒と小槌を持ち、先手に"どこをどのくらいで叩くのか"の指示を出す「横座」にて行うそうです。

指示に従って大槌を振ることが、「相槌を打つ」の語源らしく、1話で鍛錬の合間に挟まれるシーンで、金魚に対して相槌を打つ国重が描かれていたのですが、「鍛錬」と「金魚と国重」で「相槌を打つ」がダブルミーニングになってるのが面白いなと思いました。

【3.妖刀】

妖刀といえば、「村正」ですよね。
妖刀について考察しようと考えた時、パッと思いついたのが村正でした。

「村正」は室町〜江戸時代にかけて活躍した刀匠の名前です。刀匠村正は、特桑名の地に突然現れ、戦国の世に、安くて切れ味の良い刀を大量に作刀しました。

徳川関係者の死に村正が幾度も関わっており、その様々ないわれから、「徳川家に仇なす刀」と呼ばれ、討幕の象徴とされています。

カグラバチでは世界をひっくり返す(神奈備、わ倒そうとしてる実質討幕?)ことを目的とした毘灼が狙っているところが、なんか討幕の象徴っぽいですよね。。

【4.歌川国芳】

妖刀の元ネタを調べて、妖刀について考察しようと思って色々調べていたのですが、「これだ!!」とくるような元ネタが見つかりませんでした。
しかしその中で、浮世絵とカグラバチになんとなーく関係ありそうな要素が見つかったので紹介します。
まず、歌川国芳です。

歌川国芳/相馬の古内裏

1つ目は、歌川国芳作の「相馬の古内裏(そうまのふるだいり)」です。

戦争に負け一族皆殺しとなり、1人生き残った五月姫。その怨念を募らせた結果、妖術を会得。自身を「滝夜叉姫」と名乗り始めました。

彼女は仲間を集め、討幕を決行しようとしますが、光圀に阻まれてしまいます。

これは滝夜叉姫と光圀が相対し、姫が妖術にて巨大な骸骨を召喚している場面です。
(元ネタは大量の骸骨を召喚したのだが、国芳がアレンジして一つの巨大な骸骨に変えたらひい)

骸骨を召喚か〜〜。緋雪やん。

次です。

金魚づくし・百ものがたり/歌川国芳

歌川国芳の代表作と言っても過言ではない作品です。

擬人化された金魚が百物語の最後に現れた猫に慄く様子が描写されています。

金魚か〜〜。淵天やん。

こじつけすぎですよね。千鉱と緋雪は歌川国芳の代表作なので、味方サイドは国芳の代表作にヒントがあるのではないかと考えた事もありましたが、これ以上先に進みませんでした。

【4.歌川広重】

さて、浮世絵について調べている時に、「歌川広重」という方がいらっしゃることに気づきました。
こちら、代表作が、


歌川広重/東海道五拾三次より庄野 白雨

この横殴りの雨の表現が当時としてはかなり画期的だったそうです。

また行き交う人の様子や仕草がイキイキと描かれているのがいいですね。

歌川広重/五十三次名所図会四十七 亀山 風雨雷鳴

同じく雨と、遠くの方で雷が描かれています。

雨と雷か〜〜。刳雲やん。


国芳と広重から1文字ずつ取ると国重になる→国芳の代表作が味方勢力で、国重が敵勢力!?
という考察を考えましたが、可能性は低そうなので紹介だけにしときます。

【終わりに】


妖刀、国重を考察しようとして色々情報収集しましたが、ピンとくる物にであえませんでした。

他にも、妖術、妖刀が妖怪に関連するのではないかと考え、妖怪絵で有名な葛飾北斎の作品などを見たり、有名な家紋が妖刀の元ネタなんじゃないか、鍔の柄は家紋なんじゃないかと考えたりしましたが、なかなかピンとこず。

本来は考察したかったのですが、自身の実力や知見の不足のため、実りませんでした。
今回、考察のために調べた内容が、より博識な方や、広い視点を持った方の目に留まり、考察が深まれば良いなと思い、ボツにした調べ物をまとめました。

今回の内容は妖刀真打や国重の考察のために調べた内容でしたが、活かせず。没になったもののまとめです。
そして、以下が、そんなボツの屍をこえて書いた真打の考察です。長いので暇な時にでもぜひ。

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