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長船祐定:薙刀

天分7年(1538年)祐定の薙刀である。戦国時代真っただ中に鍛刀された薙刀です。天正3年5月には設楽原で織田信長軍と徳川家康軍が武田勝頼軍と激突。長篠の合戦が行われました。天正期は織田信長が天下統一に向けて動き出した時代です。備前祐定は末備前を代表する刀工です。祐定銘を切る刀工は60人を超えていたとも言われています。その中で俗名与三左衛門とした祐定が最も高名で優れた技術を持っていたとされており、その作刀は末古刀最上作に列せられています。戦国時代には大量の武器が必要だった為に、数もの束刀と、上級武将からの注文打ちがハッキリと分けられて作られていました。備前刀の大まかな判断として、備州長船、年紀無し、小ぶりは束刀が多く、備前国住長船、確りとした体配で年紀が入るものは大体が
注文品ということが出来ると思います。本品は備前国住長船祐定作 当時の高名な武将の薙刀であったと推測されます。紫曜。

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