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レカネマブ:アルツハイマー型認知症

レカネマブのような抗体薬
薬が承認されても、課題があります。
例えば、この薬は、使い方の難しい薬なのです。例えば、持病があると、病気によっては、薬の投与ができないこともあり、誰でも使えるとは限らないのです。また、薬は早期アルツハイマー病の時期に投与しないと効かないし、脳にアミロイドβがないと働かないので、薬を適切に使うためにも、きちんと診断する必要があります。
認知症に関連する学会が、このようなことも含めて、今後、アルツハイマー病の新薬が国内で実用化することを見据えた課題を、社会・患者・家族とも一緒に議論していきたいと提言しています。この提言に関わった教授曰く、「アミロイドPETという脳画像を撮影できる施設は少なく検査費用も高額で、現在、保険適用されていない」ということ。そして、「レカネマブのような抗体薬は一般的に高額と言われているので、承認されたときには、保険適用の範囲をどうするのか」という課題もあるとのこと。また「薬をいつまで使うのか、今後、さらに長期の薬の有効性安全性の検証も必要に」なるだろうとのことでした。
課題はありますが、レカネマブを使うことで、自立した日常生活を、より長く続けられる可能性はありそうで、患者・家族にとっては、希望がもてる薬になるかもしれません。

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