伊月一空の心霊奇話 ーそのいわく付きの品、浄化しますー 第38話
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第3章 呪い人形2 呪われた一空
バイトを終え、駅前のスーパーで買い物をしてから家に帰ろうとしたところ、店の前にチャラ弁の車が横付けされた。
「紗紀ちゃん今帰り? 送って行くよ。乗って乗って!」
車で送るもなにも、買い物に行きたいし、家は店から歩いてすぐなので丁重にお断りをする。
それに、こんな町中で目立ちすぎる高級車で送ってもらうなど、近所の人に見られたら何て思われるか。
「けっこうです。歩いて帰れる距離ですから」
そこへ通りかかった中学生が