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出張回想録Vol.21

“会者定離”
別れは出会いの始まり、

心ときめくサハラでのキャラバンを終えフェズからカサブランカまでの帰路は、バスで約8時間程でした。現在は5時間弱で行き来が出来るみたいですが、この当時は道路事情も悪く、
列車移動の行程も考えたのですが、料金が高かったので、少しでも安価なバスツアーの旅しか選択肢はありませんでした。
それでもこの頃の私にとってはとても高かったのですが…
でもそのおかげでツアー参加者と、とても仲良くなれ、帰りのバス車中は楽しいお喋りで盛り上がりながら過ごすことが出来ました。

・スペイン人の男性カップルとは、美食とアートの街バスクでのバル巡りの約束、

・西ドイツ人夫婦(現ドイツ)とは、ライン川下りとワイナリー巡りの約束、

・ブリティッシュエアーウェイズCAグループとは、ケニアでのキャンプ・サファリの約束等々、

コスメ販売をしている往路共にバスの隣席の詐欺師っぽいフランス人のオッチャンとは、アジアでのシアバターやコスメの販路を求め来年日本に来るみたいなので、東京で会う約束をしました。
オッチャンからは、シアーバーノキの農地化による西アフリカ後進国での低所得者向けの雇用を増やす活動とかの素晴らしい話を聞き、とても感銘を受けましました。
このオッチャン、サギではなく白鳥かもしれません。

オッチャンから「日本は湿度の高い国だから乾燥を防ぐシアバターは売れるか?」との質問がありましたので、「日本は四季があり特に秋冬は北風ピープーで乾燥するのでシアバターは必ず売れる!でもバターを伸ばす手間とベタベタ感が課題だ」と偉そうな意見を述べました。
そんなこんなで車中では再会話しや恋バナで盛り上がり、気づくとカサブランカ、ムハンマド広場にバスは到着していました。

後日談ですが、サハラ・キャラバンの皆さまと車中で交わした約束は、年数は掛かりましたが、全て実現しました。


翌日、商社Mカサブランカ事務所へ立寄り恒例となる業務報告と日本への出張報告書等の国際宅配をお願いし、カサブランカ空港に向かいました。
途中、商社Mの担当者と大西洋近くのレストラン「La Sqala」でモロッコ料理、地鶏のタジンを食べお腹を潤しました。
モロッコでのビジネスも今後、拡大しそうでとても楽しみです。

二日間の市場調査、シャトー訪問、休日のサハラ・キャラバン体験と、モロッコの滞在は出会いと思考の旅となりました。

次なるは、今回の出張の最後の国となりますエジプト・アラブ共和国です。


モロッコ料理、地鶏のタジン
「La Sqala」カサブランカ、モロッコ

つづく、、、、、、、、、、、

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