#6 終わりのない世界で

終わりのない世界で

死ぬこともできず

生きているのかさえ分からず

生きている意味も分からず

もう歩けないと何度も思いながら

これ以上はもう無理だと思いながら

何故ここにいるのか

てんをあおぎ

誰かに教えて欲しいと思う

でも映画と違い

ここには正義も秩序もない

そして、やるか

やられるか

私達はやることにした

そこに加わる事になったのがまだ子供。

少年でも男は男だという概念は拭えなかったが

ビリーを仲間に入れれば

使えるかもしれないと思った

リースと三人で綿密に計画を立てる事にした

だが、実際に行動に移すには難しい

三人とも素人

リースは頭の回転もいい。糞男に近づく役割にぴったり。

呼び出すのは私。

ビリーは見張り役。

三人で空き家に入り、計画をたてはじめたが、なかなか盛り上がりなかった

それぞれが過去の痛みを感じすぎていた

スマホからお気に入りの曲をかけた

If only I could tell you how I feel

どんな風にあたしが感じてるか伝える事さえ
できたら良かったのに

Cuz I know we were made for something real

私達はお互い本物の関係なんて呼べる存在として造られたのに

それを伝えられたなら
I wouldn't have say this to myself

自分自身にこんな事を言ったりしないだろう

I hope you cry

泣けばいいのに
I hope you cry

泣けばいいのに
I hope you know there's more to life

人生にはもっと沢山の事がある事を知って欲しいって　　　

I hope you cry　泣ければいいのに

ひたすらサビの

I hope you cry しか頭には入ってこない

あんたが泣けばいいのに

あんたが泣くことを祈ってる

泣いて苦しんでめちゃめちゃになってしまえばいい　

曲の解釈はバラバラになり

Uは違う意味=存在になっていく

固いミシミシいう床で三人ともバラバラに寝っ転がりながら

その曲を安定剤がわりに聞きながら

しかしなかなか眠りにつけず

明け方になりようやくまどろみ始めた

何処か遠くで鳥が鳴く声が聞こえる。。。