【DEEMO II】テクニックポイントの計算式と譜面定数について

はじめに

この前のアプデで追加されたテクニックポイント(以下TPと表記します)の計算式が知りたかったので調べてみた、という記事です。

(2024/3/31)内容に不正確な部分があったので修正しました。

結論

先に結論から書くと、各譜面のTPは

で求められるのではないか、ということになりました。式に出てくる用語の意味はそれぞれ以下のようになっています。

〇譜面定数: 1~11までの難易度レベルを小数第一位までに細分化した数値、各譜面ごとに設定されているがゲーム内では記載されていない
〇達成度: リザルトで出てくる%のこと
〇難易度補正: 譜面の難易度によって変わる数値

ここから、この結論に至った過程を記していきます。

過程

達成度とTPの関係

まず、達成度とTPの大まかな関係がどうなっているのかを見るために、楽曲「Echo over you...」Hard譜面(レベル8)の達成度を0 %から100 %までじわじわ上げていき、それに伴うTPの変化を調べていきました。結果は以下のグラフのようになっています。

図1: 達成度とTPの関係
青がFC・オレンジがACのデータ

ここから

  • 達成度とTPは基本的に比例関係にある

  • FCしたかどうかはTPに影響しない (FCしたデータでも、未FCのデータと同様に比例関係が成り立つ)

  • 達成度が100 %のとき、つまりACのときは比例関係から外れる
    =ACによるTPボーナスがある

ということが分かります。まずAC時のTPボーナスについて、これは比例関係から求まる達成度100 %時のTPと実際のTPのズレから、0.1のボーナスがあると推測されます。

次に譜面定数について、達成度100%のときのTPからACボーナスを除いたものがそのまま譜面定数になっているのではないか、つまり

譜面定数×(達成度/100)=TP

のようになっているのではないかと考えましたが、この式をもとに計算するとEcho over you...の譜面定数は8.53と中途半端な数字になってしまいます。レベル8譜面の譜面定数が8.53、というのは数値的には妥当ですが、難易度の細分化としての譜面定数は、小数第一位までであると考えるのが自然なように思います。

難易度補正の影響

そこで次に、TPの補正があるのではないか、より具体的には

譜面定数×(達成度/100)×補正値=TP

になっているのではないかと考え、色々調べてみることにしました。

次に示すのは自分のTP内訳なのですが、レベル11の4譜面をACしたときのTPが全部一緒であること、レベル11のTPとレベル10であるLost in the nowhereのTPが近い、という2点が見て取れます。

図2: 自分のTP内訳

ここから、

  • レベル11の4譜面をACしたときのTPが全部一緒
    =レベル11の譜面は全て同じ譜面定数を持つ

  • レベル11のTPとレベル10であるLost in the nowhereのTPが近い
    =レベル11の譜面とLost in the nowhereの譜面定数が近い
    =レベル11の譜面定数は11.0、Lost in the nowhereの譜面定数は10.8とか10.9くらい?

という推測をしました。要するに、レベル11の譜面定数は全て11.0で固定されているのではないかという考えです。この推測の下で、補正値がいくらなのかを求めました。レベル11AC時のTPは11.54であるため、ACによるTPボーナス+0.1を考慮してこのような式が成り立ちます。

11.0×(100.00/100)×補正値+0.1=11.54

計算すると、補正値=1.04となりました。この補正値を用いて、先ほどのEcho over you…の譜面定数を改めて考えてみると、8.2という値が算出されました(TPは最終的に小数第三位を四捨五入されていると仮定)。譜面定数としていい感じの値が出ましたね。他にも様々なデータに対して補正値=1.04を当てはめて計算してみると、全て矛盾なく説明することができました。

また、今までは難易度がHardの譜面についての話でしたが、他の難易度についても同様の検証をしてみると、Easy, Normal, Hard, Expertそれぞれで補正値は異なっており、結果として記事最初に示したようになりました。

まとめ

得られた式を使えば、達成率とTPから各譜面の譜面定数を計算することができます。色々な譜面の譜面定数を求めてみましたが、レベル11を除けば10.8が最大の譜面定数となっていました(先ほど出てきたLost in the nowhereやPhases of the Moonなど)。10.9はそもそも存在しないか、もしくは今後追加される予定なのかは分かりませんが、後者だとしたら怖いですね。

今のところはこの式で特に矛盾なくTPと達成度、譜面定数の関係を説明できているので、よければ譜面定数を求める際に活用してみてください。

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