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【MTG】30周年ミックスドラフトのプレイログ

30周年ミックスドラフト

現在MTG Arenaで「マジック30周年:対人ミックス・ドラフト」が開催中です。このドラフトは、現在Arenaに実装されているスタンダードパックの中身をごちゃまぜにして提供されるものです。ただ従来のキューブドラフトとは異なり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚という比率が概ね維持されています。そのため、バニラ(能力なし生物)やフレンチバニラ(飛行や警戒とかだけを持っている生物)がそこそこ出たり、単体では何の仕事もしないシナジーカードが多く含まれていたりします。デッキを組む難易度は結構高めです。
このドラフトの私の初プレイは、2マナクリーチャーを詰め込んだ白赤アグロで4-3でした。2回目のプレイでの、「たまにはちゃんと録画してテキストに残してみよう」という気まぐれにより、この記事を作成しています。

パック1

1-1 しつこい負け犬

文句なしで「しつこい負け犬」です。次点は何のデッキでも使える「回路の修理屋」でしょうか。この環境ではシナジー重視のデッキが組みにくい関係上、レアのアドバンテージで押せるのはありがたいです。

1-2 アゾリウスの空護衛

早速微妙なレアが出ています。弱くはないですが色拘束と強さがあんまり見合ってません。1-1に色を合わせるなら「不貞腐れる農家」ですが、ここはちょっと広く構えて「アゾリウスの空護衛」にしてみます。これは戦場に残ったときの影響がめっちゃ大きいクリーチャーです。

1-3 墓地解放

1-2のピックと、1-3のカードの多さから白青を目指してもいいのですが、ここは思い切ってレアの「墓地解放」にしました。重いので強いレアではありませんが、負け犬と相性が良いのが理由です。

1-4 ラクドスの火輪使い

また黒のカードが少なくて苦い顔をしています。とはいえパック内には黒以外でも大して強いカードがなく、黒赤を見据えて「ラクドスの火輪使い」を取ります。ここまでの赤の流れがすごく悪いので、記憶力が良い人なら「魂回収」や「予言」を取ってそうです。

1-5 強欲な血喰い

さっき単色カードを取っていれば、ここは「詮索する新聞記者」を取れたのですが、実際はしぶしぶ4マナ3/3接死の「強欲な血喰い」を取りました。変容で唱えることは、まず無いでしょう。

1-6 金色の両翼

アンコモンの「チェイナーの苦悩」は、現役当時もそんなに強かった記憶がありません。ゲームが詰まって飛行で決着する場合を考え、装備品の「金色の両翼」を取ります。

1-7 息詰まる噴煙

またカスレアが登場。黒の流れが息を吹き返しました。「闇の取り引き」や「最後の支払い」も強いですが、全除去としてもコンバットトリックとしても便利な「息詰まる噴煙」を取ります。刺さらない相手にはサイクリングできるところも便利。

1-8 毒血勢団の影歩き

6マナ除去や青の3マナ除去もありますが、忍者「毒血勢団の影歩き」をピック。手持ちのクリーチャーが少ないのでそちらを優先します。直近のドミナリアの習慣で早めに2色土地を取りたくなりますが、ここはガマン。

1-9 返報

1周してきました。大したカードは残ってませんが、M19デフレ時代の弱い除去である「返報」を取ります。今後白をやることになったら普通に使えるカードです。

1-10~1-15

残りは適当なカードを取って1パック目終了。紙の取り切りドラフトなら1手目でマネーピック確実の「風景の変容」が最後のカードです。
所感としては、1色目が黒なのは確実で、2色目が白青赤のどれかという感じになりました。勝ち手段やアーキタイプはとくにまだ考えてませんが、やや遅めのデッキが想定されます。

パック2

2-1 太陽の神のお告げ

あまり心惹かれるカードのないパックです。レアとアンコモンは用途が非常に限られていて微妙です。1パック目で「鼓舞する突撃」を取っていたので、白の横並べデッキを考えて「太陽の神のお告げ」にしました。次点は「火想者の器」「神秘の炉」「砦のマストドン」でしょうか。

2-2 蓄霊稲妻

「ギルド門通りの公有地」がイラスト違いで2枚出ています。ここも黒の強いカードは無し。1パック目で黒赤の2色土地を取ったので、赤の除去は使えるかもしれないということで「蓄霊稲妻」をピック。

2-3 蜘蛛の女王、ロルス

!?!?!?!?
ここでスーパーレアが降臨。このカードをきっかけに黒をやり始めてもおかしくない大爆弾がなぜか流れてきました。1パック目で黒を積極的に取ったご褒美でしょうか。明確なフィニッシャーが手に入ったことで、防御的な手組みが許されます。

2-4 幽閉

「不動のアルマサウルス」「大胆な盗人」など有力なカードもありますが、思考が防御的になっているので「幽閉」を取ります。1マナ与えてしまうとはいえ、土地以外のパーマネントを何でも除去できます。

2-5 ナヒリの束縛

ここも除去の「ナヒリの束縛」です。まだ手持ちのクリーチャーは少なめですが、除去が多めにあってもよいだろうという考えです。このへんの流れで、2色目が白に確定しました。

2-6 高くつく略奪

赤や緑の流れがよく、白や黒は全然ありません。ドローカードとしてしぶしぶ「高くつく略奪」を取ります。最近までよく見た「命取りの論争」の下位互換カードです。

2-7 格納庫の整備士

低マナを埋めるクリーチャーとして、2マナ2/2は及第点。「格納庫の整備士」をピック。「太陽の神のお告げ」の使い回しも狙えます。

2-8 幽閉

白の除去が2枚も余ってきています。このような、入っているカードの傾向がバチバチに偏っているパックもミックスドラフトならではという感じですね。ありがたく「幽閉」をもう1枚いただきます。

2-9 砦のマストドン

2パック目も1周。ロルス以外にゲームを固める大型カードが少ないので、ここは大きな「砦のマストドン」を取ります。多色化しなくでもデッキになりそうという目処が立ったので、マナアーティファクトはスルーします。

2-10~2-15

残りのピックで、脇を固めるカードを結構取れました。「縄張り持ちの槌頭」はイクサラン環境でのコモン最強アタッカーの1枚です。
2パック終了時点では、カラーが白黒に固まり、クリーチャーの質は全体的に微妙ですが、それ以外のスペルはまあ強いといった印象です。

パック3

3-1 神の間の守護獣

自パックはまたも噛み合わないカードが並びます。3マナのエンチャント除去は過多ですし、横並べデッキでもないので「銀炎の儀式」も微妙です。今さら赤タッチを検討し直す理由もありません。最短4マナで盤面を膠着させられる「神の間の守護獣」を時間ギリギリで選びます。

3-2 黙示録、シェオルドレッド

!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?
紙の末端価格1万円とも言われる超絶怒涛のレアが降臨。上からも下からも大爆弾を流してもらえてお祭り状態です。これも1秒でピックが完了しました。この段階でもう、「爆弾2枚のどっちかを維持すれば勝ち」のデッキに固まりました。

3-3 月皇の古参兵

打って変わって何もないパック。3マナと4マナは手持ちが結構あるので、1マナの「月皇の古参兵」を取ります。

3-4 シュタルンハイムの駿馬

これも塩パック。緑をやっていたら小躍りしそうなパックでもあります。飛行クリーチャーが手持ちに全然いないということもあり、しぶしぶ「シュタルンハイムの駿馬」を取ります。

3-5 黄昏の享楽

明らかに白黒が混んでいそうですが、今さら方針変更もできません。防御寄りの「黄昏の享楽」をピック。対アグロで頼りになるカードです。

3-6 天界の処罰者

急に選択肢が増えました。「機械仕掛けの召使い」と「天界の処罰者」は大差ありませんが、一応飛行クリーチャーがいるので後者を選びました。後知恵では前者の方が良かった気もします。

3-7 機械仕掛けの跳ね橋

ぜんぜん選択肢無し。序盤の戦力を止めつつタッパーにもなれるので、悪くはありません。

3-8 頂の預言者

また選択肢は増加。エムリーを誰も取っていないことにビックリしつつ、大きいところの補強で6マナ5/5をピック。同じ占術2をする3マナ2/3も決して弱くはありませんが、3マナはもう飽和しています。

3-9 市民の拘束

自パックのレアが1周してくる悲しみ。既に除去多めとはいえ、他に取るものも無いので除去を獲得します。

3-10~3-15

シェオルドレッドのパックから「勇敢な駿馬」をピックできたのが収穫です。青赤緑の3色は明確に空いていました。
3パック目の収穫は何と言っても黙示録さんで、あとは正直流れが悪くて強いカードは取れませんでした。ただ、数合わせとしては十分です。

完成したデッキ

土地は平地9枚、沼8枚

レアと除去をぶち込んで、デッキの完成です。6マナが多く見えますが、そのうち2枚は予顕や忍術で4マナ相当になります。序盤のクリーチャーや除去で盤面を固めつつ、爆弾2枚を定着させて勝負を決めるというわかりやすいデッキになりました。強さが微妙なカードもありますが、赤や青のタッチをするほどでもないと判断しています。
クリーチャーはロルス・お告げ・享楽を含めて15枚。その他スペルは8枚で、内訳は除去6枚、ドロー1枚、サポート1枚です。とにかく爆弾をよどみなく出したいので、土地は17枚確保しました。

対戦

①青黒:勝利(通算1-0)

序盤は「霜のオオヤマネコ」に「海駆けダコ」を変容して攻め立ててきましたが、それ以降の盤面展開は鈍いまま。ロルスとシェオルドレッドが着地し、シェオルドレッドは対処されましたがロルスのもたらす物量で圧倒できました。

②赤緑:勝利(通算2-0)

2マナ1/2のマナクリーチャーが殴ってきたところを「太陽の神のお告げ」で対処する良いスタート。しかしロルスは対処されて盤面は膠着。満を持してシェオルドレッドを出すも、「アクロス戦争」でパクられて大ピンチに。シェオルドレッドを「幽閉」、フルアタックからの息詰まる噴煙で相手の数を減らし、最後は忍術でダメージを通して辛くも勝利しました。

③青黒:勝利(通算3-0)

こちらの序盤のクリーチャーがすべて除去され、殴るたびにドローするクリーチャーでリソースに大きく水を開けられます。それでも何とかロルスを引き、相手のコンバットトリックで苦しいブロックを迫られつつも何とか盤面を維持します。その間に引き入れたシェオルドレッドを相手が対処できず、ライフを減らしていって勝利しました。本当にロルスとシェオルドレッドの2枚でひっくり返した試合です。

④青赤:勝利(通算4-0)

「呪文喰いの奇魔」と3/4飛行によってかなり押し込まれ、シェオルドレッドを相討ちで使わざるを得ない状況になります。3/4飛行への除去もかわされ、地上と飛行ですれ違いの殴り合いとなります。その後、サイズの大きいクリーチャーや除去を追加で引けたので、運良く勝利できました。

⑤白黒:勝利(通算5-0)

お互いに小さめのクリーチャーを並べ合い、大きいところは除去で弾く展開で、長時間膠着します。そんな折に「墓地解放」を置けたことで、クリーチャーの数が徐々に開いていき、シェオルドレッドも追加して押し切ることができました。

⑥赤緑白:敗北(通算5-1)

相手の展開が素早く、シェオルドレッドや3/6警戒もキレイに対処され、防御が間に合わずにそのまま負けとなりました。平地を1つしか引けなかったとはいえ、こちらの引きはさほど悪くもなく、相手の攻撃力にただ脱帽です。

⑦黒赤:勝利(通算6-1)

「息詰まる噴煙」でクリーチャー2体を除去する、最高の立ち上がり。その後もロルスと除去で盤面を完全に掌握して危なげなく勝利しました。

⑧白緑:勝利(通算7-1)

相手の土地が3枚で詰まったところをロルスで攻め立てます。ロルスは退場させられますが、その間も蜘蛛が殴り続け、シェオルドレッドが登場したところで投了となりました。

まとめ

2回目のミックスドラフトは、レアと卓の流れに恵まれて7勝1敗となりました。かなり広い範囲のカードが登場するので、シナジーよりもカードパワーが物を言う環境で、その強みが最大限発揮されたデッキになったのではないでしょうか。
もうすぐ「兄弟戦争」が発売されますが、それまではもう少しミックスドラフトで楽しみたいと思います。

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