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【MTG】多元宇宙のショーケース・フレーム
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マジック・ザ・ギャザリングの最新セット「機械兵団の進軍」の全カードが公開されました。このセットは、巨悪ファイレクシアがありとあらゆる次元に侵攻を仕掛けるという内容で、色々な世界観がごちゃまぜになって収録されています。ゲーム的には新カードタイプの「バトル」が目玉ですね。
「機械兵団の進軍」の伝説クリーチャーは、特別版では出身次元のショーケース・フレームで描かれています。「ストリクスヘイヴン」の「ミスティカルアーカイブ」、「兄弟戦争」の「旧枠版アーティファクト」に連なる特殊再録枠として、「多元宇宙の伝説」という伝説クリーチャー群も設けられています。この記事ではフレームに注目して見ていきたいと思います。
新ファイレクシア
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左が今回の再録、右が元となったセットのショーケース・フレームです。ファイレクシアの油を表す水墨画みたいなアートが特徴です。フレーム部分は普通のボーダーレス・カードと大差ありません。10年以上前から前振りしてきた新ファイレクシア編も今回で最終回となります。
イニストラード
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イニストラードからは、「真夜中の狩り」に登場した秋分カードが採用されています。秋分カードは主に狼男に使われたフレームでした。前回のイニストラードでは、他にも永遠の夜カード、吸血鬼の牙フレーム、Double Featureフレームなどがありました。サリアは永遠の夜カードにはなっていましたが、秋分カードになるのは初めてです。
ニューカペナ
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カペナ次元の大都市ニューカペナに侵攻したアトラクサが、なぜかニューカペナの黄金時代カードで登場します。アトラクサは元々ミラディンの生物だった可能性が高いですが、何かニューカペナに起源があるんでしょうか? 黄金時代カードは3色カードに存在したフレームで、他にはアールデコ・カード、摩天楼カードなどの特殊枠がニューカペナにはありました。
神河
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前回の神河は侍・忍者・その他にそれぞれ特殊フレームが用意されていたセットで、今回は「その他」にあたる淡光フレームが採用されました。特別版のイラストはすべて日本人イラストレーターが手掛けており、今回もきっちり日本人のようです。
ドミナリア
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長い歴史を持つドミナリアは、直近の「団結のドミナリア」で登場したステンドグラス版です。「灯争大戦」ではプレインズウォーカーにステンドグラス版がありましたが、ドミナリアでは伝説のクリーチャーと基本土地に割り当てられました。ちなみに伝説のカードの通常版フレームが制定されたのは「ドミナリア」からです。
ゼンディカー
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「ゼンディカーの夜明け」で登場した面晶体風のフレームで、上陸を持つカードに存在した特別版です。ゼンディカーといえば土地のゼンディカー・エクスペディション2種が有名ですが、そちらは使われませんでした。
カルドハイム
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今回の再録で最も面白みのない次元です。歴史が浅いこともあり、「多元宇宙の伝説」に収録されるすべてのカードはバイキング・ショーケースで登場済みで、しかもすべてアンコモンです。一応通常カードの方ではレアの「インガとエシカ」がいます。
エルドレイン
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来年度にまた訪れるエルドレインは、ショーケース・フレームの元祖です。出来事を持つ当事者カードだけが持つフレームでしたが、マイナーチェンジで普通のクリーチャーにも適用されました。カードテキスト欄だけでなくカードタイプ欄のデザインもちょっとスッキリしています。
テーロス
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「テーロス還魂記」の星座仕様ショーケースは、神と亜神のみに許されたカードでした。今回のカードのうち、神か亜神はそのままのデザインですが、そうでない一般生物はクリーチャー・エンチャントを示す枠が撤去されてボーダーレスになっています。
カラデシュ
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デザインよりもラガバン再録で話題になったカラデシュです。マスターピースとして収録されたKaladesh Inventionsのデザインです。元のシリーズはすべてアーティファクトですが、非アーティファクトに対しても採用されました。さらに元は英語・フォイルしかありませんでした。機械巨人がいたので、有色のデザインは元からありました。
アモンケット
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アモンケットもマスターピースのAmonkhet Invocationsが使われましたが、デザインは大きく手が入っています。元の特殊フォントは扱いにくいので通常フォントになり、カルトーシュ風の文字装飾もなくなり、下部情報欄も一般的レイアウトになりました。また、元のデザインだと多色カードは周縁部の色が金一色でしたが、今回のデザインだと2色に分かれています。縦書きP/Tはそのまま残りました。
ストリクスヘイヴン
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アルケヴィオス次元にあるストリクスヘイヴン学院からは、ミスティカルアーカイブのデザインが採用されています。元のカードはすべてインスタントかソーサリーだったので、クリーチャーのデザインが出るのは今回が初です。ミスティカルアーカイブには日本独自のバージョンもありましたが、そちらはさすがに使われませんでした。
イコリア
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ここからは今回が初出であるフレームです。元々は変容クリーチャーにアメコミ風の特別版がありましたが、今回はさらに水晶風のフレームが付いています。イコリアといえばゴジラ版カードが印象的なので、アメコミ版は正直あまり記憶に残ってません。とっても評判の悪いメカニズムだった相棒カード10枚がまさかの全再録です。
タルキール
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タルキールは特別版がまだない時代でしたので、新しく龍のモチーフっぽいフレームが付けられています。枠のベースはグレー、イラストはモノクロと、多色推し次元の割には結構地味めのデザインですね。殺伐としたタルキールの雰囲気に合っているといえば合っています。
ラヴニカ
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パイオニアで長らくお世話になったニヴ先生の別バージョンが出て嬉しい限りです。ラヴニカも特別版がなく、穏やかな都市の雰囲気を感じさせる枠とイラストが設定されました。「灯争大戦」で半壊したラヴニカですが、またまたヤバい連中が乗り込んできました。今後再訪する時は活気が戻っているのでしょうか。
イクサラン
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最後は来年度の再訪が決まっているイクサランです。金貨のようなものだけが描かれており、数ある特別版の中でもかなり突飛なデサインです。おそらく次回のイクサランで使われるフレームの先出しでしょう。このフレームで公開されているもう1枚のカード「ガルタとマーブレン」も同じように金貨っぽいデザインです。