海の中道のラッコのはじまり1
海の中道のラッコについて、福岡県立図書館で「にしてつニュース」という広報誌のアーカイブからラッコに関する記事を見つけました。そしてその情報を基にマリンワールド海の中道のオープン当初からラッコを飼育担当されているスタッフからメールで話を聴くことができました。
一番最初にマリンワールド海の中道にやってきたラッコは、オホーツク水族館から里子に出されてきた「ラッキー」であることが書籍「がんばれ!赤ちゃんラッコのラリー」と西日本新聞の記述からわかりますが、マリンワールド側では記録に残っていないようでした。
ここでは1990年にアラスカからやって来た4頭のラッコたちと長崎水族館からやってきた「智佐」と大分マリーンパレス(現うみたまご)の「カイ」について触れます。
まずはにしてつニュースから当時のラッコに関する記事の引用です。
にしてつニュース1990年4月号
にしてつニュース1990年5月号
かわいいラッコの赤ちゃんをヨロシク
マリンワールド海の中道で今一番の人気者はラッコの赤ちゃんたち。
このラッコの赤ちゃんたちは、昨年の春、アラスカの海がタンカー事故で汚染された際、救助された母親ラッコが、ワシントン州シアトルの水族館で出産した子供で、生後7~10ヶ月。人間にするとヨチヨチ歩きを始めたくらいの赤ちゃんたちです。
ラッコはイタチやカワウソなどと同じイタチ科の”海獣”で、貝やイカやカニが大好物。なかなかの大食漢で、一日に体重の4分の1もの餌を食べます。
石ころをひろって胸にのせ、貝殻を打ち付けて割ったり、ボールや輪を使って遊んだり、顔やからだの毛づくろいをする姿がとてもかわいらしく、女性や子供たちのアイドルになっています。
マリンワールドのアイドル、ラッコの赤ちゃんたちをぜひ見に来てください。
にしてつニュース1993年2月号 FAMILY GARDEN
遊園地のウラカタさんニューフェース
遊園地やマリンワールドで働くウラカタさん。目立たないところですが、大変なお仕事です。生きた動物や魚を飼育する難しさにようやく慣れてきた二人のウラカタさんに苦労話などを伺ってみました。
※到津遊園のレッサーパンダとマリンワールドのラッコの飼育員さんへのインタビュー
マリンワールド
マリンワールドの人気者・ラッコの面倒を見ているのは篠原真岐子さん。アシカとイルカのショーではナレーションを担当。「ラッコはオスのゲン・メスのアスカ、キキの三匹に毎日決まった時間に、えさを与えるお食事タイムを受け持っています。」大好物のイカや貝を手渡すとすり寄ってくるほど、すっかりなついています。
「九頭いるアシカの顔の見分けがつかなくて、苦労している」そうです。「動物が大好きだから」と、この道に入った篠原さん。「今は一日も早く、動物が何をアピールしているのかがわかるようになりたい」とか。ラッコやアシカの話をする時は目がいきいきと輝いていました。
ここでアラスカからやってきた4頭のラッコのうち、名前がわかっていた「アスカ」「ゲン」の他にもう1頭「キキ」というラッコが登場しました。
にしてつニュース2000年2月号
ラッコの「智佐」が「マナ」の母親の「マリン」を出産した記事
次の記事ではマリンワールド海の中道のスタッフから伺った、過去に飼育されていたラッコたちについて引用を交えて紹介します。