光と影のプレイリスト
THE BACK HORN光と影シリーズが3曲出揃ったので個人的光と影プレイリストを作りました。
あんまり何も考えずに直感で選んだ割にはなかなか良い感じになった気がしてここのところずーっとこれ聴いてる。光と影を交互に並べております。と言うわけで超個人的自己満プレイリスト発表&解説始めるわよ!
1曲目 タイムラプス
もうほんとすごいよねこの曲。最初の柔らかく光が射し込んでくるイメージからシンバルのカウント後のギターで一気に眩しいくらいの光のシャワーが降り注いでくるのが目に浮かぶ。最後まで光でしかない曲にどんな歌詞をつけるのかと思ったらちゃんと影の部分まで表現した歌詞になってて泣いた。「光」と言う言葉を決して前向きな言葉として使ってないところ、バックホーンにしか描けない光だと思った。山田さん×松田さんの曲はほんと名曲しか生まれんな。2番のAメロのドラムとベースが同じタイミングで鳴らされるとことBメロのドラムンベース風になるとこ、光すら奪われても歩き続ける強い意思を感じてとても好き。たとえ目が見えなくなっても音だけで光を感じることは出来るんだなと思いました。
2曲目 ユートピア
単純に好きだから入れた。曲のイメージだけで影曲!って思ったんだけど歌詞はめちゃめちゃ前向きなのよね。このダークな曲調でこんな力強く前しか見てない歌詞が乗ってるのが良い。バックホーンでここまで横ノリのファンクっぽい曲珍しいなと思ってる。なんかうまく説明出来ないんだけどめっちゃ好きですこの曲。「神風が吹いたその瞬間を狙え」ここ特に好き。またライブでやって欲しい。
3曲目 グローリア
バックホーンの曲の中で最も光を感じる曲第一位(わたし調べ)バグパイプ風イントロで一気にテンションぶち上がって最後までフル笑顔で聴ける。正直最初はピンと来てなかったんだけど、雨の野音で最後の大サビ山田さんが「君の気持ちが晴れたなら」って歌った瞬間から大好きになった。何があってもバックホーンがいるから大丈夫って思える曲。
4曲目 突風
小説読んでるから歌詞めっちゃ胸糞。個人的には超鬱曲。わんこ殺しといて何が突風じゃハゲ(突然のネタバレ&思い出し苛つき)でも曲はかっこいいから大好きです!Cメロのボーカルとドラムの応酬からのサビで16ビートになるとこテンション爆発しちゃう。ドラムがずーっとかっこいいんよな…落ちサビのギターとドラムのユニゾンも堪らん。
5曲目 希望を鳴らせ
影があるからこそ光を感じる曲。コロナ禍で聴いた時、ほんとにこれを希望にライブ行ってた。これもドラムがかっこいいですね!ド頭のフィルからもう痺れる。シンプルな8ビートを刻みながらボーカルの熱量に比例するみたくスネアの連打から大サビでめちゃくちゃ盛り上げてくるとこほんと好き。「曇天模様のユニヴァース 光を奪って行く」ってタイムラプスにも繋がってるね。こうやって1回へし折られてからの立ち上がる力をくれるのがバックホーン。「逆境の中で自らを誇れ」って何処までかっこええねん。好き。
6曲目 ジャンクワーカー
お経。初披露の野音の時はテンションおかしかったからめちゃくちゃ盛り上がったけど歌詞が鬱すぎる(笑)とりあえず叫べって言ってるだけでどっこにも救いなど無い。2番Cメロが特にきつい。ただ演奏は楽しそう。サビのニルヴァーナインスパイアギターでついにやにやしちゃうね!
7曲目 光の結晶
これはもう光ですわ…。一生好き。この曲と言えば東日本大震災直後の仙台でのワンマン、「そしてここから始まっていけ」で泣いたの思い出す。ライブでラストサビ前の松田さんがスネア叩く時のステージ照らされる瞬間毎回ぐっと来て堪らん。直接的な光を放ってる訳じゃなくて反射する煌めきなのが何処か切なくて良い。やっぱりこの頃から光の裏にある影をちゃんと表現し続けてるんだなぁと改めて思った。
8曲目 修羅場
賛否両論ありましたね〜(笑)正直わたしも最初はドン引き派だった。今となってはライブでこれ聴くの楽しすぎてテンション上がるまである。山田さんに「ハイは一回で良い」って吐き捨てられる快感に目覚めてしまった、どうしてくれる(キッショ)第一印象悪いほど後々好きになるパターンですかね。サビでめちゃくちゃに罵声の限りを尽くしてくれるのも代わりに怒りを吐き出してれてるようで気持ちいい。それにしてもここまで胸糞な歌詞が書けるのも才能でしょう。でもこれ夫側の相手はプロの方だよね?妻側はガチ恋っぽいけどどうなんだろ。もしかしたら一組の夫婦の話じゃないのかもとか思ったり思わなかったり。演歌パートの山田さんの熱の入り方は音源でもライブでもゾッとする。あとその前のリズム隊大暴れゾーンは言わずもがなかっこいいです。きっとバットエンドなんだけど、不倫されてこんな死ぬまでブチ切れるほど他人を好きになれるってそれはそれで光では?って思う。そんな風に誰かを好きになってみたく…は無いですね。不倫ダメ、ゼッタイ。
9曲目 閃光
これもド頭のカウントからのフィルで既に最高。同じ光でもこの光はほんとに一瞬一瞬の輝きって感じがする。バチバチって煌めいてる眩しい光。歌詞の内容ほとんどタイムラプスといっしょで、福島組の死生観の繋がりみたいなのを感じた。ライブのことを歌ってるって栄純のチャンネルで話してたやつ見てから聴く度泣きそうになる。一瞬の輝きを一生忘れないって、バックホーンのライブで何度思ったことでしょう。この歌詞そのまんまバックホーンに返したい。
10曲目 8月の秘密
影曲のつもりで入れたんだろうけど選曲してる時好きすぎて条件反射でぶち込んだだけな気もする。始まりから終わりまで歌詞も曲も不穏で美しくて切なくて堪らなく好き。何万回も言ってるけど「きれいで汚すぎた悲しいあの秘密は誰にも言えないから君に会いたくて泣いた」このフレーズだけでいっくらでも妄想が膨らんでしまう。反戦歌説は栄純本人が否定してたしその考察は防空壕に引っ張られ過ぎなだけな気がするので個人的にも無しです。ラスサビ「また会えるからと踏切の向こう側」の「ふーみきりーの」がライブでは「ふみきりーの」になるとこエモくて大好き。
11曲目 導火線
影の夏曲が8月の秘密ならこっちは光の夏曲だと思って入れた。もーーばっちばちにかっこよくてかっこよくて何も言えん。頭からラストまでずーっとドラムかっこいい。当時松田さんのドラムセミナーが白河で開催された時、チュートリアルで松田さんがこの曲演奏してくれたのまじで贅沢過ぎてあの夜に死にたかった。あと日本のテンションの上がるイントロ100選殿堂入りとして名高いですね。こんなん全員好きだろ。松田さんの16ビートのハイハットの繊細な響きだけでご飯とかいらない。サビのチャイナが粋でニヤニヤ止まらん。「躊躇うこともなく思い煩うこともなく戸惑うこともなく君よ幸せになれ」このフレーズが特に秀逸。誰かが幸せになるには誰かが不幸にならなきゃいけないこの世界で、優しい君にそんなこと何にも気にせずに幸せになって欲しいって真っ直ぐな気持ちに胸がぎゅっとなる。
12曲目 フェイクドラマ
ジャンクワーカーに似ている(笑)どっちもかっこいいから好き。ダークな雰囲気だけで影曲として選んだけど松田さんが一貫して伝えたいことはとにかく今を精一杯生きろってことなんよなぁ。タイムラプスもそうだし情景泥棒もだし過去を遡れば枝とかもそうでしょ。やっぱり前世夢半ばで海に散ってしまったからなんだろうな(当たり前のようにバックホーン前世特攻隊説を出す女)終始ドラムに絡みついてくるみたいなねちっこいベースラインがとても好きです。
13曲目 JOY
最後に鳴らすのは絶対にJOYだと決めていました。イキルサイノウのジョーカーの後の未来ぐらい浄化作用があるよね。曲に然り歌詞に然り音に然りどこを取っても優しい光で溢れていていつ聴いても涙を禁じ得ない。ライブで手拍子を煽る福島組が天使のようでこの曲が演奏されている時のステージは天国に見える。「たとえどんなに遠く離れていたとしても君が見つける光であり続けたい」が「光でありたい」じゃなくて「あり続けたい」なとこが泣けるよね。何が変わってもバックホーンだけはわたしを救い続けてくれるんだって思わせてくれた。うう…大好き(泣いてる)2番サビ前のタムのフィルの音質があったかくて好き。松田さんのタムとフロアタムの音、曲によって苦しくなるほどの重圧に感じたり包み込むようなぬくもりを感じたりするのすごいなって思う。「君に何を伝えよう 生きる喜びそれ以外に」ほんとこれに尽きる。バックホーンのライブほど、生きてる実感を得られる時間は無いよ。いつもありがとうございます。
と言う13曲でした。アカイヤミとかジョーカーとか未来とかシンメトリーとか光の螺旋とか入れたい曲もっとあったけど最後の光曲が出たらまた改めてやろうかな。選曲してて思ったのは、光と影ってコンセプトシリーズをやるまでもなくバックホーンの音楽はずっとこのテーマで作られて来たんじゃないかってこと。光を描くには影があって、その逆も然り。人間は表裏一体。どっちもあるからどっちも成り立つのだなぁ、なとと思いながら今日も明日も明後日もバックホーンを聴いて生きていきます。最後まで読んでくれてありがとう。ご縁があればまた会いましょう。