相性は良かった。感性は違った。
私が覚えているファーストデートは中学三年生の冬。
趣味がゲームや漫画を読むことだった私は彼に「近いところがいいな」と今考えるとありえないようなことを彼に言うと、彼は優しく笑顔で「今の時期寒いもんな!俺ん家でいい?」と言ってくれた。
中学校の校区が狭かったため、彼の家は私の家からも近かった。登下校も時間の会う日は一緒に投稿したりもしていた。彼も彼も数学が好きで、ゲームや漫画も好きだったから意気投合し、付き合った。
でも、私は恋愛に関する知識などまったくなく、誰かと遊ぶとなると、近所の男子の家でゲームをしたりしていたので男子と恋愛なんてものは全く想像のつかないようなことでした。
そんな私と付き合ってくれた彼は、ちょっと変わってるけど顔立ちは整ってて、女子にも人気があった人だった。そんな彼と付き合い、彼の家に行った時に何をしたらいいのか、何を話したらいいのかわからず、いつものように彼とゲームをして終わった。
彼はちょっと不満そうにしていたが、何も言わずに私に付き合ってくれた。私はそれに気づいていたけど何をしたらいいのかわからず、私のファーストデートは終わった。
内気で恥ずかしがり屋だった私は彼の[理想の彼女]ではなかったらしく、「感性の違いが俺には辛い。」とLINEで送られてきてあっさり別れた。その時の私は、自分に可愛げがなかったから愛想を尽かされたのだろうと思った。というか、そう解釈していた。彼には申し訳ないが、未だに私にはこの文の持つ意味がわからない。
甘酸っぱさなどは無かったけど、素敵な恋をありがとう。