今日でカナダ移住6年目に突入。皆様に感謝です。
2021年の7月18日で、我が家族はカナダ生活5年が経ち、6年目に入りました。
カナダに来たばかりの頃は「日本からカナダにきて5年です」という人に出会ったら、もう恐縮するというか尊敬するというか、カナダ生活のプロが目の前にいると感じたものです。
はたして自分がそのプロになったかといったら、それなりに図々しくなったくらいで、英語は相変わらずいい加減だし、充分な収入を得ているわけでもないですが、そこそこ幸せな日々を送っていると思います。
思い返せば、渡加して1年半くらいで「これはいけるかな」と永住権までの手ごたえ(主に子ども達の適応力)を感じ、3年で無事に永住権がとれて、5年経ってようやく安定したカナダ生活のスタートラインに立っているように感じています。(デイケアに子どもをあずけられるようになったのが大きい)
そう、5年でスタートラインって感じなんですよね。それまでがあまりにも必死すぎて。コロナもあったし。
(我が家の対面にある個性豊かな家並み。隣人にも恵まれている)
永住権は通過点に過ぎないとか、婚姻届けのように紙切れ一枚の手続きに過ぎないなどと言う人がいますが本当にそうなのでしょうか?
我が家にとっては通過点とか紙切れといえるような軽い存在ではなくて、永住権がとれたからこそ、就労ビザ更新手続きから解放され、子ども達の無料サマーキャンプへの参加(今年はデイケアに行くので参加せず)や、妻の職業訓練プログラムとその後の面接と試験、そして明日が初出勤日となる就職(ちなみに私より給料が良いw)は、永住権があるからこそのステップアップだと思うのです。
それと何より心の余裕の持ち方が変わってきますからね。
これは、永住権を目指している人に対するマウンティングではなく、むしろ、永住権申請中や、取ろうと思っている人へ「やっぱりこのまま進んでも良いんだ」と感じてもらえると嬉しいです。
先週、職場の同僚が永住権を取得しました。こっちまで嬉しくなりました。
その韓国人の同僚が言うには、
「毎年誰かが「最近は永住権取得プロセスが早くなったんだって」と噂話を持ってきたり「私は早く取れましたよ」と言ってきたりするのを経験したけど、どの情報も無駄に期待させるだけで、人より長くかかった自分たち夫婦には関係がなかった」
とのことですが、今現在、申請している人の中で、この言葉に激しく共感する人がいるかと思います。
「でも、必要な時に必要な情報をくれる人、応援してくれる人に恵まれて、ホント、皆さんのおかげで永住権を取ることができたのです」
この言葉に私も激しく同意しました。
このブログを読んでくれているあなたや、友人、そして家族にいかに救われたことか。特に日本の実家の父親には頭が上がりません。
一方で、私にとっては残念なことをその同僚は言っていました。
「これでようやくマニトバを離れられます。アパートの契約期間が切れるのに合わせて他州に行くつもりです」
ええ~!
いなくなっちゃうの?
聞けば、マニトバがそれほど嫌だったわけではなさそうです。
ただもっと暖かい気候で、自分が以前取得した資格を活かせる職が多い都会に住みたいからだそうです。(←あ! これってマニトバが嫌いってことか。笑)
偶然にも一昨日、同じ職場の日本人の同僚も他州に仕事を見つけて、今月いっぱいで退社すると伝えてきてくれました。寂しくなります。
よく考えてみたら、他にも仲良くしてもらっていた同僚が2人、この6,7月に退社したので、合計4人も私の数少ない顔見知りがいなくなってしまったのでした。
さらに、喪失は続きます。
私の語学学校時代(2017年)から家族ぐるみでお付き合いしていた韓国人の親友が、息子さんの大学入学に伴い、8月終わりにバンクーバーに引っ越しすると知ったときは、あまりのショックに寝込んだほどです。
高校卒業と大学入学をうちの裏庭でバーベキューをしながら祝って、別れを惜しみました。
彼らのウィニペグにある家を売って、バンクーバーに家を買った話は面白く、家財を減らすためにKijijiという掲示板でソファーなどを売った話(特にトレッドミルは買った時と同じ値段で売れたのはコロナ時期だからとのこと)や、これからのバンクーバーへの引越しの大変さ(U-haulのトラックを予約済み)を最期に語り合えて良かったです。
以前のブログ記事にも書きましたが、エアコンの故障などによるお金の喪失に続いて、同僚や友人の喪失が続き、落ち込むことが多かった日々でしたが、私の家族の周りの環境がガラリと変わっていき、新たな再出発や、それこそ先に書いたようにスタートラインというような言葉がピッタリくるような現状となっています。
今日からカナダ生活6年目に入るわけですが、これからもマニトバ州ウィニペグを愛しながら、引き続き家族皆、健康で文化的な最低限度の生活を営んでいきたいと思います。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
それでは、また。