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カナダ・マニトバ州移住のメリット。減った生活費等。

永住権を取得してからの家庭の支出を見てみると、だいぶ落ち着いてきて、管理しやすくなりました。

移住したてのころは「こんなにもお金が出て行ってしまうのか」と思っていたものです。思えば、移住当初は学生だったわけで授業料や教材費、そもそも生活用品もそろっていませんでしたから足りないものが多かったのです。

移住する人へのアドバイスでよく聞くのが

「あっちでも買えるんだから処分しちゃって、現地で買えばいいのに」

というもの。

これは一人暮らしの人なら当てはまりやすいのですが、家族連れでさらに日本に何も残していかないことが決まった移住の場合には、できる限り、機内に持ち込める限り、日本から持って行ったほうが良いと思います。

日本の製品はやはり長持ちして品質が良いですからね。


さて、今回は生活費がどの部分で減ったのかということを書いてみたいと思います。そこには休みの日の過ごし方や飲み会代、冠婚葬祭費などがかかわってきます。

我が家の場合。(2016年の移住前までの支出)

飲み会費…1か月1,2回で5,000円。×12か月=60,000円

医療費…10万円以上で医療費控除を使った経験から=100,000円

被服費・美容代…1か月5,000円は日本のほうが多い×12か月=60,000円

習い事…英会話の習い事1か月5,000円×12か月=60,000円

冠婚葬祭費…年間で10万円の予備費を用意していた経験から=100,000円

お中元お歳暮等交際費…年を取るたびに上がっていき=50,000円

年間合計430,000円(月に35,833円)

このほかに、一時期の私のフィットネスクラブ費や妻の実家への交通費や旅行費、外食費、コンビニでの嗜好品などを加えると日本での月の支出より現在、毎月5万円は少なくなっていると思います。(これにさらに住民税と年金を払っていたわけです。今はproperty taxなどを支払っていますが)

これら飲み会や冠婚葬祭費などはウィニペグに来てからほぼなく、ウィニペグにきたことで毎月の支出が増える項目もほぼないと言えます。

注1:マニトバでは外食費と交通費、通信費は日本より高いと言われています。
注2:移住したばかりのころや、家を買った時期は生活基盤を整えるための出費が多くなります。


以前から思っていたのですが、マニトバ州ウィニペグに移住して、日本の時と比べて『なくなったもの、ほぼないもの』を考えてみると意外と多いことに気づきました。(以下、お金に関するもの以外も含めて、独断と偏見で14項目を選んでみました)

なくなったもの

1、地震や津波がない…例えば棚を買ったとしても地震や津波の対策をしなくてよくなった。

2、満員電車がない…ウィニペグではバスがたまに混むが満員電車ほどではない。

ほぼなくなったもの

3、世間体を気にすることがほぼない…あまりおしゃれをしなくなり洋服(や化粧品)にかける費用が減る。

4、公立の場合、子ども達の学費がほぼない…給食がないので給食費もないがお弁当作りが少々大変。

5、医療費がほぼない…歯科や視力検査、処方箋などは費用がかかるが、基本的に医療は無料。

6、家を売るときに価値がほぼ下がらない…日本のように買った瞬間から価値が下がるということはない。

7、飲み会がほぼない…基本的に飲み屋さんが少ないし、車社会だから外で飲めない。

8、冠婚葬祭がほぼない…交友関係が変わり、冠婚葬祭の文化も変わるので行かなくなる。

9、お中元、お歳暮、年賀状がほぼない…日本の儀礼的なものから解放されやすい。

10、政治を憂うことがほぼない…日本の政治的なものから解放されやすい。

11、ゴキブリがほぼいない…いるところにはいるがほぼ見かけない。(蚊は多い)

12、コンビニがほぼない…これは短所になりうるけど、ないからこそ浪費が少なくなる。

13、ランドセルや制服、スーツがほぼ必要ない…銀行員でさえスーツを着ていない。

14、熱帯夜がほぼない…日中、暑い日はあるが、日本ほど蒸し暑くはない。

以上の『ない』は私たち家族にとってプラスに働くものでした。

つまりそれらは私にとって『気を遣う必要が少なくなる』という意味でして、14項目も気を遣わないで済むことになり、さらに、お金を使わないで済む部分もあるというウィニペグ移住のメリットを示しているように感じるのです。

誰もがマニトバ州ウィニペグと相性が良くなるわけではありませんが、海外移住によって日本の生きづらさや慣習・しがらみから離れられることに希望を持っている人にとっては朗報になりうるのではないでしょうか? 

一方デメリットとして、留学やワーホリなどで一人で来た場合の孤独感の大きさ、冬の退屈さ(不安や焦りも)。日本料理や和菓子への恋しさ。そして、永住権までの道のりは思っていたよりつらいというのがありますので、勧められる人は限られてくるでしょう。

そのように考えると、マニトバ州ウィニペグへの移住に向いている人というのは、
【家族連れで節目(子どもの進学・ご本人の退職等)を控え、第二の人生はゆっくり気を遣わず過ごしたい人。また、ひきこもっているのが苦ではなく、日本では生きづらかった人】と言えるかと思います。(できればインターネットで稼げる土台を持っている人)

今現在、Covid-19の影響で海外移住どころではないですが、もし、将来に海外移住を希望するとしたらカナダのマニトバ州を一つの候補地として考えておいてくれると嬉しいです。移住に関しての法に関わる質問にはお答えできませんが、ウィニペグについてやカナダ生活についてなど移住生活一般についての質問や、移住への下見の相談などならいつでも承っています。こちらからご連絡ください。

それでは、また。

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